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【市況】14日の株式相場見通し=反落か、米株高継続も円高と仮想通貨安が重荷

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 14日の東京株式市場は、足もとで買い疲れ感も意識されるなか日経平均株価の上値は重い展開となりそうだ。前週末の米国株市場では引き続きFRBの金融引き締めが減速することへの期待感が株式市場の支えとなり、主要株価指数が揃って上値指向を続けた。利益確定売り圧力も表面化しており、NYダウは一時300ドル以上も下落する場面があったが、売り一巡後は戻り足を強め、結局小幅ながらプラス圏で着地している。ハイテク株への買いは健在で、ナスダック総合株価指数は200ポイント強の上昇を確保した。東京市場では、前週末に日経平均が800円を上回る急騰で2万8000円台を一気に回復したこともあって、目先達成感からいったん上昇一服となる可能性がある。外国為替市場では日米金利差縮小を背景としたドル売り・円買いの動きが加速、一時1ドル=138円台半ばまで急速に円高が進むなど不安定な値動きで、これが全体相場の重荷となることも考えられる。また、仮想通貨交換業大手のFTXが倒産したことなどを背景に、ビットコインなど暗号資産の市況が急落していることも警戒感をもたらす。日経平均は下落した場合でも2万8000円大台が攻防ラインとして意識されるが、取引時間中は米株価指数先物の動きなどを横目に不安定な値動きとなりそうだ。

 11日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比32ドル49セント高の3万3747ドル86セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同209.184ポイント高の1万1323.331だった。

 日程面では、きょうは10月の投信概況など。海外では米中首脳会談、9月のユーロ圏鉱工業生産など。

出所:MINKABU PRESS

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