市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:三越伊勢丹、FPG、ウエルシア

三越伊勢丹 <日足> 「株探」多機能チャートより
■三越伊勢丹 <3099>  1,142円  +36 円 (+3.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が大幅高で4日続伸し、年初来高値を更新している。1日の取引終了後に発表した8月度の売上速報で、国内百貨店合計の売上高が前年同月比46.5%増となり、12カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。新型コロナウイルス感染拡大の影響は限定的で、高額品への購買意欲が高かったという。また、同様に8月の売上高が前年を上回ったJ.フロント リテイリング<3086>、高島屋<8233>、松屋<8237>、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>も堅調な動きとなっている。

■FPG <7148>  1,272円  +33 円 (+2.7%)  11:30現在
 FPG<7148>が大幅反発し年初来高値を更新。1日の取引終了後、脱炭素社会への移行に貢献する「トランジション・ファイナンス」の一環として、新たにコンテナ船15隻(総額約2050億円)を対象とした大型案件を受注したと発表しており、これが好感されている。本件の対象となるコンテナ船は、LNG燃料とディーゼル燃料の双方を切り替えて運転可能なデュアルフューエルエンジンや、停泊時に船舶の発電機エンジンを停止できる陸上電力供給システムを搭載し、地球温暖化や大気汚染の原因となる温室効果ガスなどの排出量の大幅な削減を実現する最新鋭のエコシップ。同社は、環境負荷を低減する技術を採用した航空機・船舶を対象としたトランジション・ファイナンスに積極的に取り組んでおり、第1弾としてコンテナ船18隻(総額2500億円)を対象としたリースファンド事業案件を受注しているが、今回新たに、コンテナ船15隻を対象とするリースファンド事業案件を受注したとしている。なお、同件による22年9月期業績予想への変更はない。

■ウエルシア <3141>  2,975円  +48 円 (+1.6%)  11:30現在
 ウエルシアホールディングス<3141>が続伸している。同社は1日取引終了後、イオン九州<2653>と合弁会社「イオンウエルシア九州」を設立したと発表しており、今後の展開が期待されているようだ。新会社の出資比率はイオン九州が51%、ウエルシアHDが49%。生鮮・デリカを含む食料品及び医薬品・化粧品・雑貨の販売、調剤薬局の運営などを手掛けるとしている。

■アニコムHD <8715>  639円  +10 円 (+1.6%)  11:30現在
 アニコム ホールディングス<8715>が3日ぶりに反発している。同社は1日、ペットオーナー向けの先進的な防災サービスの開発に向けて、東京海上ホールディングス<8766>傘下の東京海上日動火災保険と戦略的パートナーとして提携したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。アニコムHDが持つペット領域における知見やネットワークと、東京海上日動が持つ防災領域におけるネットワークやリスクマネジメントに関するノウハウを活用。主な協業内容としては、個人向けの「ペットオーナー向け避難支援サービス」「ペットオーナー向け防災教育サービス」「ペット同行可能な避難所の検索・案内サービス」のほか、事業者向けでは「避難ルートに関する情報提供」「ペット事業者向け災害アラートの発信サービス」の開発を進めるとしている。

■内田洋行 <8057>  4,545円  -255 円 (-5.3%)  11:30現在  東証プライム 下落率8位
 1日に決算を発表。「今期経常は11%減益、前期配当を30円増額・今期も140円継続へ」が嫌気された。
 内田洋行 <8057> [東証P] が9月1日大引け後(15:00)に決算を発表。22年7月期の連結経常利益は前の期比28.8%減の78.4億円になり、23年7月期も前期比10.7%減の70億円に減る見通しとなった。同時に、前期の年間配当を110円→140円(前の期は140円)に増額し、今期も140円を継続する方針とした。
  ⇒⇒内田洋行の詳しい業績推移表を見る

■ワークマン <7564>  5,240円  -230 円 (-4.2%)  11:30現在
 ワークマン<7564>は12日続落している。1日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比4.0%減と5カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。アウトドアギアやアスレシューズなど季節の影響を受けにくい商品は売り上げを伸ばしたものの、夏物商品が前月までの前倒し需要の影響により低調に推移した。また、前年と比べて降雨日・降雨量ともに少なく、レインウェアや長靴が前年を下回った。なお、全店売上高は同0.4%増だった。

■東海カーボン <5301>  1,002円  -8 円 (-0.8%)  11:30現在
 東海カーボン<5301>は小幅に3日続落。SMBC日興証券は1日、同社株の投資評価を新規「2」でカバレッジを開始した。目標株価は1240円とした。業績の牽引役である黒鉛電極事業が短期的に伸び悩むと見込んでいるほか、カーボンブラック、ファインカーボン事業では先行きの需要に減速の兆候が見えていることを懸念している。ただ、将来的にはカーボンニュートラルによる世界的な電炉シフトを背景とした業績拡大を同証券では見込んでおり、成長性は高いと評価している。

■東京エレクトロン <8035>  42,490円  -190 円 (-0.5%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>は売り買い交錯。日経平均株価がリバウンドに転じるなかも、気迷いムードが拭えず買いが手控えられている。前日の米国株市場では、バイデン米政権が中国やロシアへの先端半導体出荷に規制をかけたことで、エヌビディア<NVDA>など半導体関連株が売られ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も2%近い下げをみせた。これを受けて、東京市場でも半導体主力株には積極的な買いが入れにくくなっている。ただ、東エレクは8月後半以降の調整で年初来安値まであと1300円あまりに迫っていたこともあり、目先はリバウンドを見込んだ押し目買いも観測される。

■大和コンピューター <3816>  1,146円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   11:30現在
 大和コンピューター<3816>が切り返し急、前日は全体地合い悪のなかも底堅さを発揮していたが、きょうは売り物薄のなか上値追い態勢を強めている。同社は基幹系ソフトの開発や導入コンサルティング事業を手掛け、クラウド分野を強化し農業分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)などに注力している。1日取引終了後、JETRO「日ASEANにおけるアジアDX促進事業」に、インドネシアにおける「農家の信用スコアリングを軸としたデジタル農協プラットフォーム構築事業」が初採択されたことを発表、これが株価を刺激する格好となっている。

■ダイオーズ <4653>  1,497円  +187 円 (+14.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 ダイオーズ<4653>は急騰。同社は1日、MBOの一環として投資ファンドのインテグラル(東京都千代田区)が持ち分の100%を所有するボイジャーがダイオーズに対してTOBを実施することを発表。TOB価格を1株1500円としていることから、これにサヤ寄せする格好となっている。買い付け予定数は735万4794株(下限287万5181株、上限設定なし)で、買い付け期間は2日から10月18日まで。なお、TOB成立後に同社株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は2日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■エヌリンクス <6578>  241円  +23 円 (+10.6%)  11:30現在
 エヌリンクス<6578>は大幅反発している。この日、NFTゲーム専門のメディア「NFTゲームプレス」の正式サービスを開始したと発表しており、これが好材料視されている。「NFTゲームプレス」は、世界的に市場が広がりつつあるBCG(ブロックチェーンゲーム)やNFT関連の情報に特化したメディア。同社では、ゲーム攻略サイト「アルテマ」をはじめとしてさまざまな業界のメディアの運営で培ったノウハウを生かし、ゲームの攻略情報やトレンドニュースを紹介するとしている。

■東京通信 <7359>  1,181円  +77 円 (+7.0%)  11:30現在
 東京通信<7359>が7日ぶり急反発。1日の取引終了後、家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」向けのゲームコンテンツとして、9月1日に「みんなの!小学生あるある探し」を配信したと発表。これが材料視されているようだ。同社は今年7月にニンテンドースイッチへのゲームコンテンツの配信を開始した。今回は、その第2弾になるという。

■ジェイフロンティア <2934>  2,421円  +95 円 (+4.1%)  11:30現在
 ジェイフロンティア<2934>は反発。1日の取引終了後、日本航空<9201>とオンライン診療の普及に向けて業務提携したことを発表しており、これが好感されているようだ。提携の第1弾として、JALマイレージバンク会員がジェイフロのオンライン診療・服薬指導アプリ「SOKUYAKU」の新規会員登録やサービス利用を行った際に、JALのマイルがたまる取り組みを実施する。今後、アプリ連携や両会員の健康増進に貢献する取り組みも行っていく。

■Photosynth <4379>  366円  +11 円 (+3.1%)  11:30現在
 Photosynth<4379>が動意。この日、ガイアックス<3775>とNFT認証スマートロックを共同開発し、実証実験を始めたと発表しており、これが材料視されているようだ。フォトシンスのスマートロック「Akerun(アケルン)」において、両社は今回API連携を活用したNFT認証での解錠を可能とするソフトウェアを開発した。ガイアックスが手掛けるweb3特化のシェアオフィス「CryptoBase@NIB SHIBUYA」で実証実験を行う。

■フォースタートアップス <7089>  3,015円  +84 円 (+2.9%)  11:30現在
 フォースタートアップス<7089>が反発している。午前10時ごろ、京都市から「令和4年度『戦略的首都圏企業連携推進業務』企画・運営業務」を受託したと発表しており、これが好感されている。京都市の「戦略的首都圏企業連携推進業務」は、首都圏企業に対して京都市が「ビジネス都市」であることを認知させ、スタートアップをはじめとした首都圏企業の京都進出を促進することを目的に行われるもの。今回の受託により、同社は取り組みの一環として、スタートアップ向けに京都市でビジネスを行う魅力が分かるハイブリッドセミナーを開催するとしている。

●ストップ高銘柄
 光・彩 <7878>  10,050円  +1,500 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在
 アーキテクツ <6085>  672円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在
 大谷工業 <5939>  7,280円  +1,000 円 (+15.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均