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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

カイゼン <日足> 「株探」多機能チャートより

■カイゼン <4170>  488円 (+57円、+13.2%) 一時ストップ高

 Kaizen Platform <4170> [東証G]が急反騰、一時ストップ高まで買われた。同社は6日、インフルエンサー・クリエイターマーケティングのプラットフォームを開発しているVisual Amplifiers Japan(Vamp、東京都中央区)と業務提携したと発表しており、これが材料視されたようだ。Vampは、各SNS(インスタグラム、ティックトック、ユーチューブ)とのAPI連携を行っている数少ないインフルエンサー・クリエイタープラットフォームの一つで、高品質なキャンペーンを提供している企業。カイゼンは今回の提携を皮切りに、顧客のマーケティング課題の解決に向けて、それぞれの強みを組み合わせることで、インフルエンサー・クリエイター施策を企画から実行まで包括的に支援するとしている。

■リプロセル <4978>  232円 (+21円、+10.0%)

 リプロセル <4978> [東証G]が4日続急騰。5日の取引終了後、米カリフォルニア州再生医療機構が提供するIndustry Alliance Programに臨床用iPS細胞の提供を可能とすることに関し、同機構との間で基本合意書を締結したと発表。これを材料視した買いが急速に流れ込んだ。同機構が推進している複数の再生医療プロジェクトにおいて、リプロセルが製造する臨床用iPS細胞 を提供するという。会社側では、同機構とのパートナーシップ提携により、臨床用途に適したiPS細胞を用いた 再生医療製品の開発がグローバルで加速することが期待されるとしている。

■薬王堂HD <7679>  2,593円 (+205円、+8.6%)

 東証プライムの上昇率2位。薬王堂ホールディングス <7679> [東証P]が急反発し、年初来高値を更新した。同社は5日取引終了後、23年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結決算を発表。営業利益は28億2200万円(会計基準変更のため前年同期との比較なし)となり、通期計画40億9500万円に対する進捗率が68.9%となったことが好感されたようだ。売上高は646億8300万円で着地。販売価格や品揃えの強化を図り、来店客数及び買い上げ点数の増加に取り組むとともに、小商圏ドミナント出店を推進したことが奏功した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。また、9月度の既存店売上高が前年同月比5.4%増となったこともあわせて発表。客数が同0.3%増と堅調だったほか、客単価が同5.1%増と伸長したことが寄与した。

■バードマン <7063>  2,505円 (+184円、+7.9%) 一時ストップ高

 Birdman <7063> [東証G]が4日続急伸。5月中旬につけた年初来高値2844円の更新も目前に捉えた。同社は広告制作を手掛け、顧客企業のブランディングを支援するビジネスを展開するが、メタバース領域への展開に注力しており、同関連株としてマーケットの関心が高い。特にアーティストのアバターを作り、ファンが様々な視点で楽しめる音楽ライブの配信サービスに注目が集まっている。そうしたなか6日取引時間中に、時空を越境する次世代型体験ライブ「さわれるライブ 5D LIVE」を今年12月に初開催することを発表、これが物色人気を加速させる格好となった。

■スマレジ <4431>  1,244円 (+90円、+7.8%)

 スマレジ <4431> [東証G]が急反発。5日の取引終了後、9月度の月次登録店舗数推移を発表。同社が提供するiPadなどのタブレットを利用したクラウドPOSレジ「スマレジ」の登録店舗数が前月比1271店舗増の11万7338店舗となり、これが好感されたようだ。内訳は無料プランが同892店舗増の9万1038店舗、有料プランが同379店舗増の2万6300店舗だった。

■三陽商 <8011>  1,074円 (+76円、+7.6%)

 東証プライムの上昇率4位。三陽商会 <8011> [東証P]が4日続急伸、年初来高値を更新した。6日午前11時ごろ、23年2月期の連結業績予想について、売上高を560億円から566億円へ、営業利益を12億円から16億円へ、純利益を9億円から14億4000万円へ上方修正し、40円としていた期末一括配当予想を50円にすると発表しており、これを好感した買いが入った。上期において、売上高は堅調に推移したことに加え、プロパー販売強化や値引き販売の値引き率抑制が計画通りに進展したことなどが要因としている。なお、「収益認識に関する会計基準」の適用により、前期との比較は開示されていないものの、同時に発表した第2四半期累計(3-8月)決算は、売上高254億6400万円、営業損益3億1700万円の赤字、最終損益2億4600万円の赤字だった。

■Uアローズ <7606>  2,001円 (+129円、+6.9%)

 東証プライムの上昇率6位。ユナイテッドアローズ <7606> [東証P]が3日続急伸。SMBC日興証券が5日付で同社の投資評価を前回の「2(中立)」から「1(強気)」へ、目標株価を2100円から2300円へそれぞれ引き上げており、これを材料視する買いが向かった。レポートでは、値上げが許容される顧客層と商品力を持っていると指摘。秋物からの値上げが消費者に受け入れられると見ているほか、正価販売を強化する施策を評価したうえで、小売りセクターでも値上げできる企業の評価が高まる局面が来るだろうと予想している。

■JPHD <2749>  294円 (+18円、+6.5%)

 東証プライムの上昇率7位。JPホールディングス <2749> [東証P]が急伸、後場上げ幅を拡大し年初来高値を更新した。6日午後2時15分ごろに自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を263万5500株(発行済み株数の3.01%)、または7億1158万5000円としており、取得期間は22年10月7日から23年1月31日まで。資本効率の向上のための株主還元策として実施するとしている。

■楽天グループ <4755>  685円 (+30円、+4.6%)

 楽天グループ <4755> [東証P]が大幅高で4日続伸と戻り足を強めた。「みずほフィナンシャルグループは傘下のみずほ証券を通じて楽天証券へ出資する方針を固めた」と6日付の日本経済新聞朝刊が伝えている。メガバンクによるネット証券取り込みの動きが顕在化するなか、楽天グループの今後の金融分野の展開にも思惑が広がり同社の株価を強く刺激している。今回の報道についてみずほFGと楽天グループは、出資を含めさまざまな提携の機会を検討していることは事実であるものの、現時点で決定した事実はないという趣旨のコメントを出している。

■サンエー <2659>  4,600円 (+200円、+4.6%)

 サンエー <2659> [東証P]が大幅高で上値指向を継続、マドを開けて買われ連日の年初来高値更新となった。時価は昨年4月以来約1年半ぶりの高値圏に浮上している。同社は沖縄の流通最大手でスーパー、レストラン、ドラッグストアなどを幅広く展開する。沖縄の小売業界はコロナ禍から立ち直り、入域観光者数の増加などから堅調な需要が復活しており、同社もその恩恵を受けている。5日取引終了後に発表した22年3-8月期決算は、営業利益が前年同期比29%増の56億1900万円と大幅な伸びを達成した。これが好感される形で買いを呼び込んだ。

■パーク24 <4666>  2,040円 (+85円、+4.4%)

 パーク24 <4666> [東証P]が大幅反発。SMBC日興証券が5日付で投資評価を「2」から「1」へ引き上げており、これが材料視されたようだ。目標株価の2300円は据え置いた。同証券によると、リオープニングの動きが加速することや、コロナ禍でのコスト体質強化の効果継続もあり、国内外駐車場やモビリティー(カーシェア)の業績回復が続くと予想。足もとの株価はグローバルでの景気減速懸念もあり弱含みで推移しているが、駐車場やカーシェア事業は生活密着型ビジネスの要素も強いことから、景気の影響は限定的とみている。

■ラウンドワン <4680>  686円 (+28円、+4.3%)

 ラウンドワン <4680> [東証P]が大幅反発。6日昼ごろに発表した9月の国内既存店売上高が19年9月との比較で6.0%増となり、2ヵ月ぶりに新型コロナウイルス感染拡大前の水準を上回ったことが好材料視されたようだ。ボウリングが同8.7%減、カラオケが同8.3%減、スポッチャが同1.7%減と軒並みマイナスだったが、クレーンゲームフロア「ギガクレーンゲームスタジアム」への改装を進めているアミューズメントが同19.6%増と大幅な増収となった。あわせて発表した米国の9月既存店売上高は同31.5%増と好調な推移が続いている。

■JINSHD <3046>  4,770円 (+155円、+3.4%)

 ジンズホールディングス <3046> [東証P]が大幅高で3日続伸。5日の取引終了後に発表した9月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高は前年同月比2.3%増と6ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。2度の連休期間中において、いずれも全国的に台風による天候不良の影響があったものの、8月から刷新した定番商品「JINS CLASSIC」が順調にすべり出したことが寄与した。なお、全店売上高は同6.7%増だった。

■ワールド <3612>  1,449円 (+46円、+3.3%)

 ワールド <3612> [東証P]が大幅反発。5日の取引終了後に発表した9月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比18.0%増となり、7ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。店舗販路において、前半の気温の高さと中旬の台風の影響を受けたが、下旬は気温の低下を背景に秋物商品の売り上げが上向いたことが寄与した。また、EC販路は引き続き好調で、ナルミヤ連結効果と終息ブランドの特殊要因を除いても同19%増となった。アイテム別では、トップスとボトムで奇麗目な商材が高稼働だった。なお、国内小売売上高は同36.1%増だった。

■東エレク <8035>  39,140円 (+1,050円、+2.8%)

 東京エレクトロン <8035> [東証P]が反発。そのほか、レーザーテック <6920> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]など 半導体関連は強弱観対立のなかも総じて堅調となった。前日5日の米国株市場では取引前半にNYダウやナスダック総合株価指数 が大きく売られたが、その後は戻り足を強めた。両指数ともマイナス圏で引けたものの、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)については1%弱の上昇で3日続伸しており、東京市場でも出遅れ感の強い半導体主力株は目先戻り相場に期待した買いが優勢となった。世界的に半導体市況は軟化傾向にある一方、大手半導体メーカーの設備投資増強の動きなどが相次いでおり、米国株市場では行き過ぎた悲観の修正も一部の半導体関連銘柄に観測される。

■ネクステージ <3186>  3,025円 (+79円、+2.7%)

 ネクステージ <3186> [東証P]が続伸。水戸証券は5日、同社株のレーティングの「A」を継続するとともに、目標株価は3000円から3800円に引き上げた。第3四半期(21年12月-22年8月)の連結営業利益は、前年同期比50.5%増の147億5600万円と好調だった。国内中古車登録台数が減少するなかで小売り販売台数、買い取り台数がともに大幅に増加した。22年11月期の同利益は会社予想191億5000万円(前期比40.4%増)に対して200億円への増額修正を予想。23年11月期の同利益は269億円と連続大幅増益を見込んでいる。

■三越伊勢丹 <3099>  1,264円 (+32円、+2.6%)

 三越伊勢丹ホールディングス <3099> [東証P]が反発し年初来高値を更新。SMBC日興証券が5日付で同社の投資評価を「2(中立)」から「1(強気)」へ引き上げるとともに、目標株価を1300円から1600円に増額したことが好感された。レポートでは、百貨店が得意とする富裕層はインフレのマイナス影響が限定的であること、コストプッシュの環境下において依然コスト削減余地があること、インバウンドの回復の恩恵を享受できることなど、百貨店を取り巻く外部環境は相対的に魅力的と指摘。また、富裕層により強い同社の相対優位性を生かした戦略効果にも期待したいと報告している。

■SBG <9984>  5,494円 (+139円、+2.6%)

 ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が4日続伸、9月下旬に売り圧力が強まり5000円台を割り込んで推移する場面も多かったが、10月に入って流れが変わった。米国株市場でナスダック総合株価指数が下げ止まったことで、米ハイテクセクターに積極的に資金を投下している同社にとってはポジティブに働いた。また、ここ世界経済の減速が鮮明となるなか過度なインフレ警戒感も後退し、FRBやECBなど先進国の中央銀行の金融引き締めピッチが緩むとの見方が強まっている。金利上昇に歯止めがかかれば、ハイテク系グロース株には買い戻しが誘発されやすくなるとの思惑も同社にとって追い風となる。直近では、外資系メディアから、同社が保有するスペイン語放送局テレビサユニビジョンの持ち株売却を検討しているとの観測報道が出ており、これも思惑を呼んだようだ。

■ウェルスナビ <7342>  1,421円 (+35円、+2.5%)

 ウェルスナビ <7342> [東証G]が5日ぶりに反発。5日の取引終了後、千葉銀行 <8331> [東証P]の顧客向けにロボアドバイザー「WealthNavi for 千葉銀行」の提供を開始すると発表しており、これが好感されたようだ。千葉銀行とは7月に業務提携し、全自動の資産運用サービスであるWealthNaviの提供に向けて開発を進めていた。

■TSIHD <3608>  421円 (+10円、+2.4%)

 TSIホールディングス <3608> [東証P]が4日続伸。5日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却したことにより、投資有価証券売却益6億7600万円が発生したと発表。これに伴い、第1四半期までに計上した1億100万円とあわせて23年2月期第2四半期業績に7億7800万円の投資有価証券売却益を計上する見込みとしており、これを好感した買いが入った。

※6日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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