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【市況】ダウ平均は続伸 FOMC議事録を受けダウ平均は上昇に転じる=米国株概況

NY株式23日(NY時間16:20)
ダウ平均   34194.06(+95.96 +0.28%)
S&P500    4027.26(+23.68 +0.59%)
ナスダック   11285.32(+110.91 +0.99%)
CME日経平均先物 28350(大証終比:+230 +0.81%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。序盤は買い先行で始まり、ダウ平均も続伸して始まったものの、途中マイナスに転じる場面が見られた。しかし、午後に発表になった11月1、2日分のFOMC議事録を受けて、ダウ平均は上昇に転じた。

 議事録では、大半が利上げペースの早期減速を支持していたことが明らかになったほか、様々な委員がターミナルレート(最終着地点)を以前よりも高い水準で見ていることが示された。新たな発見は何もなかったが、改めて12月FOMCでの利上げは0.50%ポイントとの見方を裏付ける内容ではあった。市場は現在、12月は0.50%ポイント、来年は0.25%ポイントずつの通常幅で利上げを続けると予測している。

 ただ、全体的には明日の感謝祭と金曜日のブラックフライデーを前に様子見の雰囲気が強く、積極的な上値追いの動きまでは見られなかった。

 エネルギー株や薬品株は軟調な動きが見られたものの、IT・ハイテク株が買われた。

 テスラ<TSLA>が続伸。アナリストが投資判断を「中立」に引き上げ、目標株価を176ドルとした。短期的なリスク・リワードは年初来の50%超の株価下落を受けて均衡が取れたとしている。

 農業機械のディア<DE>が決算を受け上昇。農産物の価格高騰がトラクター需要を刺激し続け、サプライチェーンの制約が緩和される中、来年は純利益が過去最高に急増すると予想している。

 英プロサッカークラブのマンチェスター・ユナイテッド(マンU)<MANU>が大幅高。オーナーの米グレイザー家が完全売却を含む戦略的代替策を探っていることが明らかとなった。

 百貨店のノードストロム<JWN>が決算を受け下落。粗利益率が予想を下回ったことが嫌気されている。

 AMC<AMC>、シネマーク<CNK>といった映画館株が買われた。アマゾン<AMZN>が劇場公開用の映画に年10億ドルの投資を計画していると伝わったことが好感されている。

 設計ソフトウェア開発のオートデスク<ADSK>が決算を受けて下落。ビリング(未収請求を考慮した売上高)が予想を下回ったことが嫌気された。

 住宅用地下プールの建設のレイサム<SWIM>が大幅高。元CEOで創業家のレイヴン氏が1株2.89ドルから2.98ドルで1万5000株を購入した。

マンチェスター・ユナイテッド<MANU> 18.80(+3.86 +25.84%)
ディア<DE> 437.52(+20.96 +5.03%)
ノードストロム<JWN> 21.69(-0.96 -4.24%)
AMC<AMC> 7.64(+0.32 +4.37%)
シネマーク<CNK> 13.82(+1.55 +12.63%)
オートデスク<ADSK> 197.07(-11.83 -5.66%)
レイサム<SWIM> 3.62(+0.77 +27.02%)

アップル<AAPL> 151.07(+0.89 +0.59%)
マイクロソフト<MSFT> 247.58(+2.55 +1.04%)
アマゾン<AMZN> 94.13(+0.93 +1.00%)
アルファベットC<GOOG> 98.82(+1.49 +1.53%)
テスラ<TSLA> 183.20(+13.29 +7.82%)
メタ・プラットフォームズ<META> 112.24(+0.80 +0.72%)
AMD<AMD> 76.40(+1.15 +1.53%)
エヌビディア<NVDA> 165.19(+4.81 +3.00%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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