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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:九州電、Jパワー、セブン&アイ

九州電 <日足> 「株探」多機能チャートより
■九州電力 <9508>  727円  +27 円 (+3.9%)  11:30現在
 九州電力<9508>が反発。18日の取引終了後、玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)3号機及び4号機について、運転再開時期を前倒しすると発表したことが好感されている。3号機は従来の23年1月20日から22年12月17日へ、4号機は23年2月23日から2月16日にそれぞれ変更する。

■Jパワー <9513>  2,108円  +78 円 (+3.8%)  11:30現在
 Jパワー<9513>が反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「2025年度までに再生可能エネルギーに約3000億円を投じる」と報じられており、好材料視されている。記事によると、国内で風力発電所を新設するほか、既存の水力発電所の更新も進めるとしている。同社が石炭火力への依存度を引き下げることは、日本全体の脱炭素の進展にもつながるだけに注目されているようだ。

■セブン&アイ <3382>  5,689円  +130 円 (+2.3%)  11:30現在
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>が一時206円高の5765円まで上値を伸ばし25日移動平均線との下方カイ離を解消、戻り足に弾みがついている。ここ急速に株価水準を切り上げていることについて市場では「足もとで特に好材料と呼べるものはないが、政策の後押しでインバウンドを含めた経済再開の恩恵を受けるとの見方が強いこと。また主力のコンビニ事業は個人消費が旺盛な米国で収益を伸ばしており、海外投資家の目からみれば今の株価は割安に映る」(中堅証券ストラテジスト)という。更に、直近の四半期決算発表後に国内外の証券会社からレーティング(投資判断)が相次いでいるが、これについても「総じて時価よりもかなり高い水準に目標株価が設定されていることで、足もとの買い人気を後押ししているのではないか」(同)としている。

■三重交HD <3232>  519円  +9 円 (+1.8%)  11:30現在
 三重交通グループホールディングス<3232>が4日続伸、6月8日につけた年初来高値512円を上回り、約4カ月半ぶりに年初来高値を更新した。今月11日から政府は新型コロナウイルスの水際対策を大幅に緩和、入国者数の上限が撤廃されたほか、ビザなし渡航や個人の外国人旅行客の入国も認められるなど、事実上入国規制が撤廃された状況となった。これを受けて欧米を中心に外国人観光客が急増しており、株式市場でもインバウンドで潤う内需株に注目度が高まっている。そのなか、三重県にバス路線網を有する同社は名古屋・東京・大阪・京都への都市間高速バスのほか空港行きリムジンバスなども運行し、インバウンド消費の恩恵を享受する関連株として物色の矛先が向いている。業績も回復色が鮮明だ。22年3月期の営業利益が前の期比7.4倍化の29億9600万円、23年3月期も前期比60%増の48億円予想と様変わりしている。

■クレディセゾン <8253>  1,637円  -131 円 (-7.4%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 クレディセゾン<8253>が急反落。前日比で一時10%を超す下げとなった。旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが18日取引終了後、財務省に変更報告書を提出。同社のクレディセゾン株の保有割合が5.06%から3.98%に低下したことが明らかになった。これを受けて需給面懸念が生じているようだ。なお、報告義務発生日は10月11日としている。

■バンクオブイ <4393>  3,735円  +700 円 (+23.1%) ストップ高   11:30現在
 バンク・オブ・イノベーション<4393>は寄り付き大口の買い注文で値がつかず、カイ気配スタートで急反騰をみせている。スマートフォンゲームの開発・運営を主力としており、前期業績は低迷したものの足もとは有力コンテンツの寄与で収益改善が期待される状況にある。18日取引終了後、話題となっていたスマートフォン・パソコン向け新作大型RPG「メメントモリ」を配信開始したことを発表、これが株価を強く刺激する格好となっている。株式需給面では外資系証券経由の空売り買い戻しなどを背景に上値追いが加速するケースも想定される。

■ログリー <6579>  724円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在
 ログリー<6579>はストップ高まで買われた。同社は18日、AbemaTV(東京都渋谷区)が運営する情報ニュースサイト「ABEMA TIMES」との戦略的パートナーシップを結んだと発表しており、これが材料視されているようだ。AbemaTVは、2021年からログリーのネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY lift」を利用しており、このほど取り組み強化に伴う契約を締結。LOGLY liftの広告主は、今回の戦略的パートナーシップを踏まえて、エンターテインメントをはじめ情報に敏感な幅広いユーザー層に向けてアプローチを行うことが可能になるという。

■ツナグGHD <6551>  436円  +38 円 (+9.6%)  11:30現在
 ツナググループ・ホールディングス<6551>が続急伸、連日の年初来高値更新と気を吐いている。今月11日からの政府による水際対策の大幅緩和や「全国旅行支援」などの景気刺激策を受け、インバウンド・リオープン関連株に注目が集まっている。そのなか特に飲食店の人手不足が浮き彫りとなっており、アルバイトなどの人材確保に向けたニーズが急増しており、同社株はその有力関連株として投資資金の攻勢が顕著だ。同社は慢性的な人手不足に悩まされている小売りや飲食業に重点を置いたアルバイト採用代行業務を手掛けており、足もとで収益機会が拡大している。

■アミファ <7800>  657円  +56 円 (+9.3%) 一時ストップ高   11:30現在
 アミファ<7800>が続急伸している。18日の取引終了後、集計中の22年9月期単独業績について、売上高が従来予想の51億円から59億1900万円(前の期比26.6%増)へ、営業利益が2億4500万円から2億9500万円(同36.6%増)へ、純利益が1億5200万円から2億2200万円(同29.1%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。ウィズコロナによる消費者マインドの変化により、嗜好品が中心である同社商品の販売数が見込みを上回ったことが要因としている。

■ラキール <4074>  1,426円  +112 円 (+8.5%)  11:30現在
 ラキール<4074>が大幅続伸となっている。同社は18日、楽天グループ<4755>傘下の楽天生命保険、楽天損害保険、楽天インシュアランスプランニングの3社に自社製品を提供すると発表。これが材料視されているようだ。提供するのは、デジタルビジネスプラットフォーム「LaKeel DX」、データ統合プラットフォーム「LaKeel Data Insight」、データ分析・可視化プラットフォーム「LaKeel BI」の3製品。これにより、楽天保険グループのデータマーケティング推進をサポートするとしている。

■東名 <4439>  1,451円  +83 円 (+6.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 東名<4439>は4連騰。18日の取引終了後、モニタリングを目的としたクラウド対応ネットワークカメラのレンタルサービスとして「オフィスカメラ119」の提供を開始したと発表しており、これが好感されている。コロナ禍を背景に、非接触・非対面で店舗や施設を管理するため、現場を遠隔で監視する用途でのクラウドカメラの利用が増加しており、今後も市場の拡大が期待されている。こうしたなか同社では、「オフィス光119」「オフィスでんき119」を利用する店舗、事業所が抱える人員不足などの問題解決のため「オフィスカメラ119」を提供するとしている。

■バーチャレク <6193>  1,139円  +51 円 (+4.7%)  11:30現在
 バーチャレクス・ホールディングス<6193>は4日続伸。18日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績について、売上高が従来の見通しの31億円から32億円(前年同期比6.7%増)、経常利益が1億8000万円から2億5000万円(同25.0%増)、最終利益が1億2000万円から1億6700万円(同12.8%増)にそれぞれ上振れて着地したようだと発表した。中間期の経常利益と最終利益は減益予想から一転して増益の見通しとなり、これを材料視した買いが集まった。IT&コンサルティング事業とアウトソーシング事業でプロジェクト利益率が向上したほか、販管費の抑制も寄与した。23年3月期の連結業績予想については8月10日に公表した数値に変更がないとし、今後、修正が必要となった場合は速やかに公表するとしている。

■守谷輸送機工業 <6226>  527円  +22 円 (+4.4%)  11:30現在
 守谷輸送機工業<6226>は堅調。寄り付き後、小幅安となる場面があったものの切り返し、上げ幅は一時7%を超えた。18日取引終了後、23年3月期の通期業績予想を修正したと発表した。売上高は従来の見通しの149億円から157億円(前期比13.1%増)に引き上げた一方、経常利益は17億7000万円から4億4800万円(同75.6%減)、最終利益は11億円から2億8200万円(同75.4%減)に下方修正した。想定を超える資材価格の上昇で原価率が大幅に悪化したことなどを業績予想に反映した。一方、良好な受注環境のなかで受注残は積み上がっているとしており、来期以降の業績回復を期待した買いが入ったようだ。

■シンクロ・フード <3963>  518円  +20 円 (+4.0%)  11:30現在
 シンクロ・フード<3963>が3日続伸している。18日の取引終了後、運営する「飲食店ドットコム」の登録ユーザー数が25万件を突破したと発表しており、これが好材料視されている。「飲食店ドットコム」は03年に開設した飲食店の出店開業・運営に役立つサービスをワンストップで提供するサイト。最近では今年7月から実施しているコーポレートブランド・サービスブランドのリニューアルや、飲食店ユーザーや飲食業界に役立つコンテンツの発信などにより、ユーザー数が順調に増加しているという。

●ストップ高銘柄
 東京機械製作所 <6335>  736円  +100 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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