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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 押し目狙いのロングは入りづらく、戻り売り狙いの短期的なショートに


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 26200 -120 (-0.45%)
TOPIX先物 1840.0 -10.0 (-0.54%)
シカゴ日経平均先物 26185 -135
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 27日の米国市場は、NYダウ S&P500が下落する一方で、ナスダックは上昇。欧米の主要中央銀行による積極的な金融引き締め観測により長期金利の上昇が続くなか、景気後退懸念からリスク資産を圧縮する動きとなった。長期金利が落ち着きを見せる局面では値ごろ感から買いが入り、NYダウは一時400ドル近く上昇。ただし、買い一巡後は下げに転じ、2万9000ドルを割り込む場面も見られた。その中で、マイクロン・テクノロジー<MU>など半導体株の一角への買い戻しにより、ナスダック、SOX指数は上昇した。S&P500業種別指数は自動車・同部品、エネルギー、半導体・同製造装置が上昇した半面、家庭用品・パーソナル用品、食品・飲料・タバコ、公益事業が下落。

 シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、日中大阪比135円安の2万6185円で終えた。日経225先物(12月限)のナイトセッションは日中比100円高の2万6420円で始まり、直後につけた2万6460円を高値に2万6300円~2万6400円辺りでのレンジ推移を継続。取引中盤に軟化し下落に転じると一時2万6040円まで売られたが、終盤にかけてショートカバーや値ごろ感からのロングが入って下落幅を縮め、2万6200円で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。ナイトセッションの開始時にはグローベックスのNYダウ先物が300ドル近く上昇する場面を見せていたこともあり、リバウンドが期待されていただけに、NYダウが下落に転じる局面でロングを外す動きになったようだ。

 チャート上では切り下がる5日移動平均線(2万6574円)に上値を抑えられる形状であり、ボリンジャーバンドの-2σ(2万6315円)も上値抵抗線として意識されやすく、節目の2万6000円を目先のターゲットとしたショートの動きは警戒しておきたい。

 ナイトセッションで2万6040円まで下落したこともあり、目先のターゲットは概ね達成した感はあるものの、ボリンジャーバンドの-2σ辺りで上値を抑えられる動きが続くようだと、2万6000円を割り込む相場展開も想定しておく必要があるだろう。また、NYダウは一時2万9000ドルを割り込み、いったんはリバウンドを見せてくる可能性が期待されるが、VIX指数は32.60に上昇し、高いところでは34.14まで切り上がり、6月半ばの35.05に迫ってくるなど先安観は依然として強い。押し目狙いのロングは入りづらく、戻り売り狙いの短期的なショートに向かわせよう。

 また、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.22倍に上昇した。トレンドは下向きであるもののボリンジャーバンドの-2σ水準で下げ渋る動きである。米国では半導体株の一角に買い戻しが見られていたこともあり、NTショートのリバランスに伴うNTロングは入りやすいだろう。

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