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【材料】Sシャワー---1Qは増収減益、ライブ・コンテンツセグメント及びソリューションセグメントが2ケタ増収

Sシャワー <日足> 「株探」多機能チャートより

Sシャワー<4838>は10日、2023年3月期第1四半期(22年4-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比7.2%増の34.14億円、営業損失が1.25億円(前年同期は0.14億円の利益)、経常損失が0.24億円(同1.70億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純利益が同77.3%減の0.27億円(同1.22億円の利益)となった。

メディアセグメントの売上高は前年同期比10.6%減の11.66億円、セグメント利益は同4.5%減の1.37億円となった。有料放送事業において、スカパー!サービスの配分単価の上昇があったものの、視聴可能世帯数が減少したことなどにより、前年同期比で減収減益となった。オンデマンド事業においては、2021年6月に同サービスを開始した「スペースシャワーオンデマンド」の有料会員数が堅調に増加しているものの、コンテンツへの投資コストが増加したことなどにより、前年同期比で増収減益となった。映像制作事業は、ライブの映像収録案件等の受注が市場の回復基調を受け増加したものの、利益率が低下したことなどにより、前年同期比で増収減益となった。

ライブ・コンテンツセグメントの売上高は前年同期比20.5%増の11.50億円、セグメント損失は1.66億円(前年同期は882千円の利益)となった。ライブハウス事業やコンセプトカフェ事業など店舗ビジネスにおいては、コロナ禍からの回復傾向が続いたことに加えて、2022年2月に「あっとほぉーむカフェ」の新規出店をしたことなどにより、前年同期比で増収増益となった。イベント事業は、中期経営計画の実現に向けた布石となる新たな大型イベント「SWEET LOVE SHOWER SPRING 2022」や「POP YOURS」の立ち上げに伴い、投資コストが増加したことなどにより、前年同期比で増収減益となった。

ソリューションセグメントの売上高は前年同期比18.4%増の10.97億円、セグメント利益は同91.5%減の0.02億円となった。ディストリビューション事業において、音楽配信売上が増加したものの、CDやDVD等のパッケージ流通売上が減少したことや、音楽配信の今後の成長に向けた運営体制強化のため、固定費やシステム運用コストが増加したことなどにより、前年同期比で増収減益となった。

2023年3月期中間期及び通期については、5月13日に公表した連結業績予想を据え置いており、通期の連結業績予想は、売上高が前期比22.2%増の169.36億円、営業利益が2.45億円、経常利益が同17.7%減の4.54億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同47.7%減の3.00億円としている。

《EY》

 提供:フィスコ

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