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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 ナイトセッションでトレンド出やすいタイミング入り、下げ限定的なら押し目狙いのロングへ


大阪3月限
日経225先物 27530 +60 (+0.21%)
TOPIX先物 1997.5 +2.5 (+0.12%)

 日経225先物(3月限)は、前日比60円高の2万7530円で取引を終了。寄り付きは2万7400円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万7425円)にサヤ寄せする格好から売りが先行して始まると、前場中盤には一時2万7300円まで下げ幅を広げた。ただし、75日移動平均線が支持線として意識されるなか、同線接近では下げ渋る動きとなった。

 また、中国の2月の製造業購買担当者指数(PMI)と非製造業PMIがいずれも予想を上回る上昇となったことで、中国の景気回復期待が高まった。ハンセン指数が3%を超える上昇を見せるなか、中国関連株へ物色の矛先が向かい、日経225先物は前場終盤にかけてショートカバーを強め、後場の取引開始時にプラスに転じた。その後は2万7500円を挟んだ狭いレンジで推移し、終盤にかけて2万7540円まで買われる場面も見られた。

 日経225先物は25日線を挟んだボリンジャーバンドの+1σと-1σによるレンジ内での推移だった。また、ハンセン指数の上昇率が4%を超えるなか、ナイトセッションで2万7560円まで買われ、その後は25日線とボリンジャーバンドの+1σによる狭いレンジで推移している。グローベックス米株先物は主要な株価指数が小幅ながらプラス圏で推移しているが、1日発表の2月の米ISM製造業景況感指数を控えていることもあり、結果待ちのなかでトレンドは出にくいだろう。

 もっとも、ボリンジャーバンドのバンドが収斂し煮詰まり感が台頭するなか、2月のISM製造業景況指数の結果を受けて、トレンドが強まりやすいタイミングであることは意識しておきたい。米連邦準備理事会(FRB)による利上げ長期化への不安が根強いこともあり、下へのバイアスが強まる可能性が警戒されているだろう。そのため、下へのバイアスが強まったとしても、75日線辺りが引き続き支持線として機能するようだと、押し目狙いのロングを強めてくる展開もありそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で13.78倍に上昇した。調整トレンドが継続しているほか、3月期末を睨んだ配当志向の物色に傾きやすく、基本的にはNTショートが有効であろう。ただし、日経225先物に底堅さが見られるようだと、指数インパクトの大きい値がさ株へのリバランスに向かわせる可能性も考えられる。25日線が位置する13.83倍辺りまでのリバウンドを想定した、NTロングでのスプレッド狙いが入りやすい展開も想定しておきたい。

 手口面では、日経225先物はシティが450枚、ABNアムロが360枚、松井が310枚程度の売り越しに対して、auカブコムが670枚、ゴールドマンが600枚、モルガンSが420枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はゴールドマンが4220枚、BNPパリバが2140枚、シティが1370枚程度の売り越しに対して、みずほが7160枚、ABNアムロが1050枚程度の買い越しだった。

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