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【市況】東京株式(大引け)=111円安、米リセッション懸念も香港株高を横目に下げ渋る

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 8日の東京株式市場は、主力株中心に売り優勢の展開となり日経平均株価は前日に続き下値を探る展開となった。ただ売り一巡後は下げ渋った。

 大引けの日経平均株価は前営業日比111円97銭安の2万7574円43銭と続落。プライム市場の売買高概算は10億9111万株、売買代金概算は2兆6996億円。値上がり銘柄数は630、対して値下がり銘柄数は1096、変わらずは110銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク回避の売りに押される展開。前日の欧州株市場が全面安だったほか、米国株市場でもNYダウはわずかにプラス圏で引けたものの、ハイテク株に売りが目立ちナスダック総合株価指数は4日続落となり、投資家心理を冷やしている。米国ではFRBの金融引き締めに伴うリセッション懸念が相場の上値を重くしており、東京市場でもこの地合いを引き継ぐ格好となった。あすにメジャーSQ算出を控え、先物主導で日経平均は不安定な値動きだったが、下値では押し目買いが厚かった。中国政府がゼロコロナ政策を漸次緩和する動きをみせるなか香港株が上昇し、これを横目に東京市場でも下げ幅を縮小する動きとなった。結局日経平均は110円あまりの下げにとどまり、2万7500円台をキープして取引を終えている。

 個別では、レーザーテック<6920>が安く、東京エレクトロン<8035>も下値を探るなど半導体製造装置関連が売られた。ソニーグループ<6758>が値を下げ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも安い。村田製作所<6981>、日本電産<6594>も下落した。日立製作所<6501>、エーザイ<4523>も軟調。シュッピン<3179>、丹青社<9743>、ネットプロテクションズホールディングス<7383>などは急落した。アイスタイル<3660>も安い。

 半面、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、日本郵船<9101>など海運もしっかり。三井物産<8031>が買い優勢だったほか、第一三共<4568>も値を上げた。SMC<6273>も上昇した。アイル<3854>が急伸、AZ-COM丸和ホールディングス<9090>、ジェイテックコーポレーション<3446>などが大きく買われ、JVCケンウッド<6632>も物色人気となった。

出所:MINKABU PRESS

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