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【市況】17日の米株式市場の概況、ディフェンシブ株買われNYダウは反発

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
 17日の米株式市場で、NYダウは前日比129.84ドル高の3万3826.69ドルと反発した。

 前日のクリーブランド連銀メスター総裁及びセントルイス連銀ブラード総裁の発言の影響が残り、FBRによる金融引き締めの長期化が懸念されるなか、寄り前の米長期金利が3.88%と高かったことから、株式市場のセンチメントは弱含みでスタート。3連休を控えたポジション調整の売りも出て、NYダウは続落して寄り付いた。ハイテク株が売り優勢となったほか、WTI原油価格やコモディティ価格指数が下落するなか、エネルギーや素材も下落。一方で、ディフェンシブ株には買いが入り、相場を下支えした。その後、午前10時半にリッチモンド連銀バーキン総裁が、0.25%の利上げペースを支持すると発言したことで、金融引き締めへの警戒感がやや和らぐと買い戻しの動きが入り、NYダウはプラスに転換。とはいえ、インフレと金利への警戒は根強く、引けにかけて警戒感と強気のせめぎ合いが続くなか、反発して取引を終えた。なかで市場予想を上回る好決算を発表したディア<DE>が買われ、ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>、ウォルマート<WMT>、イーライ・リリー<LLY>は堅調。好決算を発表したハブスポット<HUBS>も高い。半面、エクソン・モービル<XOM>、シェブロン<CVX>、ホーム・デポ<HD>、ドアダッシュ<DASH>、スナップ<SNAP>は売られ、決算が市場予想を下回ったステム<STEM>も大幅安。

 一方、ナスダック総合指数は続落し、前日比68.562ポイント安の1万1787.272で引けた。エヌビディア<NVDA>、アップル<AAPL>、マイクロソフト<MSFT>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>が売られ、インフルエンザ向けワクチンの臨床試験結果がまちまちだったモデルナ<MRNA>も下落。半面、テスラ<TSLA>、メタ・プラットフォームズ<META>、アプライド・マテリアルズ<AMAT>は買われ、好決算を発表したドラフトキングス<DKNG>も高い。

出所:MINKABU PRESS

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