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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ダイコク電、神戸鋼、ルネサス

ダイコク電 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ダイコク電機 <6430>  2,575円  +500 円 (+24.1%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 ダイコク電機<6430>は急反騰しストップ高。9日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を290億円から300億円(前期比23.0%増)へ、営業利益を18億5000万円から30億円(同2.5倍)へ、純利益を13億円から21億円(同70.9%増)へ上方修正し、あわせて設立50周年を記念して、期末に記念配当10円を実施すると発表したことが好感されている。上方修正は、11月に市場投入されたスマートパチスロの稼動が好調に推移したことにより、パチンコホールでスマート遊技機に対応するための設備投資が活発化し、同社のスマート遊技機に必要なカードユニット「VEGASIA」などの販売台数が計画を大幅に上回ったことが要因としている。なお、期末配当予想は60円が予定され、年間配当は70円(前期60円)となる。同時に発表された第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高232億8600万円(前年同期比22.2%増)、営業利益39億4900万円(同2.6倍)、純利益28億3200万円(同2.2倍)だった。

■神戸製鋼所 <5406>  768円  +100 円 (+15.0%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 神戸製鋼所<5406>が急騰。9日の取引終了後に23年3月期業績予想の修正を発表。純利益を620億円(前期比3.2%増)とし、従来予想の450億円から上方修正し一転増益となる見通しを示したことが好感されている。販売価格改善の進展や主原料価格の下落による鉄鋼メタルスプレッドの改善のほか、建設機械におけるエンジン認証問題に関する補償金収入などが寄与する見通し。売上高については、2兆5300億円から2兆4900億円(同19.6%増)に見直した。また、これまで未定としていた期末配当は25円とした。年間配当は前期比同額の40円となる見込み。同時に発表した22年4~12月期決算は、売上高が1兆7846億円(前年同期比20.2%増)、純利益が475億1000万円(同12.2%減)だった。

■ルネサス <6723>  1,601円  +199 円 (+14.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 ルネサスエレクトロニクス<6723>が急騰している。9日の取引終了後に発表した22年12月期の連結決算は、売上収益が前の期比51.0%増の1兆5008億5300万円、最終利益が同2.1倍の2566億3200万円と大幅に増加した。これを評価した買いが集まったようだ。自動車向け事業が大きく伸長したほか、産業・インフラ・IoT向け事業も堅調に推移した。23年1~3月期(非GAAPベース)は、売上収益で3475億~3625億円(前年同期3466億9600万円)、営業利益率で32.5%(同39.1%)を見込む。更に同社は発行済み株式数の2.07%に相当する約4045万株、取得額として約500億円を上限として自社株TOBを実施する。買い付け価格は1236円で、前日の終値(1402円)を下回る水準となる。ルネサスはINCJ(旧産業革新機構)との間で、今回の自社株TOBに伴ってINCJが保有する4000万株を応募する契約を結んだとしている。

■ジャムコ <7408>  1,683円  +189 円 (+12.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 ジャムコ<7408>が大幅続伸した。9日の取引終了後に発表した23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算は、売上高が前年同期比18.7%増の318億7300万円、最終損益が12億3100万円の黒字(前年同期は8億5200万円の赤字)だった。最終黒字を確保したことを評価した買いが集まったようだ。航空機の内装品を手掛ける事業では、運航機数の増加に伴ってスペアパーツの販売が増加した。ビジネスクラス・シートの出荷の開始も寄与した。

■東海カーボン <5301>  1,194円  +112 円 (+10.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 東海カーボン<5301>は続急伸、75日移動平均線を足場に大きく切り返す展開をみせている。9日取引終了後に発表した22年12月期の決算は、カーボンブラック事業や黒鉛電極事業の好調などを背景に営業利益段階で前の期比65%増の405億8800万円と急拡大、続く23年12月期も前期比11%増の450億円と2ケタ成長を予想しており、これを評価する買いを呼び込んでいる。また、好業績を背景に今期年間配当を前実績から6円増配となる36円とすることを発表、これを好感する形で投資資金が流入している。

■太平電業 <1968>  3,660円  +265 円 (+7.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 太平電業<1968>が5連騰している。9日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、営業利益を90億円から118億円(前期比12.8%増)へ、純利益を75億円から89億円(同5.9%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を100円から110円へ引き上げたことが好感されている。計画していた工事が受注にいたらかなったことから売上高は1260億円から1250億円(同1.5%減)へ下方修正したものの、継続して施工体制構築やコストダウン推進による原価低減を図ったことで、主に火力他補修工事や海外工事の利益率が向上したことが利益を押し上げるという。同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高910億1500万円(前年同期比1.5%増)、営業利益112億3000万円(同59.8%増)、純利益83億6400万円(同34.9%増)だった。

■AOKIHD <8214>  730円  +43 円 (+6.3%)  11:30現在
 9日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が黒字浮上で着地・10-12月期は2.4倍増益」が好感された。
 AOKIホールディングス <8214> [東証P] が2月9日大引け後(15:30)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は38.5億円の黒字(前年同期は25.1億円の赤字)に浮上し、通期計画の81.5億円に対する進捗率は47.3%となった。
  ⇒⇒AOKIHDの詳しい業績推移表を見る

■ENECHANGE <4169>  1,036円  +56 円 (+5.7%)  11:30現在
 ENECHANGE<4169>に物色人気集中。同社は電力・ガス切り替えプラットフォーム「エネチェンジ」などの運営のほか、電力・ガス会社向けにクラウドを使ったデジタルトランスフォーメーション(DX)支援サービスを提供するが、電気自動車(EV)の充電事業への展開にも積極的に取り組んでいる。9日取引終了後、EV充電器の設置・運営を手掛け東京電力ホールディングス<9501>を筆頭株主とするe―Mobility Power(東京都港区)と業務提携することを発表、これを材料視する買いが集まった。

■日本製鉄 <5401>  2,803.5円  +141 円 (+5.3%)  11:30現在
 日本製鉄<5401>は続伸し、昨年来高値を更新した。9日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算を発表した。売上収益は前年同期比20.6%増の5兆9616億8200万円、最終利益は同1.8%増の5171億4400万円だった。また、未定としていた期末配当予想は前期末比で横ばいの90円とした。最終増益で着地し、通期業績予想が据え置かれたことが買い安心感をもたらした。配当利回りが6%台と高水準なのもあって、改めて幅広い投資家の関心が向かったようだ。世界的に鋼材需要の低迷が続くなか、為替の影響を含めマージンが改善した。収益改善対策を継続した効果も出た。年間配当は前期比20円増配の180円を予定する。

■日本板硝子 <5202>  692円  +33 円 (+5.0%)  11:30現在
 9日に決算を発表。「今期最終を赤字縮小に上方修正」が好感された。
 日本板硝子 <5202> [東証P] が2月9日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終損益は371億円の赤字(前年同期は86.3億円の黒字)に転落した。しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の410億円の赤字→370億円の赤字(前期は41.3億円の黒字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒日本板硝子の詳しい業績推移表を見る

■奥村組 <1833>  3,130円  +142 円 (+4.8%)  11:30現在
 奥村組<1833>が急動意、異色の上げ足をみせている。朝方大口の買い注文にカイ気配で始まり、寄り付いた後もジリジリと株価水準を切り上げる人気となった。トンネル施工で実績の高いゼネコンで免震技術などにも定評がある。建設コスト上昇を合理化努力で相殺し採算性を高めることに成功しており、足もとの利益は会社側想定を上回って推移している。9日取引終了後に23年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の92億円から103億円(前期比19%減)に増額修正した。これに合わせて今期配当計画も大きく上方修正し、従来計画の186円に14円上乗せした200円とすることを発表した。配当利回りは時価換算で6.4%弱と高水準で、インカムゲイン狙いの買いを誘導している。

■太平洋セメント <5233>  2,330円  +100 円 (+4.5%)  11:30現在
 太平洋セメント<5233>が大幅高で5日続伸している。9日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を8440億円から8100億円(前期比14.4%増)へ、営業利益を130億円から40億円(同91.4%減)へ、最終損益を160億円の赤字から260億円の赤字(前期289億7100万円の黒字)へ下方修正したが、織り込み済みとの見方が強く、アク抜け感から買われているようだ。国内におけるセメント販売価格の値上げの進捗の遅れに加えて、中国における新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う景気低迷を受けたセメント需要の減少が響く。なお、同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高6003億4800万円(前年同期比13.7%増)、営業利益33億9200万円(同91.4%減)、最終損益176億6500万円の赤字(前年同期295億8500万円の黒字)だった。

■東京エレクトロン <8035>  48,290円  +2,030 円 (+4.4%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>がマドを開けて大幅高。9日取引終了後に23年3月期第3四半期(22年4~12月)の決算発表と併せて通期業績予想の修正を発表した。営業利益は従来予想の5460億円から5800億円(前期比3%減)に大幅増額したことは、ポジティブサプライズとなった。好業績を背景に今期の年間配当も従来計画の1482円から1588円(前期実績は1403円)に増額し、配当利回りも3.3%前後まで水準が切り上がった。更に、3月末の株主を対象に1株を3株にする株式分割を発表しており、これによる株式流動性の高まりに期待した買いを引き寄せている。

■ダイフク <6383>  7,620円  +320 円 (+4.4%)  11:30現在
 ダイフク<6383>が続伸。同社が9日取引終了後に発表した第3四半期累計(4~12月)の連結営業利益は前年同期比21.8%増の401億7000万円と堅調だった。半導体・液晶生産ライン向けシステムが好調だったほか、空港向けシステムなども大きく伸びた。また、3月31日時点の株主に対して1対3株の株式分割を実施すると発表したことも好感された。効力発生日は4月1日。投資単位当たり金額の引き下げによる投資家層の拡大などを目的としている。

■ビーエンジ <4828>  2,598円  +96 円 (+3.8%)  11:30現在
 ビジネスエンジニアリング<4828>が反発している。9日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を179億円から183億円(前期比3.0%増)へ、営業利益を30億円から32億円(同32.6%増)へ、純利益を21億円から22億9000万円(同39.3%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を39円から43円へ引き上げたことが好感されている。ソリューション事業の受注高及び売上高の増加と、プロダクト事業のライセンス販売の増加などを牽引役に、第3四半期累計(22年4~12月)決算が計画を上回って着地したことが要因としている。なお、年間配当は64円(前期84円、ただし22年6月1日付で1株を2株に株式分割)になる予定だ。同時に発表した第3四半期累計決算は、売上高137億3300万円(前年同期比3.7%増)、営業利益25億2900万円(同32.2%増)、純利益17億1500万円(同31.5%増)だった。

■GCジョイコ <6249>  2,534円  +500 円 (+24.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ゲームカード・ジョイコホールディングス<6249>がストップ高の2534円水準でカイ気配となっている。9日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を130億円から220億円(前期比92.2%増)へ、営業利益を7億円から40億円(同3.6倍)へ、純利益を5億円から36億円(同2.9倍)へ上方修正したことが好感されている。第3四半期に市場に投入されたスマートパチスロ対応ユニットの売り上げが好調に推移したことが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高154億6100万円(前年同期比83.1%増)、営業利益30億3000万円(同3.5倍)、純利益24億8500万円(同6.7倍)だった。

■アルー <7043>  1,067円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   11:30現在
 アルー<7043>がストップ高まで買われている。同社は9日取引終了後、23年12月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比17.0%増の2億7000万円としていることが好感されているようだ。売上高は同18.2%増の32億7700万円を見込む。新規顧客開拓に加え、クラウド型eラーニングシステム「etudes」への積極投資による売上高の伸びを優先するとしている。なお、22年12月期通期の連結決算は、売上高が前の期比15.7%増の27億7200万円、営業利益が同17.1%減の2億3000万円だった。

●ストップ高銘柄
 ストリームM <4772>  191円  +50 円 (+35.5%) ストップ高   11:30現在
 カッシーナ・イクスシー <2777>  1,125円  +150 円 (+15.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 シンバイオ製薬 <4582>  577円  -100 円 (-14.8%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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