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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 上昇トレンドラインの下限まで調整する場面では、押し目狙いのロング対応


大阪12月限
日経225先物 28160 -170 (-0.60%)
TOPIX先物 2005.0 -15.0 (-0.74%)

 日経225先物(12月限)は前日比170円安の2万8160円で取引を終了。寄り付きは2万8250円と、シカゴ日経平均先物(2万8340円)を下回り、売り先行で始まった。開始直後につけた2万8260円を高値に下げ幅を拡大。前場半ばには香港ハンセン指数の下落率が一時4.0%を超えたほか、グローベックスの米株先物がマイナス圏で推移するなか、一時2万8040円まで売られる場面もあった。前引けにかけて下げ渋りをみせたものの押し返す勢いはなく、後場は2万8100円~2万8170円辺りのレンジで推移した。

 ハンセン指数が売り一巡後に下落幅を縮めたことで、日経225先物も後場は落ち着きを見せたが、グローベックスのNYダウ先物が100ドル安、ナスダックが90ポイント程度のマイナス圏で推移していることもあり、ショートカバーの動きは限られた。ただし、NT倍率は先物中心限月で一時13.97倍まで低下し、7月半ばにつけた安値13.93倍に接近した後はリバランスの動きが入り、14.04倍と変わらずを交えて7営業日ぶりに反発した。

 いったんリバランスは入りやすい水準だが、週明けの米国市場で大型テック株の弱い値動きが続くようだと、ヘッジ対応からNTショートに振れやすい。また、日経225先物がボリンジャーバンドの+1σと+2σによるレンジ内で推移するなか、+1σを挟んだ値動きだった。リバウンドのトレンドは継続しているものの、5日移動平均線を下回ってきたことで、25日線辺り狙って仕掛けてくる可能性はありそうだ。そのため、米国市場の動向次第ではあるものの、25日線とボリンジャーバンド+1σとのレンジとなる、2万7750円~2万8150円辺りも想定しておく必要があるだろう。

 11月30日にブルッキング研究所のイベントで、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言が予定されている。経済見通しや労働市場を巡り、利上げ継続の必要性を主張する見方につながるようだと、調整が強まる場面があるだろう。ただし、12月1日に10月の米個人消費支出、2日に11月の米雇用統計の発表を控えていることからリバランスが中心となろう。日経225先物も、上昇トレンドラインの下限レベルまでの調整を見せる局面では、その後の反動を想定した押し目狙いのロングでの対応とみておきたい。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが1230枚、BofAが500枚程度の売り越しに対して、SBIが860枚、ドイツが680枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はJPモルガンが2640枚、野村が1990枚、みずほが1020枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが1700枚、UBSが1320枚、バークレイズが1000枚程度の買い越しだった。

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