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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 セ硝子、TDK、三越伊勢丹 (1日大引け後 発表分)

セ硝子 <日足> 「株探」多機能チャートより

 1日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 セ硝子 <4044> [東証P]  ★上期経常を一転2.1倍増益に上方修正
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益従来予想の40億円→85億円に2.1倍上方修正。従来の3.3%減益予想から一転して2.1倍増益見通しとなった。ハイドロフルオロオレフィン製品や医薬関連製品などの輸出価格が円安を背景に上昇するほか、リチウムイオン電池用電解液製品の販売好調および値上げ効果などが寄与する。また、持ち分法投資利益の増加に加え、円安による為替差益の計上も利益を押し上げる。

 三越伊勢丹 <3099> [東証P]  ★今期経常を21%上方修正
 ◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は45.2億円の黒字(前年同期は57.4億円の赤字)に浮上して着地。まん延防止等重点措置の解除による外出機会拡大や消費意欲の改善を背景に、主力の百貨店でラグジュアリーブランドや宝飾、衣料品を中心に販売が好調に推移したことが寄与。経費コントロールを着実に進めたことも利益改善につながった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の140億円→170億円に21.4%上方修正。増益率が47.1%増→78.6%増に拡大する見通しとなった。

 マクニカHD <3132> [東証P]  ★今期経常を8%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比50.1%増の112億円に拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の384億円→416億円に8.3%上方修正。増益率が8.2%増→17.2%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした
  製造業のDX化や各国政府主導による半導体への投資、脱炭素化によるEV化などを背景に、注力領域の産業機器市場や車載市場で半導体ビジネスが伸びることが寄与。為替の円安進行も追い風になる。

 三菱総研 <3636> [東証P]  ★今期経常を20%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆22年9月期の連結経常利益を従来予想の87億円→104億円に19.5%上方修正。増益率が15.0%増→37.4%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。シンクタンク・コンサルティングサービスでAIや先端ICTなどの成長事業に関連する領域を含む官公庁案件の業績が想定を上回ることに加え、ITサービスも基盤顧客であるカード向け案件が好調に進捗していることが上振れの要因。

 住友化 <4005> [東証P]  ★上期最終を42%上方修正
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結最終利益を従来予想の600億円→850億円に41.7%上方修正。減益率が32.5%減→4.4%減に縮小する見通しとなった。健康・農業関連事業で南米での農薬販売が好調に推移していることに加え、エッセンシャルケミカルズ部門では石油精製事業の良好な交易条件を見込む。また、円安による採算改善や為替差益の発生も上振れの要因となる。

 平河ヒューテ <5821> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は81%増益で着地
 ◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比81.2%増の8.8億円に拡大して着地。半導体検査装置用ケーブルやネットワーク機器の専門用途品の販売が増加したことが寄与。円安進行で為替差損益が改善したことも増益に大きく貢献した。
  第1四半期実績だけで、通期計画の23億円に対する進捗率は38.6%に達しており、業績上振れが期待される。

 TDK <6762> [東証P]  ★4-6月期(1Q)最終は17%増益で着地
 ◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比16.5%増の314億円に伸びて着地。電気自動車(EV)比率の増大で部品需要が堅調に推移するなか、コンデンサーなどの受動部品やセンサーの販売が拡大したことが寄与。円安による収益押し上げ効果に加え、合理化効果やコスト削減も大幅増益に貢献した。

 フルマルHD <7128> [東証P]  ★今期経常を38%上方修正、配当も15.5円増額
 ◆22年12月期上期(1-6月期)の連結経常利益も従来予想の19.5億円→33億円に69.2%上方修正した。機械・工具部門が北米を中心とする海外販売の好調や円安効果などで堅調に推移したほか、建設資材部門では建材コスト高騰分の販売価格転嫁が進んだうえ、値上げ前の駆け込み需要が大きく膨らんだ。
  併せて、通期の同利益を従来予想の46億円→63.5億円に38.0%上方修正。増益率が2.3倍→3.1倍に拡大する見通しとなった。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の91.5円→107円(前期は14.5円)に増額修正した。

 東北化学 <7446> [東証S]  ★今期経常を19%上方修正
 ◆22年9月期の連結経常利益を従来予想の6億1100万円→7億2900万円に19.3%上方修正。減益率が19.4%減→3.8%減に縮小する見通しとなった。エレクトロニクス産業やライフサイエンス分野向けに、関連試薬・工業薬品や機器などの受注が増加したことが要因。経費削減の進展も上振れに貢献する。

 松風 <7979> [東証P]  ★今期経常を一転1%増益に上方修正・最高益更新へ
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の13.5億円→21.3億円に57.7%上方修正。海外でこれまでの積極的な拡販戦略が奏功するなど、国内外で販売が堅調に推移していることに加え、為替の円安進行も上振れにつながる。
  併せて、通期の同利益も従来予想の28.5億円→36.9億円に29.6%上方修正。従来の22.1%減益予想から一転して1.0%増益を見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

 ファイズHD <9325> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は50%増益で着地、配当15円実施へ
 ◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比49.7%増の2.5億円に拡大して着地。大手ネット通販会社や流通業向けを中心に物流センター運営受託業務が拡大したほか、配車プラットフォーム事業では人員補強や営業強化が奏功し、取引社数と成約件数が大幅に増加した。
  併せて、従来未定としていた年間配当を15円(前年同期は無配)実施する方針とした。

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