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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:サンリオ、エネチェンジ、レオパレス

サンリオ <日足> 「株探」多機能チャートより
■サンリオ <8136>  3,070円  +358 円 (+13.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 サンリオ<8136>がカイ気配スタートで大幅高。同社株は前日こそ上昇一服となったものの、6月下旬を境に上値追いを鮮明としている。「ハローキティ」をはじめとした人気キャラクター商品の販売やライセンスビジネスを展開するが、海外戦略にも余念がない。29日取引終了後、子会社サンリオ上海がアリババ集団<BABA>のグループ企業であるAlifish社と中国大陸におけるマスターライセンス契約を締結すると発表、これが株価を強く刺激する材料となった。契約期間は来年1月1日からの5年間で、サンリオ上海はロイヤルティー収入を得るが、中国市場におけるサンリオのブランド価値向上に向けた経営戦略の観点からも注目されている。

■ENECHANGE <4169>  1,555円  +147 円 (+10.4%)  11:30現在
 ENECHANGE<4169>は続伸、6月中旬を境に急勾配の上昇トレンドを形成中だ。電力・ガス切り替えプラットフォームを展開しており、法人向けクラウド型DX支援サービスも行う。また電気自動車(EV)充電サービスに積極的に経営資源を投下し、育成を図っている。そうしたなか、29日取引終了後に2027年までに新EV充電ブランド「ENECHANGE EV CHARGE」の3万台設置を目指し最大300億円を投資することを発表、足もとではこれを評価する形で買い人気が加速している。

■三共生興 <8018>  623円  +58 円 (+10.3%)  11:30現在
 三共生興<8018>は急騰。29日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を300万株(発行済み株数の6.74%)、または18億5000万円としており、取得期間は7月1日から9月30日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするためという。

■レオパレス21 <8848>  287円  +17 円 (+6.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 レオパレス21<8848>が大幅高に買われ5連騰となっている。29日の取引終了後、22年3月期に債務超過を解消したことに伴い、東京証券取引所が上場廃止に係る猶予期間入り銘柄の指定を解除したと発表しており、これが好感されているようだ。同社は21年3月期に81億500万円の債務超過に陥ったが、事業の選択と集中や構造改革などを進めたことで、22年3月期末時点の純資産額は14億2500万円の資産超過となった。

■丸井グループ <8252>  2,396円  +33 円 (+1.4%)  11:30現在
 丸井グループ<8252>が反発。大和証券は21日、同社株のレーティングの「2(アウトパフォーム)」を継続するとともに、目標株価を2600円から2750円に引き上げた。22年3月期の連結営業利益は前の期比2.4倍の367億8400万円となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響の縮小や、前年に計上した利息返還損失引当金繰入額のはく落などが寄与した。23年3月期の同利益は前期比11.5%増の410億円が見込まれているが、同証券ではガイダンスは保守的とみており、420億円への増額を予想。独自のビジネスモデル構築が進み、22~24年度は2ケタ営業増益が続くとみている。

■国際紙パルプ商事 <9274>  474円  +4 円 (+0.9%)  11:30現在
 国際紙パルプ商事<9274>は反発。29日の取引終了後、23年3月期の中間配当予想を7円から9円へ増額修正しており、これが好感されている。持ち株会社体制への移行に係る吸収分割契約が承認可決されたことから、記念配当2円を実施するという。年間配当予想は17円となり、前期実績に対しては3円の増配になる予定だ。

■昭和産業 <2004>  2,553円  +13 円 (+0.5%)  11:30現在
 昭和産業<2004>は4日続伸。同社は29日、船橋工場(千葉県船橋市)内に新設した「船橋プレミックス第2工場」が操業を開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。同工場の稼働は、プレミックス事業を発展・進化させるためのもので、これにより、需要が高まる小袋製品に対応し生産能力は前設備の約2倍の年間2万8000トンとなる。

■安藤・間 <1719>  843円  +3 円 (+0.4%)  11:30現在
 安藤・間<1719>はしっかり。29日の取引終了後、18年7月に発生した工事現場(東京都多摩市)における火災事故に関する損害賠償などの損失額がほぼ確定したことに伴い、23年3月期第1四半期の業績に特別利益30億500万円を計上すると発表しており、これが好感されている。なお、通期業績予想への影響は精査中としている。

■日清製粉グループ本社 <2002>  1,599円  +3 円 (+0.2%)  11:30現在
 日清製粉グループ本社<2002>は7日続伸。29日の取引終了後、子会社の日清製粉ウェルナは、一部製品を除いた家庭用冷凍食品の価格を9月1日納品分から約9%値上げすると発表しており、これによる採算改善を期待した買いが入っている。輸入小麦の政府売り渡し価格が4月1日に改定されたほか、デュラム小麦やそのほかの一般原料、海上運賃、原油高による包装資材代なども上昇しており、これらの価格変動は企業努力だけでは吸収できないとして値上げを実施するという。

■トヨタ自動車 <7203>  2,111円  -17 円 (-0.8%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株は総じて軟調。米国ではパウエルFRB議長が金融政策はインフレ抑制を最優先することに改めて言及、7月も0.75%の利上げが濃厚となったとの見方が強まってきた。日本は日銀が超金融緩和政策を維持する姿勢を堅持しており、日米金利差拡大の思惑を背景に外国為替市場ではドル買い・円売りの動きが加速、一時約24年ぶりに1ドル=137円台に入る円安に振れた。これを受けて、為替感応度の高い自動車セクターは輸出採算向上期待から投資資金が集まりやすいところだが、一方で米国の金融引き締め強化に伴うリセッションに対する懸念が重荷となっている。輸出採算が高まっても、米国での自動車販売が減速することで売り上げが伸び悩むというシナリオが意識されている。

■東京通信 <7359>  1,406円  +229 円 (+19.5%)  11:30現在
 東京通信<7359>が続急騰、一時278円高の1455円まで駆け上がり、値幅制限上限まであと22円に迫る場面があった。株価は今月7日につけた高値1380円を上抜き約3週間ぶりの年初来高値更新。スマートフォン向けゲームアプリ開発やネット広告代理ビジネスを展開するが、メタバース分野への展開に注力する方針を打ち出しており、28日には人工知能(AI)や3DCGを機能させたプラットフォーム関連事業を手掛ける合弁会社を設立することを発表している。メタバース分野へは世界の大資本企業も本格的に参入する動きが相次いでおり、直近では独シーメンスが、米エヌビディア<NVDA>と提携して、メタバースの法人向けサービスを提供することを発表、これが東京市場でも同関連株の株価を刺激する材料となっている。

■データホライゾン <3628>  2,001円  +311 円 (+18.4%) 一時ストップ高   11:30現在
 データホライゾン<3628>がマドを開けて買われる。一時400円高はストップ高となる2090円まで買われた。ディー・エヌ・エー<2432>が29日の取引終了後、データHRを連結子会社化すると発表しており、これを好感した買いが入っているようだ。ディーエヌエは子会社化に向けて、TOBの実施とデータHRによる第三者割当増資の引き受けを行う。TOB価格は1株2200円。買い付け予定数は314万8600株(下限・上限とも同じ)で、買い付け期間は30日から7月28日まで。増資は約34億円で引き受け、この資金はデータHRによってディーエヌエ子会社の買収に充てられる。両社は2020年に資本・業務提携を結ぶなど関係を深めてきた経緯があり、今回の子会社化によってこれまで以上に連携を強化していく狙いだ。

■シダックス <4837>  688円  +100 円 (+17.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 シダックス<4837>がカイ気配。オイシックス・ラ・大地<3182>が29日の取引終了後、シダックスが発行した第1回B種優先株式、または普通株式を取得すると発表しており、これを材料視した買いが膨らんでいるようだ。取得株式数はB種優先株式4000株、または普通株式1476万2298株で、普通株に転換した場合の希釈化後保有持ち分は26.5%(29日時点)となる。8月下旬から9月上旬をメドに、ユニゾン・キャピタル4号投資事業有限責任組合とUnison Capital Partners IV(F)から取得する。今回の株式取得についてオイシックスでは、業務提携の検討を加速することが目的としている。

■サスメド <4263>  891円  +91 円 (+11.4%) 一時ストップ高   11:30現在
 サスメド<4263>が急騰。29日の取引終了後、アキュリスファーマ(東京都港区)と世界初のブロックチェーン技術を活用した治験の実施に関する契約を締結したと発表しており、これを好感する買いが入っている。アキュリスファーマが予定しているヒスタミンH3受容体拮抗薬/逆作動薬pitolisantに関する国内第3相臨床試験の治験業務の一部を受託し、同社の臨床試験システムを導入するという。治験にはシミックホールディングス<2309>傘下のシミックも参画し、新薬開発のために必要な治験の業務効率化による開発コスト低減と信頼性の向上を同時に実現することを目指す。

■サニーサイド <2180>  666円  +58 円 (+9.5%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 サニーサイドアップグループ<2180>は一時ストップ高。29日の取引終了後、22年6月期の連結経常利益を従来予想の12億円から12億5000万円(前期比87.7%増)へ上方修正すると発表。従来の3期ぶりの過去最高益予想を更に上乗せしており、これが好感されている。同時に、米国子会社bills waikikの全出資持ち分を譲渡することを決定したと発表。これに係る費用を業績予想に織り込んでいたが、条件などの精査が進んだことや、直近の事業進捗などを踏まえて改めて見直したという。あわせて、発行済み株式数の0.99%にあたる15万株または1億円を上限に自社株買いを実施すると発表したことも好材料視されている。

●ストップ高銘柄
 ホーブ <1382>  1,312円  +300 円 (+29.6%) ストップ高   11:30現在
 RJ <9522>  1,041円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   11:30現在
 コーアツ工業 <1743>  5,100円  +700 円 (+15.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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