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【市況】<マ-ケット日報> 2022年11月21日

 週明けの市場は日経平均が小幅ながらも3日ぶりに反発。終値は前週末比45円高の2万7944円だった。前週末の米国株はプラスだったが一部銘柄の上げに支えられた面があり日本にとっては大した材料とならず。日経平均は序盤に100円ほど上げた後は前週末終値近辺に値を落としてもみ合う展開となった。ここ数日は2万8000円という心理的なカベが意識されているようで、大台に乗せると上値が重くなる、小競り合いのようなパターンが続いている。

 前週末の米国市場は主力小売企業の決算が好感されてダウ平均は3日ぶりに反発した。この日は大手衣料チェーンのギャップや半導体製造装置のアプライドマテリアルズの決算や見通しが事前予想を上回りダウ平均をけん引。一方でそれ以外の銘柄には物色が波及せずS&P500種やナスダック指数の上げは極めて小幅だった。ダウ平均は一時マイナスになる場面もあったが、一部の銘柄の上げで最終的には200ドル近い上げで取引を終えるなどややまとまりを欠いている。

 さて、東京市場は引き続き材料不在で相場も方向感なく推移する状態となっている。このところ米国株も伸び悩み気味で高値圏にある相場は小口の売りに押されやすい状況にある。政治資金問題で寺田大臣が事実上更迭されたがマーケットの反応はほとんど見られない。政治はまるで期待されていない様子。日経平均のチャートは小幅な日足陰線が続いており日柄調整といった形となっている。(ストック・データバンク 編集部)

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