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【市況】東京株式(大引け)=120円安、米ハイテク株安や中国リスクなど警戒

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 週明け28日の東京株式市場は売りが先行し、日経平均は2万8000円トビ台まで値を下げる場面があった。売り一巡後は下げ渋ったが、買い手控え感が強い。

 大引けの日経平均株価は前営業日比120円20銭安の2万8162円83銭と続落。プライム市場の売買高概算は11億3276万株、売買代金概算は2兆5582億円。値上がり銘柄数は507、対して値下がり銘柄数は1272、変わらずは58銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク回避の売りが優勢となった。前週末の米国株市場でNYダウは上値追い基調を続けたものの、ハイテク株が軟調な動きでナスダック総合株価指数は反落、半導体関連株なども値を下げる銘柄が多く、東京市場はこの流れを引き継ぐ格好となった。米国ではFRBによる金融引き締めの動きが緩むことへの期待感が株価上昇の原動力となっているが、目先は上昇一服。週末の米雇用統計の内容を見極めたいとの思惑も上値を重くしている。東京市場では為替が円高に振れていることが重荷となったほか、中国でゼロコロナ政策を巡り暴動が起きるなど、これまでにはなかった政局に絡んだ中国リスクも意識されている。プライム市場全体の7割に当たる銘柄が下落した。買い手控えムードも漂うなか、売買代金も2兆5000億円台にとどまっている。

 個別では、きょうも断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>だが下値を試す展開となり、東京エレクトロン<8035>も下落するなど半導体製造装置関連は軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクは朝高後に利食われた。日本製鉄<5401>が安く、トヨタ自動車<7203>も冴えない。三井物産<8031>など総合商社も値を下げた。ハブ<3030>が急落、サイバーエージェント<4751>も大幅安。オーバル<7727>、シンクロ・フード<3963>なども大きく値を下げた。

 半面、ファーストリテイリング<9983>がしっかり、エーザイ<4523>が上昇した。東芝<6502>も堅調。富山第一銀行<7184>が続急伸。フィックスターズ<3687>は商いを伴い急騰。ジャフコ グループ<8595>は大幅高となり、ストライク<6196>も値を飛ばした。インテリジェント ウェイブ<4847>が物色人気となり、FPG<7148>も高い。

出所:MINKABU PRESS

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