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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ミツウロコG、西松屋チェ、三菱UFJ

ミツウロコG <日足> 「株探」多機能チャートより
■ミツウロコG <8131>  1,178円  +154 円 (+15.0%)  11:30現在
 ミツウロコグループホールディングス<8131>はカイ気配スタートで水準を切り上げている。前週末16日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について売上高を2800億円から3400億円(前期比36.0%増)へ、純利益を27億円から30億円(同57.2%増)へ上方修正しており、これを好感した買いが入っている。電力事業の調達電源のうち、発電事業者から相対契約で調達した電源が大部分を占めていることから、電力不足による市場高騰の影響を最低限に留めることができたことが業績を押し上げた。なお、連結子会社において資産除去債務を認識したことに伴い、17億4000万円の特別損失を計上する見通し。

■コーセル <6905>  949円  +50 円 (+5.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 19日に発表した「コーセル、自社株買いの実施を発表」が買い材料視された。
 自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ
  ⇒⇒コーセルの会社開示情報を見る

■西松屋チェーン <7545>  1,423円  +69 円 (+5.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 西松屋チェーン<7545>は3日ぶりに急反発。前週末16日取引終了後に発表した23年2月期第3四半期累計(2月21日~11月20日)の決算は、最終利益が前期比4.9%減の70億9200万円だった。減益での着地となったものの、通期計画に対する進捗率は90%を超えており、業績の上振れを期待した買いが集まったようだ。売上高は同4.4%増の1304億2700万円、営業利益は同4.2%減の102億5300万円だった。円安による仕入れ原価の上昇が響いたものの、衣料部門では小学校高学年向けの商品が大きく伸びたほか、雑貨部門では粉ミルクなど食料品、マスクなどの衛生用品などが好調だった。

■オカモト <5122>  3,845円  +100 円 (+2.7%)  11:30現在
 オカモト<5122>が上昇。前週末16日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されている。取得上限は40万株(発行済み株数の2.22%)、または20億円。期間は12月19日から来年9月30日まで。

■三菱UFJ <8306>  770.3円  +9.1 円 (+1.2%)  11:30現在
 日経平均株価が下落するなか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>など銀行株が逆行高となっている。共同通信が17日、岸田政権が安定的な経済成長の実現に向け政府と日銀の役割を定めた共同声明について、初めて改定する方針を固めたことが分かったと報じた。イールドカーブ・コントロール政策が修正され、金利の上昇により業績が一段と改善に向かうとの思惑が広がったようだ。三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>、コンコルディア・フィナンシャルグループ<7186>も堅調。千葉銀行<8331>が年初来高値をつけた。報道によると、「できるだけ早期に実現する」としてきた2%の物価上昇目標の達成時期を見直すことなどを通じ、金融政策の幅を広げる方向で検討するという。

■大成建設 <1801>  4,190円  +40 円 (+1.0%)  11:30現在
 大成建設<1801>は堅調。大手ゼネコン各社のなかで相対的に強い動きをみせている。日本経済新聞電子版が16日、「大成建設はフランス建設大手ブイグ系企業などと提携し、海上に浮遊する『浮体式』の洋上風車の施工に参入する」と報じており、これが材料視されているようだ。記事によると、大成建はブイグ・グループ傘下の大手土木会社ブイグTPと、ノルウェーの設計会社オラフ・オルセンと覚書を結んだという。コンクリート製の基礎を用いた施工をまず実証し、2030年をメドに技術確立して国内外で共同施工するとしている。

■古河電気工業 <5801>  2,623円  +21 円 (+0.8%)  11:30現在
 古河電気工業<5801>が堅調に推移している。19日付の日本経済新聞朝刊が、「政府は今後10年間で原子力発電所10基の容量にあたる約1000万キロワット分の広域送電網を整備する」と報じた。これを思惑視した買いが電線株に入ったようだ。全体相場が軟調ななか、住友電気工業<5802>や昭和電線ホールディングス<5805>も底堅く推移している。報道によると、再生可能エネルギーによる電気を地域間で効率よく融通する体制を整えるほか、電力会社の資金調達を支援する法整備も急ぐとしている。

■モリタホールディングス <6455>  1,140円  +3 円 (+0.3%)  11:30現在
 モリタホールディングス<6455>が朝安後切り返した。前週末16日取引終了後、未定としていた23年3月期の連結業績予想について開示した。今期の最終利益は前期比49.5%減の27億円、期末配当は前期比1円減配の20円(年間配当は前期実績と同じ40円)の見通しを示した。発表を受けアク抜け感が意識され、売り一巡後は押し目を拾う動きが出た。売上高は同11.5%減の740億円を見込む。同社は消防車両事業及び環境車両事業において、車台の供給時期が不透明だったとして、業績予想の開示を見送っていた。直近の供給状況や生産リードタイムを勘案し、今回業績予想を開示した。

■フジテック <6406>  3,195円  +5 円 (+0.2%)  11:30現在
 フジテック<6406>が小じっかり。前週末16日取引終了後、昇降機の製造・販売などを手掛けるメキシコ企業の株式を取得したと発表。これが株価の支えとなったようだ。メキシコのElevadores EV Internationalの株式の85%を取得した。同社は北米への輸出実績が豊富であるうえ、メキシコにおいてもローカルブランドとしてトップシェアを誇るという。株式譲渡日は12月6日としている。

■豊田合成 <7282>  2,139円  +2 円 (+0.1%)  11:30現在
 豊田合成<7282>が底堅い。18日、日本経済新聞電子版が「パワー半導体の研究・開発を手がけるパウデック(栃木県小山市)と豊田合成は、8キロワットの電力を100万分の1秒以下で切り替えられるパワー半導体モジュールを共同開発した」と報じた。軟調な全体相場にツレ安する形で豊田合株は下げて始まったが、これを手掛かりに押し目買いが入ったようだ。報道によると、環境省の支援を受けて共同開発した部品は、次世代の半導体基板とされる窒化ガリウム(GaN)に独自技術を組み合わせたもので、シリコン製の100倍の速さで動作するという。電気自動車(EV)への急速充電などに向け、普及を目指すとしている。

■ローソン <2651>  4,910円  -150 円 (-3.0%)  11:30現在
 ローソン<2651>は続落している。前週末16日取引終了後、9月9日に東京証券取引所へ行った連結子会社の成城石井の株式上場申請を取り下げることを決めたと発表した。同社株の上場に伴う利益面での好影響に対する期待が後退する格好となり、嫌気されたようだ。最近の経済情勢や株式市場の動向など総合的に勘案し判断したという。ローソンは引き続き株式上場の選択肢も含め、成城石井の企業価値向上につながる最適な資本政策を多面的に検討するとしている。

■ディー・ディー・エス <3782>  82円  +13 円 (+18.8%) 一時ストップ高   11:30現在
 ディー・ディー・エス<3782>が一時ストップ高まで買われた。同社はきょう、指紋認証及び汗孔(かんこう)認証アルゴリズムに関する2つの特許出願について、中国で権利化が完了したと発表しており、これが材料視されているようだ。指紋認証アルゴリズムは近接するマニューシャ間の濃淡情報から周波数成分を抽出し、マニューシャの位置と周波数成分の類似度で照合させる方法で、汗孔認証アルゴリズムは汗孔などの指紋隆線の微細構造を解析することで認証を行う高精度の認証アルゴリズムについて照合の原理を示したもの。なお、同特許は既に日本国内で権利化されている。

■ワンダープラネット <4199>  1,390円  +198 円 (+16.6%) 一時ストップ高   11:30現在
 ワンダープラネット<4199>が前週末比300円高の1492円をつけ、その後同水準でカイ気配となっている。16日取引終了後、中国を拠点にモバイルゲーム事業を展開する企業グループの日本法人であるHappy Elements(京都市下京区)に対し第三者割当増資を行い、手取り概算で4億1815万円を調達すると発表した。これを材料視した買いが集まったようだ。35万株の新株を発行し、発行価格1222円で同社に割り当てる。同社はワンプラの議決権割合14%を保有する第2位の株主となる見通し。調達資金は開発中及び開発開始の新規タイトルに関する人件費や外注費に充てる。今後は業務面における両社の関係性を強化することを視野に入れた検討を進めていくとしている。

■オーナンバ <5816>  786円  +100 円 (+14.6%) ストップ高   11:30現在
 オーナンバ<5816>がストップ高。前週末16日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について売上高を395億円から430億円(前期比16.4%増)へ、営業利益を15億5000万円から22億円(同99.3%増)へ上方修正すると発表。あわせて、8円としていた期末配当予想を14円にするとしており、これらを好感した買いが膨らんでいる。サプライチェーンの改善が想定以上に進んだことでワイヤーハーネス部門を中心に売り上げが増加したことに加え、円安による為替影響が業績を押し上げた。なお、年間配当予想は22円となり、前期実績の14円に対しては8円の増配となる予定だ。

■和田興産 <8931>  922円  +50 円 (+5.7%)  11:30現在
 和田興産<8931>が急伸。前週末16日取引終了後、23年2月期の業績予想の修正を発表した。最終利益の見通しは20億円から24億円(前期比2.7%増)に上方修正した。減益予想から一転して増益の計画となったことに加え、配当予想の増額修正も行っており、これらを材料視した買いが入ったようだ。売上高の見通しは前期比微増の420億円で据え置いた。分譲マンション販売セグメントにおいて、個別プロジェクトの採算性が向上。販管費の抑制効果も表れるという。これまで22円としてきた期末配当予想は3円増額し、25円に見直した。年間配当は前期比7円増配の47円の見込みとした。

●ストップ高銘柄
オーナンバ <5816>  786円  +100 円 (+14.6%) ストップ高   11:30現在
 1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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