【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:レノバ、ブシロード、第一生命HD
レノバ <日足> 「株探」多機能チャートより
イワキポンプ<6237>の上げ足が鮮烈、3連騰で7.8%高の1418円まで駆け上がった。年初来高値圏を快走しているが、1400円台に乗せたのは2018年11月以来約3年10カ月ぶりとなる。ケミカルポンプの専業メーカーで多品種少量生産に特徴があり、半導体や水処理、医療用向けなど多岐にわたる業界で需要を深耕している。岸田政権では総合経済対策を10月に策定する見込みだが、脱炭素に向けたグリーントランスフォーメーション(GX)への取り組みを視野に置く内容となることが予想されている。同社は燃料電池向けなど新エネ分野のニーズに対応できる製品の研究開発に注力しており、今後の活躍余地が期待されている。業績も好調で23年3月期営業利益は前期比29%増の27億4800万円を見込む。
■レノバ <9519> 3,595円 +175 円 (+5.1%) 11:30現在
レノバ<9519>が連日の大幅高。きょうは一時195円高の3615円まで買われ新値街道をまい進している。昨年12月下旬に秋田県由利本荘市沖の洋上風力事業者に選定されなかったことで狼狽売りを浴び株価を急落させたが、2月24日に1271円の年初来安値を形成後は徐々に下値を切り上げる展開となり、特に5月以降は戻り足に弾みがついている。8月8日に発表した22年4~6月期決算は営業利益が前年同期比2.5倍の61億900万円と急拡大、通期計画87億円(前期比10倍)に対する進捗率も70%を超えたことで見直しムードが高まった。岸田首相は総合経済対策を10月に策定することを表明、脱炭素に向けたグリーントランスフォーメーション(GX)を成長戦略の骨子に掲げた22年度第2次補正予算案の編成が期待されるなか、同社株など再生エネルギー関連株への追い風が改めて意識されている。また、岸田政権では洋上風力発電の優先開発権を巡る公募ルールの見直しを進めており、ルール見直しに伴う参入機会の広がりが、同社にとってプラスに働くとの思惑も株価を刺激しているもようだ。
■ブシロード <7803> 1,697円 +47 円 (+2.9%) 11:30現在
ブシロード<7803>が続伸している。8日の取引終了後、子会社の新日本プロレスリングが今年で設立50周年を迎えることを記念して、記念特別株主優待を実施すると発表した。22年6月末時点で100株以上を保有する株主(応募者)のなかから抽選で50人に23年1月4日に開催される「WRESTLE KINGDOM 17 in東京ドーム」の招待チケットを贈呈するという。更なる株主還元への期待も買いにつながっているようだ。
■マークラインズ <3901> 2,435円 +47 円 (+2.0%) 11:30現在
マークラインズ<3901>が5日続伸している。8日の取引終了後に発表した8月度の「情報プラットフォーム」契約企業数が前月比32社増の4487社となり、順調に増加していることが好感されている。
■第一生命HD <8750> 2,410円 +33 円 (+1.4%) 11:30現在
第一生命ホールディングス<8750>、T&Dホールディングス<8795>など大手生保株が買われる展開となっている。前日に米国ではパウエルFRB議長がパネル討論に参加し、改めてインフレ抑制のために金融引き締め政策を継続的に行うことに言及しており、米10年債利回りが終値ベースで3.32%台まで上昇した。これを背景に米国株市場ではバンカメ<BAC>が3%超の上昇をみせたほか、JPモルガン<JPM>やシティグループ<C>、ゴールドマン・サックス<GS>など大手金融株が軒並み高に買われた。東京市場でも米国事業を展開する大手銀行や生保などは追い風が意識されやすい。特に生保は長期運用が基本となっており、足もとで米10年債だけでなく30年債利回りの上昇が顕著となっていることも、株高を後押しする材料となっている。
■ファーストリテイリング <9983> 83,910円 +800 円 (+1.0%) 11:30現在
ファーストリテイリング<9983>は買い優勢の展開ながら、寄り付き早々に1500円を超える上昇をみせたものの、その後は急速に上げ幅を縮小している。市場では「メジャーSQ算出に絡み、インデックスを押し上げる指数売買による影響で日経平均寄与度の高い同社株には瞬間風速で大きな浮揚効果が働いた。前日も同様に指数売買の影響で急伸(1750円高)していたが、(メジャーSQという)イベント通過でその反動も想定される。中国経済の減速が観測されるなか、実需の買いは続くことは見込みにくい」(中堅証券マーケットアナリスト)としていた。
■石油資源開発 <1662> 3,775円 +30 円 (+0.8%) 11:30現在
石油資源開発<1662>やENEOSホールディングス<5020>が堅調。8日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月限が前日比1.60ドル高の1バレル=83.54ドルに上昇。米欧主要国が政策金利の引き上げを進めるなか、景気減速による原油需要の落ち込みが警戒されてきたが、足もとの原油価格の下落は急ピッチであり、この日は値頃感からの買いが流入した。これを受け、石油資源などの株価も底堅い値動きとなっている。
■花王 <4452> 6,007円 +35 円 (+0.6%) 11:30現在
花王<4452>がしっかり。8日の取引終了後、9月28日付で910万株(発行済み株数の1.92%)の自社株を消却すると発表したことが好材料視されている。消却後の発行済み株数は4億6590万株となる予定だ。
■ミライアル <4238> 2,156円 +213 円 (+11.0%) 11:30現在
ミライアル<4238>が大幅高。8日の取引終了後、23年1月期上期(2~7月)の決算を発表。売上高が前年同期比34.9%増の71億1900万円、営業利益が同2.1倍の14億8500万円と大幅な増収増益で着地しており、これが好感されているようだ。原料などの価格上昇があったものの、半導体市場の旺盛な需要を背景に業績を大きく伸ばした。あわせて、第3四半期累計(2~10月)の業績予想を発表した。売上高が105億円(前年同期82億8300万円)、営業利益が19億8000万円(同12億3200万円)の見通し。
■ピーエイ <4766> 188円 +14 円 (+8.1%) 11:30現在
ピーエイ<4766>が大幅続伸。8日の取引終了後、新潟市信濃川万代テラスエリアにおけるドローンフードデリバリーの実証実験の実施を発表しており、これが材料視されているようだ。出前館<2484>やドローン物流のTOMPLA(新潟市中央区)、軽貨物事業を手掛ける弘真物流(新潟市東区)と共同で行う。実施期間は6日から16日まで。
■ユークス <4334> 858円 +56 円 (+7.0%) 11:30現在
ユークス<4334>が急反発している。午前11時ごろに発表した第2四半期累計(2~7月)連結決算が、売上高21億3500万円(前年同期比23.7%増)、営業利益5億800万円(同57.1%増)、純利益5億3400万円(同17.2%増)と大幅増益となり、あわせて期末一括配当予想を10円から25円(前期10円)へ引き上げたことが好感されている。ゲームソフト分野、パチンコパチスロ分野、モバイルコンテンツ分野、イベント関連分野の各分野で受託状況や開発進捗状況が順調であることに加えて、為替が円安で推移したことによる影響やロイヤルティー収入が寄与した。なお、23年1月期通期業績予想は、売上高41億900万円(前期比13.1%増)、営業利益7億4100万円(同6.6%増)、純利益7億2400万円(同21.3%減)の従来見通しを据え置いている。
■ネクスグループ <6634> 190円 +12 円 (+6.7%) 11:30現在
ネクスグループ<6634>が大幅高となっている。グループ会社のネクスは8日、サイバーコア(岩手県盛岡市)と、9月末から国内市場向けに販売を予定しているエッジAIデバイスNCXX AI BOX「AIX-01NX」で協業を開始すると発表。これが材料視されているようだ。AIX-01NXは、従来クラウド側で行っていた人工知能(AI)による映像分析をエッジデバイス側で行うリアルタイム化の需要の高まりに対応し、マルチキャリア対応のLTE通信と高性能なGPUを搭載することで複数のカメラをデバイス1台で処理することが可能。交通量調査やマーケティング分野、セキュリティー分野、介護・見守り分野などでの活用が見込まれている。
■クリングルファーマ <4884> 481円 +21 円 (+4.6%) 11:30現在
クリングルファーマ<4884>が急反発している。午前9時30分ごろ、慶應義塾と共同で脊髄損傷に対する組み換えヒトHGFタンパク質(HGF)とiPS細胞併用治療に関する特許出願を行ったと発表しており、これが好感されている。同社は現在、慶應義塾大学と新規の脊髄損傷治療に関する共同研究を進めており、その成果の一つとして、慢性期完全脊髄損傷モデル動物に対してiPS細胞由来神経幹/前駆細胞とHGF及びスキャフォールド(足場基材)を併用することにより機能回復が得られることを発見。今年3月に共同で特許出願を行っている。今回は、重度の脊髄損傷モデル動物に対して、急性期にHGFを投与することに加え、亜急性期にiPS細胞由来神経幹/前駆細胞を移植したところ、各単独投与群に比べ顕著な運動機能の回復がみられたことから、2件目の特許出願を行ったという。なお、同件による22年9月期業績への影響はないとしている。
■トレファク <3093> 1,876円 +72 円 (+4.0%) 11:30現在
トレジャー・ファクトリー<3093>が大幅高で3日続伸している。8日の取引終了後に発表した8月度の月次売上概況(単体)で、既存店売上高が前年同月比11.1%増と12カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて休日が1日少なかったものの、夏休みの外出需要や気温が高く推移したことなどから、夏物衣料が好調だった。また、生活雑貨やホビー用品、ブランド品なども好調に推移した。なお、全店売上高は同20.8%増だった。
■スバル興業 <9632> 9,160円 +320 円 (+3.6%) 11:30現在
スバル興業<9632>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は8日取引終了後、23年1月期第2四半期累計(2~7月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比31.1%増の30億2500万円となり、通期計画40億3400万円に対する進捗率は75.0%となった。売上高は同3.0%増の146億600万円で着地。政府による防災・減災や国土強靱化対策の推進などを背景に、主力の道路関連事業が増収増益となったことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
●ストップ高銘柄
アイ・テック <9964> 2,518円 +500 円 (+24.8%) ストップ高買い気配 11:30現在
ハウテレビジョン <7064> 3,855円 +700 円 (+22.2%) ストップ高買い気配 11:30現在
プレイド <4165> 702円 +100 円 (+16.6%) ストップ高 11:30現在
INCLUSIVE <7078> 1,114円 +150 円 (+15.6%) ストップ高 11:30現在
三ッ星 <5820> 7,700円 +1,000 円 (+14.9%) ストップ高 11:30現在
以上、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース