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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 オプション権利行使価格の2万6500円に接近する場面では戻り売りのショートスタンス


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 26320 +120 (+0.45%)
TOPIX先物 1848.5 +4.5 (+0.24%)
シカゴ日経平均先物 26335 +135
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 26日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。イングランド銀行(英中央銀行、BOE)のベイリー総裁が「必要に応じて金利を変更することをためらわない」との声明を出した。米連邦準備理事会(FRB)についても大幅な金融引き締めが警戒されるなか、欧米市場で長期金利が上昇した。米長期金利が一時12年ぶりの水準に上昇し相場の重荷となったほか、ドル高による企業業績への影響に対する懸念も高まった。S&P500業種別指数は、食品・生活必需品小売、テクノロジー・ハード・機器、自動車・同部品が上昇する一方、不動産、エネルギー、公益事業が下落。

 シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、日中大阪比135円高の2万6335円で終えた。日経225先物(12月限)のナイトセッションは日中比170円高の2万6370円で始まり、その後2万6230円まで軟化したものの、米国市場の取引開始後にリバウンド基調を強め、一時2万6500円まで買われる場面が見られた。ただし、終盤にかけて上げ幅を縮めており、2万6320円で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まろう。もっとも、前日の800円を超す大幅下落に対する自律反発の域は出ず、次第にこう着感が強まりやすいと見られる。

 また、テクニカル面ではボリンジャーバンドの-2σを下回っており、シグナルとしては売られ過ぎとなるが、バンドは切り下がりを見せて2万6483円まで低下してきた。そのため、-2σを抵抗としてオプション権利行使価格の2万6500円辺りでは強弱感が対立しやすい。バンドの切り下がりに沿ったトレンド形成に向かいやすく、戻りの鈍さが意識される局面では、節目の2万6000円を目先のターゲットとしたショートには警戒しておきたい。

 そのため、短期的な自律反発を想定しつつも、オプション権利行使価格の2万6500円に接近する局面では、戻り売りスタンスでのショートが入りやすいだろう。

 米国ではS&P500が約3カ月ぶりに年初来安値を更新した。ダブルボトム形成への期待よりも、先安観が強まるといった見方に向かわせる可能性が高く、国内では日経平均構成銘柄の定期入れ替えに伴う需給イベントを控えていることもあって、積極的にポジションを取りに行く動きは限られよう。

 VIX指数は32.26に上昇した。終値で30.00を上回るのは3カ月ぶりであり、6月13日につけた戻り高値35.05および5月2日の36.64辺りが射程に入ってきた。なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.20倍だった。ボリンジャーバンドの-2σを挟んだ水準で推移しており、NTショートによるリバランスに伴う動きが入りやすいと考えられる。

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