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【市況】<マ-ケット日報> 2022年11月24日

 24日の市場は日経平均が3日続伸。終値は前営業日比267円高の2万8383円で、9月13日以来の水準まで値を戻してきた。日経平均より採用銘柄が圧倒的に多い指数トピックスは1月19日以来の高値で静かに全体の底上げが進んでいる様子がうかがえる。日本の休み期間中の米国株が上昇しており外部環境に引っ張られるように上値切り上げへ。業績は堅調、過度な利上げ懸念は後退するなど株式を売る状況にはなく、年内は2万9000円を目指す流れとなりそうだ。

 昨日の米国市場はFOMC議事要旨の内容を好感してダウ平均は続伸した。直近11月の議事要旨では多数の参加者が利上げ減速を支持していることがわかり幅広く買いを集めることに。ある程度予想された内容だが、これで12月の利上げ幅が0.5%以下に減速することがほぼ決まり、市場には安心感が表れている。長期金利の低下を受けてハイテク株の上昇も目立っていた。ダウ平均は4月21日以来の高値でかなりの回復度合いとなっている。

 さて、東京市場は米株高などでリスクを取りやすくなっており、日経平均は一時2万8500円を捉える堅調な動きとなっている。10月安値から10%を超える上げでやや過熱感も意識されるところだが、依然としてPER面から見た割安さがあり基調を崩すような状況にはないようだ。今のPERなら日経平均は2万9000円辺りまでは妥当な評価を得られよう。(ストック・データバンク 編集部)

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