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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:タムラ、日立造、特殊陶

タムラ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ハピネット <7552>  1,708円  +138 円 (+8.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 ハピネット<7552>は寄り付きからまとまった買いが入り、大きく切り返しに転じている。同社は26日取引終了後、業績予想の修正を発表した。23年3月期第2四半期(4~9月)の営業利益を従来予想の24億円から32億円(前年同期は26億円)に増額、一転して23%増益となる見込みで、これをサプライズ視する買いを呼び込んでいる。玩具事業で「ポケモンカードゲーム」や「ONE PIECEカードゲーム」などのトレーディングカードが好調に推移したことに加え、アミューズメント事業でカプセル玩具ショップ「ガシャココ」の売り上げ拡大が収益を押し上げている。なお、通期予想については従来見通しの53億円(前期比5%減)を据え置いている。

■タムラ製作所 <6768>  685円  +42 円 (+6.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 タムラ製作所<6768>が急伸。同社は26日取引終了後、23年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の30億円から45億円(前期比2.9倍)に引き上げたことが好感されているようだ。売上高の見通しは従来の940億円から1050億円(同18.9%増)に上方修正。産業機械、家電、エネルギー市場向けの電子部品や、自動車向けの電子化学材料などの売り上げが堅調に推移しているほか、市場連動販売価格の浸透、前中期経営計画から取り組んできた工場の自動化推進及び拠点再編による物流改善などにより収益性が向上していることが主な要因だとしている。

■日立造船 <7004>  867円  +39 円 (+4.7%)  11:30現在
 日立造船<7004>が急速に切り返す動きで、前日の全体波乱相場に引きずられ下落した分を帳消しにする強調展開をみせている。26日取引終了後、船舶用エンジン事業を分社化して新会社を設立することを発表しており、経営構造改革による収益体質の向上に期待する買いを呼び込んでいる。新会社については大手造船の一角である今治造船(愛媛県今治市)から35%の出資を受ける予定。これにより、不採算化している船舶用エンジン事業の改善を図る構えだ。また、日立造船は現在日立製作所<6501>との資本的な結びつきはなく、造船事業からも撤退していることから、社名変更に向けた動きがある。株価的にも新生・日立造船への注目度が高まる可能性が指摘されている。

■宝ホールディングス <2531>  1,081円  +26 円 (+2.5%)  11:30現在
 宝ホールディングス<2531>が4日ぶりに反発している。26日の取引終了後、グループ会社が日本食材卸会社であるスペインのアマラン社の全株式を取得するとともに、オーストラリアのニッポンフード社の株式を追加取得し100%子会社化すると発表しており、これが好感されている。海外日本食材卸ネットワークの拡充や新商品の開発を図るのが狙い。なお、同件による23年3月期業績への影響は軽微としている。

■サカタのタネ <1377>  4,845円  +105 円 (+2.2%)  11:30現在
 サカタのタネ<1377>は3日ぶりに反発。同社は26日、家庭菜園向け野菜苗シリーズ「おうち野菜」をリニューアルすると発表しており、これが好感されている。今回のリニューアルでは新たなコンセプトとして「育てるだけじゃない『家族で楽しむ』」を掲げ、親しみやすいデザインに刷新し既存苗のラインアップも拡充する予定。また、タネは12月上旬、苗は来年4月上旬から順次販売するとしている。

■日本特殊陶業 <5334>  2,825円  +55 円 (+2.0%)  11:30現在
 日本特殊陶業<5334>は反発。26日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を2757億円から2820億円(前年同期比20.2%増)へ、営業利益を457億円から543億円(同60.1%増)へ、純利益を334億円から437億円(同74.6%増)へ上方修正しており、これを好感した買いが入っている。補修用部品市場、半導体製造装置用部品の好調な販売は計画通りで推移していることに加えて、円安進行の影響と事業開発の費用が予定を下回ったことも利益を押し上げる。また、本社地区移転に伴う固定資産売却益を計上することも寄与する見通し。なお、中間・期末各69円の年138円を予定していた配当予想について、中間83円・期末69円の年152円にすると発表した。前期実績の年102円に対しては50円の増配となる予定だ。

■日本化薬 <4272>  1,168円  +11 円 (+1.0%)  11:30現在
 日本化薬<4272>は4日ぶりに小反発している。26日の取引終了後、「空飛ぶクルマ」と「物流ドローン」を開発するSkyDrive(愛知県豊田市)へ出資したと発表しており、これが好材料視されている。SkyDriveの第三者割当増資を引き受ける。日本化薬では、新たなモビリティに必要とされる安全装置のコンセプトや設計検討をSkyDriveと連携することで、空飛ぶクルマの利活用の幅を広げることに貢献するとしている。なお、同件が23年3月期業績に与える影響は軽微としている。

■壱番屋 <7630>  4,470円  +40 円 (+0.9%)  11:30現在
 壱番屋<7630>が4日ぶりに反発している。26日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(3~8月)連結業績について、売上高が247億円から228億7400万円(前年同期比4.2%増)へ、営業利益が18億9000万円から13億1700万円(同10.2%増)へ、純利益が13億8000万円から10億2100万円(同32.8%減)へ下振れて着地したようだと発表したが、アク抜け感から買われているようだ。期首の業績予想策定時には、国内の既存店売上高がコロナ禍前の水準近くまで回復するという前提を立てていたが、客数の回復が限定的であったことなどから、国内既存店売上が想定を下回った。また、ゼロコロナ政策を維持する中国(上海市)のロックダウンが長期化したことも響いた。

■アイスタイル <3660>  580円  +2 円 (+0.4%)  11:30現在
 アイスタイル<3660>は4日続伸。東京証券取引所が27日から、同社株の信用取引に関する規制を解除すると発表しており、短期資金の流入が再び活発化するとの思惑が働いているようだ。日本証券金融も同日付で増担保金徴収措置を解除するとしている。

■Unipos <6550>  181円  +50 円 (+38.2%) ストップ高   11:30現在
 Unipos<6550>が大幅高となっている。同社は26日、今月から中外製薬<4519>が国内外グループ会社を含む従業員8000人規模で「ピアボーナスUnipos」を導入したことを明らかにしており、これが株価を刺激しているようだ。「ピアボーナスUnipos」は、従業員同士が「貢献に対する称賛×少額のインセンティブ」を送りあうピアボーナスの仕組みを使って「組織を変える行動を増やす」Webサービス。今回の中外薬の導入は、「ピアボーナスUnipos」の一括導入としては過去最大の規模になるという。

■AIメカテック <6227>  1,459円  +300 円 (+25.9%) ストップ高   11:30現在
 AIメカテック<6227>は寄り付きから大口の買い注文でカイ気配のスタートとなった。同社は半導体やフラットパネルディスプレーの製造装置を手掛けており、業容拡大に向けたM&Aや提携戦略にも積極的に取り組んでいる。26日取引終了後、東京応化工業<4186>の半導体用・ディスプレー用の装置製造事業を譲受し、あわせて東応化と同事業にかかる協業に関する基本契約を締結したことを発表した。これに際し、東応化はAIメカの議決権保有割合19.56%の株式を取得する予定にある。このほか、AIメカは同日に工業用ミシン世界トップのJUKI<6440>と資本・業務提携することも発表しており、株価を強く刺激する格好となっている。

■ハイブリッド <4260>  1,062円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   11:30現在
 ハイブリッドテクノロジーズ<4260>が急動意。同社は昨年12月23日に東証旧マザーズ市場に上場したニューフェースで、ベトナムのIT人材を活用して企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を支援する業務を行っている。株価は上場後初の4ケタ大台乗せを果たした。26日取引終了後、ベトナムの国家サイバーセキュリティセンターと協力覚書を締結したことを発表、これを手掛かり材料に投資資金が攻勢をかけている。9月中旬以降は上げ足を加速し、大勢2段上げの様相をみせている。

■ナカボーテック <1787>  5,150円  +705 円 (+15.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ナカボーテック<1787>は売り物薄のなか一気に気配値を切り上げ、前日比705円高はストップ高カイ気配に張り付いている。同社は鉄鋼構造物などの防食・防錆工事の大手で同業界では首位に位置する。26日取引終了後、23年3月期通期の業績予想の修正を発表、主力の港湾事業における受注が堅調であることに加え、地中事業の需要が回復したことを背景に営業利益は従来予想の4億3000万円から8億2000万円(前期は10億6200万円)に大幅上方修正した。更に年間配当も従来計画の90円から160円(前期実績は220円)に増額しており、これを評価する買いを引き寄せている。

■倉元製作所 <5216>  130円  +15 円 (+13.0%)  11:30現在
 倉元製作所<5216>はカイ気配スタートで水準を切り上げている。26日の取引終了後、フェローテックホールディングス<6890>傘下のフェローテックマテリアルテクノロジーズとの間で、半導体製造装置向けSiC(炭化ケイ素)パーツ加工の受託業務などの取引基本契約と品質保証協定を締結したと発表。今後の業績への貢献を期待した買いが入っているようだ。SiCウエハーやSiCパーツの研削・研磨加工を行う新たな事業を開始するにあたり、フェローテックマテリアルテクノロジーズと同契約を結ぶことで安定的な収益を確保したい考え。あわせて、同社の「超精密加工・研磨技術を活かした次世代半導体事業への新展開」が中小企業庁の事業再構築補助金に採択されたことを明らかにした。

■太洋工業 <6663>  439円  +50 円 (+12.9%) 一時ストップ高   11:30現在
 太洋工業<6663>が一時ストップ高をつけた。同社は26日、鏡面研磨機事業で新たな用途を開拓したと発表しており、これが材料視されているようだ。鏡面研磨機は子会社のミラックが製造し太洋工業が販売しており、このほどリチウムイオン電池用のセパレータフィルムを製造する際に使用される、めっきロールの表面を研磨する鏡面研磨機の新用途を開拓し、受注を獲得。同社では新たに国内外の市場を開拓して販売活動を強化するとともに、更なる受注の獲得に注力するとしている。

●ストップ高銘柄
 アースインフィニティ <7692>  2,649円  +500 円 (+23.3%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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