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【通貨】豪ドル週間見通し:もみ合いか、0.50ポイント追加利上げの可能性残る


■下落、中国コロナ対応などめぐり豪ドル売り強まる

今週の豪ドル・円は下落。5月小売売上高が予想を上回り5カ月連続で増加したほか、中国が新型コロナウイルス対策で入国者の隔離期間の短縮方針を発表したことが好感され、豪ドル買いが先行。その後、中国の習国家主席の「ゼロコロナ政策は中国にとって最も経済的で効果的」との発言、米景気後退入り懸念などで、米ドル買い・円売りは縮小し、この影響で豪ドル買い・円売りも縮小した。取引レンジ:91円43銭-94円72銭。

■もみ合いか、0.50ポイント追加利上げの可能性残る

来週の豪ドル・円はもみ合いか。豪準備銀行(中央銀行)の7月理事会では、政策金利(現行0.85%)の0.50ポイント引き上げの可能性がある。また、前回6月会合で「今後数カ月の間に金融情勢を正常化するためのさらなる措置を取る」としており、追加利上げの継続を表明するとみられる。中銀の金利水準見通しの「今年末に1.75%、来年末時点で2.5%」に変更はあるのかも引き続き注目される。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・5日:豪準備銀行が政策金利発表(0.50ポイント引き上げ予想)
・7日:5月貿易収支(4月:+104.95億豪ドル)

予想レンジ:91円00銭-93円50銭

《FA》

 提供:フィスコ

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