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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日電波、ベクトル、HIS

日電波 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本電波工業 <6779>  1,581円  +149 円 (+10.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 日本電波工業<6779>は急騰。前週22日に23年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益を50億円から80億円(前期比54.4%増)へ増額しており、これを好感した買いが流入しているようだ。売上高も500億円から540億円(同18.9%増)へ引き上げた。車載向けや移動体通信向けを中心に売り上げが伸びることや、為替の円安が業績を押し上げる見通し。

■中部鋼鈑 <5461>  1,088円  +95 円 (+9.6%)  11:30現在
 中部鋼鈑<5461>は急騰し連日で年初来高値を更新。22日の取引終了後、23年3月期連結業績予想について、営業利益を47億円から94億円(前期比69.2%増)へ、純利益を31億円から61億円(同61.2%増)へ上方修正し、あわせて中間10円・期末25円の年35円を予定していた年間配当予想を中間20円・期末50円の年70円(前期43円)へ引き上げると発表しており、これを好感した買いが入っている。需要先の在庫調整などにより主力製品である厚板の販売数量が計画を下回る見込みとなり、売上高は832億円から782億円(同21.4%増)へ下方修正した。ただ、主原料の鉄スクラップ価格は予想を下回ることが利益を押し上げる見通し。

■スズデン <7480>  2,175円  +155 円 (+7.7%)  11:30現在
 スズデン<7480>が大幅続伸している。22日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を594億円から624億円(前期比4.5%増)へ、営業利益を27億円から33億1000万円(同8.5%増)へ、純利益を19億3000万円から23億円(同1.8%減)へ上方修正し、あわせて55円を予定していた中間配当を76円に引き上げたことが好感されている。得意先の生産活動が足もとで好調に推移していることが要因としている。なお、年間配当は132円(前期122円)となる予定だ。

■ベクトル <6058>  1,081円  +31 円 (+3.0%)  11:30現在
 ベクトル<6058>が5日ぶりに反発している。22日の取引終了後、Webソリューションを中心としたデジタル広告事業を展開するターミナル(東京都目黒区)から、デジタル広告事業を9月30日付で譲り受けると発表しており、これが好材料視されている。今回の事業譲受により、ベクトルがこれまで提供してきた戦略PRを起点としたデジタルマーケティングサービスの幅が広がるほか、デジタルマーケティングを起点とした戦略PRサービスの提供も可能となるため、これまで以上に効果的なマーケティングサービスを提供できるようになるという。譲受価格は11億円。なお、同件による23年2月期業績への影響は軽微としている。

■エイチ・アイ・エス <9603>  2,220円  +57 円 (+2.6%)  11:30現在
 エイチ・アイ・エス<9603>が高い。岸田首相が前週22日、訪米中の記者会見で観光需要喚起策「全国旅行割」を10月11日から開始すると表明した。これを受けて株式市場では今後の観光需要回復への期待が一段と高まっており、きょうは全体軟調相場のなか旅行関連株が買われる展開となっている。HISのほか、HANATOUR JAPAN<6561>、ユーラシア旅行社<9376>などが上昇している。

■IDEC <6652>  2,999円  +40 円 (+1.4%)  11:30現在
 IDEC<6652>が3日ぶりに反発している。22日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を745億円から835億円(前期比18.0%増)へ、営業利益を108億円から134億円(同38.5%増)へ、純利益を75億円から94億円(同19.0%増)へ上方修正したことが好感されている。日本・米国・欧州・中国及び東南アジアなどの主要市場で、スイッチ事業をはじめとする各事業の売上高が想定以上に増加する見通しであることが要因としている。

■キトー <6409>  2,718円  +21 円 (+0.8%)  11:30現在
 キトー<6409>がしっかり。22日の取引終了後、5月に発表したクレーン用吊り下げ器具製造の米クロスビー・グループとの経営統合に伴う同社に対するTOBについて、9月26日から開始されると発表したことからTOB価格の2725円を意識した動きとなっている。クロスビー同様に米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)傘下のLifting Holdings BidCo(東京都千代田区)が買付期間9月26日から10月25日まででTOBを実施する。買付予定株数は2072万6019株(下限1381万7400株、上限設定なし)で、TOB成立後、キトーは所定の手続きを経て上場廃止となる可能性がある。同時に23年3月期の連結業績予想について、売上高を700億円から770億円(前期比23.2%増)へ、営業利益を65億円から70億円(同13.2%増)へ、純利益を42億円から50億円(同9.6%増)へ上方修正した。足もとの需要が北米市場を中心に堅調なことに加えて、想定以上に円安が進んだことが寄与する。

■ヤマダホールディングス <9831>  481円  +3 円 (+0.6%)  11:30現在
 ヤマダホールディングス<9831>がしっかり。午前10時30分ごろ、不動産取引プラットフォーム「カナリー(Canary)」を運営するBluAge(東京都千代田区)と資本・業務提携すると発表しており、これが好材料視されている。今回の提携は、BluAge社内に「ヤマダDX推進チーム」を組成し、グループの全体的なDXを推進するほか、急成長しているアプリ「カナリー」の、購入確度の高い若年層ユーザーをヤマダ経済圏への取り込みを図るのが狙い。ヤマダHDはBluAgeが実施する総額約10億円の第三者割当増資を引き受けることで出資を行う。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

■北海道電力 <9509>  462円  -46 円 (-9.1%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 北海道電力<9509>は大幅安。前週22日の取引終了後、これまで未定としていた23年3月期業績予想を発表。最終損益を710億円の赤字とし、前期の黒字から一転大幅な赤字に転落する見通しとなったことが嫌気されているようだ。燃料価格の上昇による燃料費調整制度の期ずれ差損の拡大などが響く。小売り・他社販売電力量の増加や燃料価格上昇に伴う燃料費調整額の増加により、売上高は前期比46.2%増の9700億円と増加する見込み。中間・期末ともに10円としていた配当予想については、中間配当を無配、期末配当を未定にそれぞれ見直した。

■東京エレクトロン <8035>  39,300円  -1,110 円 (-2.8%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、SCREENホールディングス<7735>など半導体関連株が安い。23日の米株式市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は1.45%安と下落し年初来安値を更新した。インフレ懸念で米国の10年債利回りが一時3.82%と12年ぶりの高水準をつけるなか、半導体関連など高PERのハイテク株が売られた。この流れを受け、東京市場でも東エレクやスクリンが年初来安値に下落するなど半導体関連株に売りが波及している。

■プレイド <4165>  619円  +100 円 (+19.3%) ストップ高   11:30現在
 プレイド<4165>がストップ高まで買われている。同社はきょう、自社が提供するCX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」のグーグル・クラウド・マーケットプレイスでの提供を開始したと発表しており、これが材料視されているようだ。「KARTE」は、ウェブサイトやアプリを利用する顧客の行動をリアルタイムに解析して一人ひとりを可視化し、個々の顧客にあわせた自由なコミュニケーションをワンストップで実現するCXプラットフォーム。KARTEがグーグル・クラウド・マーケットプレイスで提供されることで、日本国内だけでなく国外のグーグルクラウドのユーザーは、グーグル・クラウド・マーケットプレイス上でKARTEを契約し、迅速かつ容易にKARTEを活用することができるという。

■クルーズ <2138>  1,108円  +150 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在
 22日に発表した「PROJECT XENOのトークンが上場決定」が買い材料。
 子会社CROOZ Blockchain Labが参画している「PROJECT XENO」を運営するEPOCH FACTORYが発行するトークン(GXE)が、暗号資産取引所「MEXC Global」に上場決定。

■レントラックス <6045>  780円  +40 円 (+5.4%)  11:30現在
 レントラックス<6045>が3連騰している。22日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高で、取扱高が前年同月比57.9%増、売上高が同81.0%増となり、ともに7月の伸び率を上回ったことが好感されている。また、「レントラックス(Rentracks)」に登録した広告掲載媒体の運営者数であるパートナーサイト運営者数は4万7033人と前月比467人増加した。

■リビン・テクノロジーズ <4445>  2,702円  +92 円 (+3.5%)  11:30現在
 リビン・テクノロジーズ<4445>が大幅高で3日続伸している。午前10時ごろ、IR Robotics(東京都千代田区)が運営する動画メディア「IRTV for YouTube」で、新たな事業である「メタ住宅展示場」について対談形式で説明したと発表しており、これが好材料視されている。「メタ住宅展示場」は、WEB上の仮想空間に全国の住宅会社のVRモデルハウスを一堂に集めたバーチャル住宅展示場で、スマートフォンやパソコンからVR内覧が可能。注文住宅の検討者は、移動や時間の制限がなく、多くのモデルハウスの内覧が可能となるのが特徴という。一方、住宅会社は実在の住宅展示場と比較し、低コストで出展することができるほか、物理的制限もないため何棟でもモデルハウスの展示が可能となる。更に、実物を4K超高画質で撮影し、リアルな質感を訴求できるとしている。

■ANAP <3189>  370円  +11 円 (+3.1%)  11:30現在
 ANAP<3189>が高い。前週22日の取引終了後、ライブコマースサービス「PCAN Live」正式版のリリースと初回配信を決定したと発表しており、これが材料視されているようだ。同サービスは、東京通信<7359>の子会社と設立した合弁会社ピーカンが開発したもの。配信日は28日を予定している。

●ストップ高銘柄
 クルーズ <2138>  1,108円  +150 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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