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【市況】ダウ平均は600ドル超の急反発 アップルは軟調=米国株後半

NY株式28日(NY時間15:38)
ダウ平均   29759.07(+624.08 +2.14%)
ナスダック   11078.21(+248.71 +2.30%)
CME日経平均先物 26520(大証終比:+600 +2.27%)

 NY時間の終盤に入って米株式市場は買い戻しが加速しており、ダウ平均は600ドル超上昇。いくつかのテクニカル指標は売られ過ぎのサインが出ており、値ごろ感の買い戻しが活発化しているようだ。ただ、来月以降に発表される7-9月期決算への警戒感や、FRBの利上げの影響をまだ完全に織り込んでいないことを懸念する声は根強い。

 トラス英首相の経済政策の発表で英国債とポンドの市場が不安定になっている。英国債は急速に売られ、利回りが急上昇しているが、英中銀がきょう英国債の無制限購入を発表し、ひとまず落ち着いている。それを受け英国債と伴に米国債利回りも低下し、米株式市場の買戻しを誘っていた面もあるようだ。

 アップル<AAPL>が逆行安となっている。アイフォーン14の増産計画を断念すると伝わっていた。期待していたほど需要が伸びないという。当初、9月発売のアイフォーン14シリーズについて、下期に最大600万台の増産を計画していたが、出だしの販売が低調なことから、9000万台という下期計画を維持せざるを得なくなったという。

 ネットフリックス<NFLX>が続伸。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も従来の211ドルから283ドルに引き上げた。広告付きサービスの見通しについて強気に転じている。

 バイオジェン<BIIB>が急伸。日本のエーザイと共同開発している治療薬「レカネマブ」について、早期アルツハイマー病患者を対象とした臨床試験(第3フェーズ)で、疾患の進行を遅らせたことが示されたと発表した。同業のイーライリリー<LLY>へも期待が集まっていた。

 バイオ医薬品のマインド・メディシン<MNMD>が急落。公募増資の発表を嫌気。普通株式705万8823株を購入するワラント付き普通株式で、権利行使価格は1株4.25ドルと前日終値よりも30%超低い水準。新株予約権は即時行使可能となっている。

 医薬品のオキュジェン<OCGN>が上昇。経鼻投与型の新型ウイルス向けワクチンの開発・製造・商業化について、米ワシントン大学セントルイス校と独占ライセンス契約を締結したと発表した。

 人事労務管理ソフトのペイチェックス<PAYX>が決算受け上昇。通期1株利益の見通しを上方修正した。

 キャンピングカーなどレジャー用自動車のソーア・インダストリーズ<THO>が決算受け上昇。1株利益、売上高とも予想を大きく上回った。

バイオジェン<BIIB> 275.09(+77.30 +39.08%)
イーライリリー<LLY> 333.50(+22.40 +7.20%)
マインド・メディシン<MNMD> 3.16(-2.96 -48.37%)
ネットフリックス<NFLX> 244.87(+20.51 +9.14%)
オキュジェン<OCGN> 2.04(+0.22 +12.09%)
ペイチェックス<PAYX> 117.28(+3.96 +3.50%)
ソーア<THO> 75.18(+3.43 +4.77%)

アップル<AAPL> 149.49(-2.27 -1.50%)
マイクロソフト<MSFT> 241.31(+4.90 +2.07%)
アマゾン<AMZN> 117.85(+3.44 +3.01%)
アルファベットC<GOOG> 101.03(+2.94 +3.00%)
テスラ<TSLA> 287.52(+4.58 +1.62%)
メタ・プラットフォームズ<META> 141.32(+6.92 +5.15%)
AMD<AMD> 68.44(+1.27 +1.88%)
エヌビディア<NVDA> 127.22(+3.09 +2.49%)
ツイッター<TWTR> 43.15(+1.06 +2.51%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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