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【市況】NY株式:米国株式市場は大幅続落、大幅利上げや企業の業績下方修正を警戒

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

ダウ平均は630.15ドル安の29,296.79ドル、ナスダックは420.90ポイント安の10,652.41で取引を終了した。

9月雇用統計の強い結果が連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げ継続を正当化するとの見方から金利が上昇したため売りが先行。さらに、運送会社のフェデックス(FDX)が年末年始の需要に慎重な見通しを示すと警戒感からさらに売られた。半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の低調な決算に加え、パイデン政権が中国向け半導体生産用工具の輸出をさらに制限すると発表したため、同セクターが大きく売られ相場をさらに押し下げ。終日戻りなく安値を探る商状となり、引けにかけて主要株価指数は一段安となった。セクター別ではエネルギー、半導体・同製造装置、自動車・自動車部品の下落が目立った。

オンラインのスポーツギャンブルプラットフォームを提供するドラフトキング(DKNG)は、エンターテインメントのディズニー(DIS)が運営するスポーツ専門局ESPNとの提携が報じられて買われた。運動会社のフェデックス(FDX)は年末年始の需要見通しを引き下げて下落。配車サービスのリフト(LYFT)はアナリストの投資判断引き下げで下落した。総合ヘルスケア会社のCVSヘルス(CVS)は、バイデン政権が同社が提供している高齢者向け医療保険制度プランで保険適用を巡る利用者からのクレームが多く問題があるとし、同社に対する評価を引き下げたことが響いて下落。ジーンズなどの衣料品メーカーのリーバイ・ストラウス(LEVI)はコストの上昇やサプライチェーン問題、ドル高が逆風となり通年の収益見通しを引き下げたため売られた。音楽配信のスポティファイ(SPOT)も一部プロダクションを閉鎖、雇用削減計画を発表して下落となった。

石油輸出国機構(OPEC)プラスの大幅減産を受けた買いが続き、NY原油先物は1バレル=93ドル台まで上昇し、8月30日以来の高値を更新した。

(Horiko Capital Management LLC)

《YN》

 提供:フィスコ

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