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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 ヨネックス、ネクソン、出光興産 (9日大引け後 発表分)

ヨネックス <日足> 「株探」多機能チャートより

 9日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 ヨネックス <7906> [東証S]  ★今期経常を20%上方修正
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の41億円→64億円に56.1%上方修正。中国ロックダウンによる販売や物流への影響が、解除後の想定を上回る回復で限定的にとどまったことが要因。第1四半期は中国代表チームの活躍を背景に、バドミントン用品などの販売が大きく伸びた。
  併せて、通期の同利益を従来予想の80億円→96億円に20.0%上方修正。増益率が10.4%増→32.5%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

 浅沼組 <1852> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は5.3倍増益・上期計画を超過
 ◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比5.3倍の12億円に急拡大して着地。手持ちの建築工事と土木工事が順調に進み、完成工事高が増加したことが寄与。工事採算の改善も大幅増益に貢献した。
  上期計画の11.7億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。

 住友林 <1911> [東証P]  ★今期経常を一転27%増益・最高益に上方修正、配当も45円増額
 ◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の1350億円→1750億円に29.6%上方修正。従来の2.0%減益予想から一転して27.0%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。米国の住宅事業と不動産開発事業の収益が想定以上に伸長したことが上振れの要因。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の80円→125円(前期は80円)に大幅増額修正した。

 ワールドHD <2429> [東証P]  ★今期経常を一転6%増益に上方修正・最高益更新へ
 ◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の60.5億円→82億円に35.5%上方修正。従来の21.8%減益予想から一転して6.0%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。主力の人材教育ビジネスが的確なマーケティングによって大型案件を受注するなど好調に推移していることが要因。

 ネクソン <3659> [東証P]  ★上期最終は18%増益で上振れ着地、大規模な自社株買いを発表
 ◆22年12月期上期(1-6月)の連結最終利益は前年同期比18.1%増の649億円に伸び、従来予想の581億円(予想レンジ中値)を上回って着地。韓国でPCオンラインゲーム「メイプルストーリー」やモバイルゲーム新作「アラド戦記モバイル」が好調だったことが寄与。円安および韓国ウォン安進行で為替差益が膨らんだことも利益を押し上げた。
  併せて、今後3年間で総額1000億円を上限とする自社株買いを実施すると発表。また、8月31日付で3657万1300株(発行済み株式数の4.1%)を消却する。

 クレハ <4023> [東証P]  ★上期最終を一転14%増益に上方修正・3期ぶり最高益更新へ
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結最終利益を従来予想の75億円→95億円に26.7%上方修正。従来の9.9%減益予想から一転して14.1%増益を見込み、3期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。円安効果や原燃料価格上昇分の販売価格への転嫁、化学製品の農薬出荷の前倒しなどが寄与する。また、付加価値の高い製品の売上増加に加え、販管費の下期へのずれ込みも上振れの要因となる。

 セプテニHD <4293> [東証S]  ★今期最終を24%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆22年9月期の連結最終利益を従来予想の39億円→48.5億円に24.4%上方修正。増益率が49.8%増→86.3%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。デジタルマーケティング事業の高成長によって業績拡大が継続していることに加え、電通デジタルの好調による持ち分法投資利益の増加や有価証券評価益の計上も利益を押し上げる。
  併せて、従来未定としていた期末一括配当は3.9円(前期は3.4円)実施する方針とした。

 ロート <4527> [東証P]  ★今期経常を一転7%増益・最高益に上方修正、配当も3円増額
 ◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比47.7%増の96.5億円に拡大して着地。消費マインドの回復を背景に、国内で日焼け止めやスキンケア「肌ラボ」などが大きく伸びたほか、海外では香港やインドネシアを中心に主力ブランドの販売が好調だった。販管費の効率的活用も大幅増益につながった。
  第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の280億円→310億円に10.7%上方修正。従来の3.7%減益予想から一転して6.6%増益を見込み、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の37円→40円(前期は36円)に増額修正した。

 OATアグリ <4979> [東証P]  ★今期経常を29%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の24.8億円→32億円に28.6%上方修正。増益率が26.4%増→62.5%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。国内外で殺ダニ剤や殺菌剤、殺虫剤の販売が好調に推移していることに加え、円安効果も上振れの要因となる。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の30円→40円(前期は1→2の株式分割前で45円)に大幅増額修正した。

 新田ゼラチン <4977> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は2.9倍増益・上期計画を超過
 ◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.9倍の8.6億円に急拡大して着地。国内でグミキャンディー向けの好調が継続したほか、海外では美容用コラーゲンペプチドなどの販売が伸びた。
  上期計画の7億円をすでに大きく上回っており、業績上振れが期待される。

 出光興産 <5019> [東証P]  ★今期経常を90%上方修正
 ◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比98.2%増の2449億円に拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の2100億円→4000億円に90.5%上方修正。減益率が54.3%減→12.9%減に縮小する見通しとなった。
  原油価格の前提条件を1バレル102ドルに引き上げた(前回は1バレル100ドル)ことに加え、在庫評価益や豪州一般炭スポット価格、為替レートの見直しによる影響を反映した。

 AIメカ <6227> [東証S]  ★今期経常は90%増で4期ぶり最高益更新へ
 ◆22年6月期の連結経常利益は前の期比25.6%減の6.7億円に落ち込んだものの、続く23年6月期は前期比90.4%増の12.9億円に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
  今期は売上高180億円と前期比23.1%の大幅増収を見込む。半導体業界の積極的な設備投資が続くほか、FDP業界は次世代ディスプレイ向けを中心に底堅く推移する見通しとしている。

 シライ電子 <6658> [東証S]  ★4-6月期(1Q)経常は2.3倍増益で着地
 ◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の5.4億円に急拡大して着地。主力のプリント配線板事業でカーエレクトロニクスやホームアプライアンス関連などの受注が好調だったことが寄与。生産効率の向上や固定費圧縮による原価低減を進めたことも大幅増益につながった。  
  第1四半期実績だけで、通期計画の13億円に対する進捗率は42.0%に達しており、業績上振れが期待される。

 スター精 <7718> [東証P]  ★今期経常を25%上方修正
 ◆22年12月期上期(1-6月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の59.7億円に急拡大し、従来予想の45億円を上回って着地。世界的に旺盛な設備投資需要を背景に、主力の工作機械の販売が海外、国内ともに大幅に増加したことが寄与。小型プリンターの伸長に加え、為替の円安進行も利益拡大につながった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の89億円→111億円に24.7%上方修正。増益率が14.2%増→42.4%増に拡大する見通しとなった。

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