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【市況】米国株見通し:上げ渋りか、物価の高止まりに思惑

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

(13時50分現在)

S&P500先物      4,066.90(-0.5)
ナスダック100先物  12,584.20(-4.1)


米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅安、NYダウ先物は10ドル高。長期金利は先高観が強まり、本日の米株式市場は売り買い交錯となりそうだ。


9日の主要3指数は続伸。序盤から上げ幅を拡大する展開となり、ダウは377ドル高の32151ドルと3日連続で上値を伸ばした。連邦準備制度理事会(FRB)当局者がインフレ抑止を最優先し、一段の引き締めに前向きな発言が相次いだ。ただ、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が前日に同様の見解を示していたため、この日はそれほど材料視されなかった。長期金利の大幅上昇は抑制され、幅広い買戻しが相場をけん引した。


本日は上げ渋りか。FRBの政策決定に影響を与える13日の消費者物価指数(CPI)を見極めようと、様子見ムードが広がりやすい。市場予想では2カ月連続で伸びが鈍化するものの、コア指数は加速し物価は高水準を維持。来週の連邦公開市場委員会(FOMC)を前にウォラーFRB理事が言及した「大幅利上げ」を警戒した売りが出やすい。長期金利は底堅くハイテク関連は買いにくいため、前週半ば以降の買戻しは弱まり指数を下押しする可能性もあろう。

《TY》

 提供:フィスコ

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