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【材料】DRホートンが決算受け上昇 粗利益率が予想上回る 1月の改善も示唆=米国株個別

 米住宅建設大手のDRホートンが上昇。取引開始前に10-12月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。粗利益率も予想を上回った。また、第2四半期の売上高見通しは予想範囲内の見通しを示した。

 借入コストの高騰が需要を押し下げた1年を経て、同社は売出しシーズンに向けて準備を進めている。同社のホートン会長は市場の圧力はしばらく続くかもしれないと警告し、同社は積極的にこの難局に対処していると述べた。

 米住宅市場は、住宅ローン金利が最近の最高値から低下していることから、持ち直しの兆しを見せており、住宅購入のピークとなる春に向けて建設業者に楽観的な見方を与えている。

 その中で同社は「1月のここ数週間は買い手の需要が増えており、キャンセル率も改善されている」と述べていた。アナリストからは「住宅価格下落が予想以上に速かったにもかかわらず、受注を逃したことは、市場が底値を探し続けていることを示唆している。そのような中で同社が1月の需要動向について色を出してきたことは、今後の住宅建設業者の決算に期待を持たせる」と指摘した。

(10-12月・第1四半期)
・1株利益:2.76ドル(予想:2.25ドル)
・売上高:72.6億ドル(予想:64.2億ドル)
・粗利益率:27.1%(予想:23.5%)
・受注残:62.2億ドル(予想:73.5億ドル)
・キャンセル率:27%(予想:30%)

(1-3月期・第2四半期見通し)
・売上高:63~67億ドル(予想:65.4億ドル)
・粗利益率:20~21%

(NY時間13:53)
DRホートン<DHI> 97.40(+1.72 +1.80%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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