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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 サンリオ、JR西日本、ウシオ (2日大引け後 発表分)

サンリオ <日足> 「株探」多機能チャートより

 2日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 サンリオ <8136> [東証P]  ★今期経常を49%上方修正、配当も4円増額
 ◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比25倍の25.1億円に急拡大して着地。行動制限解除による実店舗やテーマパークの通常営業に加え、店頭イベントやライブ・コンサートの再開、新規ライセンス契約の獲得などで国内の売上高が大幅に増加したことが寄与。海外も好調だった。構造改革の進展による原価率の低減なども業績改善につながった。
  第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の35億円→52億円に48.6%上方修正。増益率が5.5%増→56.7%増に拡大する見通しとなった。
  併せて、年間配当を従来計画の16円→20円(前期は16円)に増額修正した。

 日曹達 <4041> [東証P]  ★上期経常を73%上方修正・7期ぶり最高益更新へ
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の82億円→142億円に73.2%上方修正。増益率が64.8%増→2.9倍に拡大し、7期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。農業化学品事業で世界的な海上輸送の混乱や今後の販売価格上昇を想定した前倒し需要が発生するとともに、病害の発生拡大を見越した海外向けの引き取りが増加していることが要因。持ち分法による投資利益の増加に加え、円安効果なども利益を押し上げる。

 高周波 <5476> [東証S]  ★上期経常を一転黒字に上方修正
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の1億円の赤字→3億円の黒字(前年同期は2.3億円の黒字)に上方修正し、30.4%増益見通しとなった。売上高は計画未達となる一方、原燃料価格が想定を下回る水準で推移していることが上振れの要因。

 イーグル工 <6486> [東証P]  ★今期経常を一転5%増益に上方修正
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の97億円→114億円に17.5%上方修正。従来の10.3%減益予想から一転して5.4%増益見通しとなった。自動車・建設機械業界向け事業は計画を下回るものの、舶用業界向け事業の好調で補う。円安による為替差益の計上も利益を大きく押し上げる。

 アイホン <6718> [東証P]  ★上期経常を4.7倍上方修正
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の3億円→14億円に4.7倍上方修正。減益率が91.3%減→59.2%減に縮小する見通しとなった。電子部品不足による供給遅延の影響が想定より軽微にとどまり、海外売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。

 ウシオ電 <6925> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は90%増益で着地
 ◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比90.2%増の62.9億円に拡大して着地。新型コロナウイルス影響からの回復でシネマ用ランプや映像装置の販売が大きく伸びたほか、半導体や液晶パネル関連向けランプなどが好調だった。円安効果に加え、構造改革による固定費抑制も大幅増益に貢献した。
  第1四半期実績だけで、通期計画の185億円に対する進捗率は34.0%に達しており、業績上振れが期待される。

 ダイトロン <7609> [東証P]  ★今期経常を18%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も20円増額
 ◆22年12月期上期(1-6月)の連結経常利益は前年同期比40.9%増の32.4億円に拡大し、従来予想の24億円を上回って着地。5GやAI、IoT分野の活発な設備投資を背景に、半導体・FPD製造装置や電子部品などの販売が伸びたことが寄与。
  併せて、通期の同利益を従来予想の46.5億円→55億円に18.3%上方修正。増益率が7.5%増→27.2%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の80円→100円(前期は80円)に増額修正した。

 アルメディオ <7859> [東証S]  ★4-6月期(1Q)経常は1.6億円の黒字に浮上
 ◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は1億6000万円の黒字(前年同期は5700万円の赤字)に浮上して着地。断熱材事業で国内向け乾燥炉用炉材の販売が伸びたほか、中国で異型成形品や太陽光発電パネル製造用の拡散炉が好調だったことが寄与。円安による収益押し上げ効果や為替差益の増加も利益改善に貢献した。
  第1四半期は黒字化を達成したものの、通期計画の9700万円の赤字は据え置いた。

 東ソワール <8040> [東証S]  ★上期経常を5.6倍上方修正
 ◆22年12月期上期(1-6月)の経常損益(非連結)を従来予想の8000万円の黒字→4億4600万円の黒字(前年同期は5億3100万円の赤字)に5.6倍上方修正した。主力商品であるブラックフォーマルの販売が想定より伸びたことに加え、人件費や販売促進費、荷造運賃など販管費が計画を下回ったことが上振れの要因。

 日ガス <8174> [東証P]  ★上期経常を28%上方修正
 ◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比48.9%増の38.3億円に拡大して着地。ガス原料の価格上昇を販売価格に転嫁したことに加え、LPガスと電気の顧客基盤が拡大したことが寄与。
  併せて、上期(4-9月)の同利益を従来予想の25億円→32億円に28.0%上方修正。増益率が6.7%増→36.6%増に拡大する見通しとなった。

 JR西日本 <9021> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は黒字浮上・通期計画を超過
 ◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は169億円の黒字(前年同期は515億円の赤字)に浮上して着地。新型コロナウイルス感染症の影響縮小に伴う鉄道需要の回復で、運輸収入が大幅に増加したことが寄与。コスト構造改革の進展も利益改善につながった。
  第1四半期実績だけで、通期計画の135億円を大きく超過しており、業績上振れが期待される。

 三井倉HD <9302> [東証P]  ★今期経常を8%上方修正、配当も20円増額
 ◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比26.9%増の71.3億円に伸びて着地。併せて、通期の同利益を従来予想の203億円→220億円に8.4%上方修正。減益率が20.6%減→13.9%減に縮小する見通しとなった。
  輸出入の回復で貨物需要が想定以上に増加するなか、急速に変化する顧客の輸送ニーズを的確に捉えて機動的に輸送スペースを確保することで、フォワーディング業務の取扱量が増加していることが要因。円安進行も利益を押し上げる。
  併せて、今期の年間配当を従来計画の144円→164円(前期は129円)に増額修正した。

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