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【市況】NY債券:米長期債相場は下落、米雇用統計改善で9月も0.75ポイント利上げの可能性高まる


5日の米国長期債相場は下落。この日発表された7月米雇用統計は予想以上に強い内容だったことから、米連邦準備制度理事会(FRB)はインフレ抑制に向け積極的な利上げを継続するとの見方が広がった。9月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)でも0.75ポイントの利上げが実施されるとの観測が強まり、2年債利回りが主に上昇。10年債との利回り格差は拡大した。

CMEのFedWatchによると、5日時点で9月開催のFOMC会合でFF金利の誘導目標水準が3.00-3.25%となる確率は70%程度。2022年12月開催のFOMC会合でFF金利の誘導目標水準が3.50-3.75%以上となる確率は69%程度。10年債利回りはアジア市場で2.670%近辺まで低下したが、米7月雇用統計発表後に2.867%近辺まで上昇し、取引終了時点にかけて2.827%近辺で推移した。

イールドカーブは、フラットニング気配。2年-10年は-39.50bp近辺、2-30年は-15.40bp近辺で引けた。2年債利回りは3.23%(前日比:+19bp)、10年債利回りは2.83%(前日比+14bp)、30年債利回りは、3.07%(前日比:+10bp)で取引を終えた。

《MK》

 提供:フィスコ

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