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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 日経225先物は米系経由の買いにより前日高値を上回る


大阪3月限
日経225先物 27320 +50 (+0.18%)
TOPIX先物 1979.5 +7.0 (+0.35%)

 日経225先物(3月限)は前日比50円高の2万7320円で取引を終了。寄り付きは2万7140円とシカゴ日経平均先物清算値(2万7190円)にサヤ寄せする格好で、売り先行で始まった。ただし、直後に付けた2万7130円を安値に買い戻され、前場半ばにプラスに転じると、2万7330円まで上昇。その後は2万7300円辺りでこう着したが、後場に入り前日の高値2万7360円を突破すると、ショートカバーが強まり一時2万7450円まで買われた。終盤にかけては持ち高調整とみられる動きにより上げ幅を縮めた。

 業績下方修正が嫌気されて日本電産 <6594> [東証P]は大幅に下落し、ハイテク株の一角に利食いが広がり、指数の重荷となった。一方で前日に弱い動きが目立っていた鉄鋼や海運株が買われるなど、リバランスの動きを見せており、相場全体の底堅さにつながっていた。

 また、後場に入り円相場が1ドル=130円半ばと円安に振れていたことも支援材料になったようだ。昨年12月の日銀の金融政策決定会合後の急落分を埋めたことで、いったんは達成感も意識されたが、前日高値を上回ったことでショートカバーを狙ったロングも入ったとみられる。

 決算発表が本格化するなか、節目の2万7500円を狙った積極的なロングの動きは限られたものの、ボリンジャーバンドでは+2σを捉えてきたことから、短期的には過熱感も警戒されやすい水準だろう。75日移動平均線が位置する2万7120円辺りを支持線として2万7500円とのレンジを想定するが、2万7500円を上回ってくるようだと、オプション権利行使価格の2万7875円辺りが意識されてきそうだ。もっとも、目先は短期的な過熱感からこう着感が強まりそうである。

 NT倍率は先物中心限月で13.80倍に低下した。切り下がる25日線に上値を抑えられる格好で5日線水準での値動きだった。NTショートに振れやすい形状ではあるが、主要企業の決算次第でリバランスの動きが強まる可能性もあり、スプレッド狙いのトレードは手掛けづらそうだ。

 手口面では、日経225先物は野村が1350枚、SBIが850枚、ABNアムロが560枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが1600枚、BofAが1130枚、ゴールドマンが680枚、モルガンSが510枚程度の買い越しであり、米系経由の買いが目立った。TOPIX先物はソジェンが1660枚、BNPパリバが810枚、JPモルガンが560枚、ABNアムロが520枚程度の売り越しに対して、三菱UFJが1290枚、ドイツが1280枚、ゴールドマンが770枚程度の買い越しだった。

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