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【市況】日経平均は257円高でスタート、塩野義薬やレーザーテックなどが上昇/寄り付き概況

日経平均 <5分足> 「株探」多機能チャートより

日経平均 : 28373.72 (+257.98)
TOPIX  : 2014.11 (+19.36)


[寄り付き概況]

 24日の日経平均は257.98円高の28373.72円と3日続伸して取引を開始した。前日23日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は95.96ドル高の34194.06ドル、ナスダックは110.91ポイント高の11285.32で取引を終了した。週次新規失業保険申請件数が予想以上に増え、11月製造業PMI速報値が予想外に活動縮小域に悪化したため長期金利が低下、これに伴う買いに、寄り付き後、上昇。その後、感謝祭祭日を控えた手仕舞い売りにダウは一時下落に転じた。しかし、午後に連邦準備制度理事会(FRB)が公表した11月連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の中で参加者による利上げ減速支持が明らかになり、金利先高観の後退でハイテク主導で再び買われた。主要株式指数はプラス圏で終了。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が続伸したことが東京市場の株価を支えた。中でも、昨日までの2日間でナスダック総合指数が2.36%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が4.13%上昇と、ダウ平均(1.46%上昇)より上昇率が大きく、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価支援要因となった。一方、外為市場で1ドル=139円30銭台と22日15時頃に比べ2円50銭ほど円高・ドル安に振れていることが、東京市場で輸出株などの株価の重しとなった。また、中国で新型コロナ感染が拡大しており、経済の下押し圧力となることが懸念された。さらに、今晩の米国市場が感謝祭の祝日で休場となることから、休暇に入る海外の市場関係者も多くなるとの見方から、積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。

 セクター別では、卸売業、海運業、保険業、電気機器、機械などが値上がり率上位、鉱業、石油石炭製品が値下がりしている。東証プライムの売買代金上位では、塩野義薬<4507>、レーザーテック<6920>、日本郵船<9101>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、ルネサス<6723>、富士通<6702>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>、キーエンス<6861>、ダイキン<6367>、三井物産<8031>などが上昇。他方、三菱自<7211>、INPEX<1605>、KDDI<9433>などが下落している。

《FA》

 提供:フィスコ

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