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【市況】アジア株は上昇、米国による対中関税一部撤回報道を好感、香港株は1.2%高、衣料品株の上げ目立つ

アジア株は上昇、米国による対中関税一部撤回報道を好感、香港株は1.2%高、衣料品株の上げ目立つ

東京時間11:00現在
香港ハンセン指数   22094.50(+264.15 +1.21%)
中国上海総合指数  3415.22(+9.79 +0.29%)
台湾加権指数     14371.71(+154.65 +1.09%)
韓国総合株価指数  2340.28(+39.94 +1.74%)
豪ASX200指数    6639.20(+26.63 +0.40%)

アジア株は総じて上昇、米政権による対中関税一部撤回報道が好感されている。

バイデン米大統領が早ければ今週中にも対中関税の一部撤回を発表する可能性があるとの報道が伝わっており、米国のインフレ緩和にプラスの影響を与えるとの見方が広がっている。また、同報道は中国経済と株式にもプラスに動くと思われる。中国の商務省報道官は、米国が対中関税を撤回すれば中国の消費者や企業は恩恵を受けると語り、中国副首相は米国による関税解除方針について関心を表明したと報じられている。

また、中国景気回復に対する期待感も続いている。きょう発表された中国財新サービス業PMIも前週の製造業PMIや非製造業PMIに続き、好不況の判断基準である50を上回った。6月のサービス業PMIは54.5と前回の41.4から大幅に上昇し、昨年7月以来の高水準を記録した。

香港株は1.21%高、ほぼ全銘柄が上昇している。衣料品関連の上げが目立つ。繊維メーカーの申洲国際集団控股は3.9%高、衣料品メーカーの安踏体育用品は2.8%高。アパレルメーカーの李寧は1.8%高。

豪州株は0.40%高。序盤はマイナス圏で推移していたが、ほかのアジア株の上昇を受けプラス圏を回復している。
きょうは豪中銀理事会が開催され、2会合連続で50bpの大幅利上げに踏み切ると予想されている。一部では75bpの利上げを予想する声も聞かれる。コモンウェルス銀行やウエストパック銀行、ANZ銀行、NAB銀行など銀行株が総じて下落している。本来なら金利上昇は銀行株にプラス材料になるが、今回はインフレ加速やロシア情勢、中国コロナ規制などを受け、企業の資金調達が低調になるとの見方から、銀行の収益悪化を懸念した売りに押されている。

出所:MINKABU PRESS

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