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【市況】<マ-ケット日報> 2022年9月22日

 22日の市場は日経平均が続落。終値は前日比159円安の2万7153円だった。前日の米株安や利上げ長期化への懸念から本日も売りが先行し一時は2万7000円台を割り込む場面も。ロシアが戦争への一部強制動員を決めたことも懸念を強めている。再び円安基調が強まっているが材料とならず、3連休入りを控えたこの日はただ見送り姿勢に徹するしかないような状況だ。ひとまず心理的な節目である2万7000円辺りで下げ止まったがどこまで戻れるかはまだ見通せない。

 昨日の米国市場はFRBによる大幅利上げの継続を嫌気してダウ平均は続落。500ドルを超える下げ幅で約3カ月ぶりの安値となった。注目されたFOMCでは想定通りの0.75%利上げとなったが、政策金利を22年末で4.4%と上方修正したため、次回11月も0.75%の利上げが継続される懸念が強まった(12月は0.5%予想)。これを受け株式市場はほぼ全面安の展開。議長が「景気の軟着陸は困難」とも発言したことで景気悪化を織り込む動きとなってしまった。

 さて、東京市場は米FRBの強い利上げ姿勢を改めて確認し、金利上昇、景気悪化というネガティブな要因を織り込む展開に。連日の株安と一時2万7000円台を割り込んだ値頃感から買い戻す動きもあったが、実需乏しくリバウンドに入ったとしても、来週はテクニカル的に上値200日移動平均線(2万7390円)~75日移動平均線(2万7504円)程度までであろうか。(ストック・データバンク 編集部)

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