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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):IRジャパン、日電産、JAL

IRジャパン <日足> 「株探」多機能チャートより
■IRジャパン <6035>  2,587円  +357 円 (+16.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 アイ・アールジャパンホールディングス<6035>が急反発。30日の取引終了後、元役員によるインサイダー取引疑惑などに関して設置された調査委員会の報告書を受領したと発表。報告書には、元役員に「会社の重要事実を流したり、第三者に重要事実に関する情報を漏洩したりしたことが窺われる者は発見されなかった」としていることから、会社組織としての関与が否定されたとの見方が広がったようだ。

■西部ガスHD <9536>  1,832円  +67 円 (+3.8%)  本日終値
 西部ガスホールディングス<9536>が大幅続伸。30日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、最終利益を45億円から100億円(前期比20.2倍)へ上方修正したことが好感された。ハウステンボス(長崎県佐世保市)の実施する自社株取得に応じ、保有するハウステンボス全株式を譲渡するのに伴い、投資有価証券売却益84億6000万円を特別利益として計上することなどが要因としている。なお、売上高2500億円(同16.1%増)、営業利益65億円(同14.4倍)は従来見通しを据え置いている。

■歯愛メディカル <3540>  5,260円  +160 円 (+3.1%)  本日終値
 歯愛メディカル<3540>が反発。30日の取引終了後、歯科技工所であるサクラ歯研(大阪府堺市)及びTDS(横浜市青葉区)の株式をそれぞれ取得し子会社化すると発表しており、これが好材料視された。同社と共同で歯科技工分野での商材、サービス、ソリューションの更なる開発と深耕を図るほか、両社を通じた商品の歯科技工所及び歯科医院への提供などのシナジーを見込む。なお、今回の両社の子会社化が22年12月期業績に与える影響は軽微としている。

■IIJ <3774>  5,070円  +95 円 (+1.9%)  本日終値
 インターネットイニシアティブ<3774>が続伸。この日、子会社IIJエンジニアリングが、エンタープライズ向け対話型AIソフトウェアの米コア・エーアイ社とリセラーパートナー契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。今回の契約締結によりIIJエンジニアリングは、ゴールドパートナーとして対話型AIプラットフォーム「Kore.ai XO Platform」や、コンタクトセンターソリューション「SmartAssist」などコア・エーアイ社のユーザーサポート製品の取り扱いを開始し、自社のICT運用アウトソーシングサービスと組み合わせ、主にエンタープライズ企業向けに提供する。また、将来的には中堅中小企業向けに、コア・エーアイ製品をMSP(マネージドサービスプロバイダー)サービスとして提供していくことも視野に入れているという。

■日本電産 <6594>  9,324円  +163 円 (+1.8%)  本日終値
 日本電産<6594>が続伸。30日の取引終了後、ノルウェーの半固体リチウムイオン電池メーカーであるフレイヤー・バッテリー社と合弁契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。フレイヤー社が製造する半固体リチウムイオン電池は、従来のリチウムイオン電池と比較して安全性に優れた特徴を有しているのが特徴。今回の提携により、日電産は競争力のあるクリーンな半固体リチウムイオン電池を安定的に供給することが可能となるとともに、フレイヤーのバッテリーを使用しBESS(バッテリーエネルギー貯蔵システム)ソリューション事業の更なる拡大を目指すとしている。なお、合弁会社は10月以降に設立する予定で、日電産が66.7%、フレイヤー社が33.3%出資する。

■アイティメディア <2148>  1,820円  +24 円 (+1.3%)  本日終値
 アイティメディア<2148>は3日続伸。正午ごろ、「JPX日経中小型株指数」構成銘柄として選定されたと発表しており、これを好感した買いが入った。同指数は、「投資者にとって投資魅力の高い会社」を構成銘柄とすることをコンセプトとし、資本の効率的活用や投資者を意識した経営などの投資基準を満たした中小型株で構成されるもの。同社では、プライム市場移行に伴うステークホルダーからの期待の高まりを意識し、今後も更なる企業価値の向上に向けた取り組みを実施していくとしている。

■日本航空 <9201>  2,574円  +33 円 (+1.3%)  本日終値
 空運や鉄道株が堅調な値動き。岸田首相がこの日の記者会見で、9月7日から水際対策による入国者数の上限を現在の2万人から5万人に引き上げると発表。これを受け、インバウンドを含めた観光需要の回復が進むとの見方から、買いを入れる動きが出たようだ。空運の日本航空<9201>とANAホールディングス<9202>はそろって年初来高値を更新、鉄道株ではJR西日本<9021>や阪急阪神ホールディングス<9042>が年初来高値をつけている。このほか、JR東日本<9020>やJR東海<9022>、京成電鉄<9009>なども上昇した。

■関西ペイント <4613>  2,148円  +27 円 (+1.3%)  本日終値
 関西ペイント<4613>は続伸。この日の午前中、サビの上にも塗れる下塗り塗料「ルビゴール」が、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録されたと発表しており、これが好材料視された。「ルビゴール」は、鋼橋やプラント鋼構造物をサビから長期にわたって護るサビ止め塗料で、「サビを残したまま塗装ができたら」という要望に応え開発した製品。国交省が公共工事などに関する新技術の情報共有及び提供を目的として整備したデータベースシステムであるNETISに登録され、その性能が共有されることで、利用層の拡大が期待されている。

■フェローテク <6890>  3,225円  +40 円 (+1.3%)  本日終値
 フェローテックホールディングス<6890>が続伸。30日の取引終了後、中国の半導体ウエハー持ち分法適用関連会社が、上海証券取引所科創板市場へ上場申請書を提出したと発表しており、これが好材料視された。なお、同持ち分法適用関連会社が申請通りに上場した場合の業績への影響は現時点では未定としている。

■丸井グループ <8252>  2,508円  +23 円 (+0.9%)  本日終値
 丸井グループ<8252>が続伸。岩井コスモ証券は30日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を2700円から2820円に引き上げた。第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比7.0%増の74億6500万円で着地。行動制限のない日常が戻り、店舗の客数が増えカードクレジット取扱高が堅調に推移した。23年3月期通期は、経済再開に伴う取扱高増加もあり順調な業績を予想しており、同証券では前期比12.8%増の415億円(会社予想410億円)を見込んでいる。

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