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【市況】東京株式(大引け)=134円安、米株大幅安受け売り先行も下値抵抗力発揮

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 29日の東京株式市場は総じて売り優勢の地合いとなり日経平均株価は続落したが、売り一巡後は下げ渋り終値で2万8000円台をキープした。

 大引けの日経平均株価は前営業日比134円99銭安の2万8027円84銭と3日続落。プライム市場の売買高概算は11億5665万株、売買代金概算は2兆7238億円。値上がり銘柄数は509、対して値下がり銘柄数は1246、変わらずは80銘柄だった。

 きょうの東京市場は朝方からリスク回避目的の売りに押される展開となった。前日の米国株市場では、中国で新型コロナウイルスの感染者数が再拡大するなか、同国のゼロコロナ政策による経済活動への悪影響に加え、同政策への市民の抗議活動を警戒する展開となり、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大幅安となった。きょうの東京市場でもこの流れを引き継ぐ形で買いが手控えられた。ただ、取引時間中は中国や香港株市場などをはじめ堅調なアジア株の動きを横にらみに下げ渋る展開に。米株価指数先物が頑強な値動きを示したことも市場センチメントの改善につながった。日経平均はいったん2万7900円近辺まで水準を切り下げた後持ち直し、大引けで2万8000円台をキープした。

 個別では、きょうも群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920>だが株価は下値模索。エーザイ<4523>も大商いのなか大幅に値を下げた。東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連が安く、キーエンス<6861>、SMC<6273>も水準を切り下げた。多木化学<4025>が急落、アルヒ<7198>も大幅安。栗田工業<6370>、ゼンショーホールディングス<7550>なども売られた。シンクロ・フード<3963>も安い。

 半面、ファーストリテイリング<9983>が逆行高、ソシオネクスト<6526>も堅調。東京海上ホールディングス<8766>もしっかり。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が値を上げ、三菱重工業<7011>も上昇した。資生堂<4911>も買いが優勢だった。日医工<4541>がストップ高に買われ、フィックスターズ<3687>は商いをこなして値を飛ばした。ベクトル<6058>が物色人気となったほか、イトーキ<7972>の上げ足も目立つ。

出所:MINKABU PRESS

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