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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

松屋R&D <日足> 「株探」多機能チャートより

■松屋R&D <7317>  1,328円 (+58円、+4.6%)

 松屋アールアンドディ <7317> [東証G]が3日ぶりに大幅反発。27日午前10時ごろ、欧州で販売実績のある2ヘッドタイプの縫製自動機について、米国での特許を正式に取得したと発表しており、これが好材料視された。同特許は、従来の60%程度のスペースで2台のミシンがお互いの縫製エリアを制限せずに相手のエリアに入って縫製できる自動機で、従来の約2倍のスピードで縫製することが可能なため、生産性向上及び生産コストの低減が期待できる縫製装置として登録されたという。今回の特許取得により、2ヘッドタイプの縫製自動機を米国で販売展開することが可能になり、販売拡大が期待されている。

■みらいWKS <6563>  653円 (+23円、+3.7%)

 みらいワークス <6563> [東証G]が大幅続伸。27日、百五銀行 <8368> [東証P]のグループ会社である百五スタッフサービスと、 人材支援による地域企業の事業強化を目的とした業務提携契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。みらいWKSが運営する地方転職・副業プラットフォーム「Glocal Mission Jobs(GMJ)」との提携により、自らのスキルを地域貢献に生かしたいプロフェッショナル人材と百五銀行グループの取引先をマッチングし、百五銀行グループの取引先における人材課題解決の強化を目指すという。なお、同件がみらいWKS業績に与える影響は軽微としている。

■ポート <7047>  748円 (+24円、+3.3%)

 ポート <7047> [東証G]が大幅続伸。前週末24日の取引終了後、SBI証券子会社のSBI FXトレードと暗号資産に関する共同メディアの運営を開始したと発表しており、これが好感されたようだ。両社は2019年に金融コンテンツの共同開発に向けた業務提携を締結し、翌20年から共同メディアの運営を行ってきた経緯がある。この取り組みにおいて口座獲得件数が順調に増加していることから、今回領域を拡張して新たに暗号資産に関するメディアも始めることにしたという。

■三桜工 <6584>  668円 (+17円、+2.6%)

 三櫻工業 <6584> [東証P]が反発。前週末24日の取引終了後、主力製品の一つであるブレーキ配管が、日産自動車 <7201> [東証P]が6月に販売した新型軽電気自動車「日産サクラ」に採用されたと発表しており、これが好感された。「日産サクラ」は日産自動車と三菱自動車工業 <7211> [東証P]が共同プロジェクトとして、両社の合弁会社NMKVで企画・開発を進めてきた新型軽の電気自動車。総電力量20キロワット時のEVバッテリーを搭載し日常のドライブに十分な航続距離を確保するとともに、バッテリーに蓄えた電気を自宅へ給電することで家庭の電力として使用することも可能な仕様となっている。

■日本マイクロ <6871>  1,308円 (+32円、+2.5%)

 日本マイクロニクス <6871> [東証P]が続伸。前週末24日の取引終了後、青森工場(青森県平川市)に新棟を建設すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入ったようだ。青森工場では現在、主にメモリー半導体向けのアドバンストタイプ(MEMS技術)のプローブカードを製造しているが、フル生産の状況が継続していることや、データセンター関連投資の継続による更なる半導体需要の拡大が予想されることから新棟建設を決めたという。投資額は約110億円の予定で、23年5月に着工し、24年8月の竣工を予定している。

■nms <2162>  212円 (+5円、+2.4%)

 nms ホールディングス <2162> [東証S]が3日続伸。27日、子会社日本マニュファクチャリングサービスが、住友商事 <8053> [東証P]がベトナムで運営するTLIPs(タンロン工業団地・第2タンロン工業団地・第3タンロン工業団地)において、製造支援サービスを拡充し本格展開すると発表した。これまでの両社の豊富なベトナム事業経験に基づき、操業支援から顧客のニーズに合わせた必要なサービスの提供を行うとしており、顧客の脱日中拠点のグローバル生産体制見直しやベトナム生産拡大に伴う第2工場としての製造受託の支援、垂直立ち上げ(時間短縮)や駐在員コスト削減、工場建築などの資金負担軽減で高コストパフォーマンスの製造受託ステム提供などの支援などを行うとしている。

■日清紡HD <3105>  1,078円 (+24円、+2.3%)

 日清紡ホールディングス <3105> [東証P]が4日ぶりに反発。26日付の日本経済新聞朝刊で、「100億円を投じ、2024年末に国内で燃料電池の基幹部品をつくる新工場を建てる」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、新工場は千葉市内の既存拠点に設け、燃料電池向けセパレーターを製造するという。脱炭素対応で成長が期待される燃料電池の需要を取り込むのが狙いで、拠点内の既存の生産設備も増強し、生産能力を年600万枚と現行の3倍に引き上げるとしており、将来的な業績への貢献が期待されたようだ。

■東エレク <8035>  47,770円 (+1,040円、+2.2%)

 東京エレクトロン <8035> [東証P]が3日続伸。そのほか、レーザーテック <6920> [東証P]など半導体製造装置の主力株が揃って上昇した。前週末の米国株市場では、ハイテク株への買い戻しが加速したが、特に半導体関連セクターへの資金流入が顕著だった。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4.4%高と大きく上昇しており、これを受けて東京市場でも同関連株への買い戻しが加速した。東エレクは今月7日から20日にかけて10営業日連続下落で、この間に約1万5000円も水準を切り下げていたが、前週は突っ込み警戒感からの買い戻しで戻り歩調に転じていた。週明けもその流れを引き継ぐ形となった。

■ホトニクス <6965>  5,540円 (+120円、+2.2%)

 浜松ホトニクス <6965> [東証P]が続伸。同社は24日取引終了後に、欧州子会社を通じてデンマークのレーザー装置メーカー、NKTフォトニクスを買収すると発表。これによるシナジーなどが期待されたようだ。NKTフォトニクスは、超短パルスレーザー増幅用、ファイバー転送用の独自のフォトニック結晶ファイバー製造技術を持つファイバーレーザーメーカー。ホトニクスは化合物半導体製造技術をベースとしたレーザーダイオード事業を得意としており、NKTフォトニクスとは補完的な関係になるという。なお、取得価額は約295億円で、株式譲渡実行日は来年3月31日を予定している。

■チェンジ <3962>  1,958円 (+41円、+2.1%)

 チェンジ <3962> [東証P]が3日続伸。24日の取引終了後、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進における戦略的協働パートナーである千葉銀行 <8331> [東証P]と連携して、千葉県印西市の「自治体DX支援業務」を開始すると発表しており、これが好材料視された。同事業は、千葉銀行との自治体DX支援事業における第1号案件。チェンジ子会社のガバメイツも加わり、3社で同市における業務効率化や人的資源の効果的な配分、行政運営の最適化を目的に、全庁業務量調査や業務フローの可視化、他自治体との比較による業務分析と課題の抽出、最適化に必要なソリューションの提案を行い、課題解決を支援するという。また同社は27日、FTSEラッセルが提供する、日本企業を対象にしたESG投資の指数「FTSE Blossom Japan Sector Relative Index」の構成銘柄に初めて選定されたと発表しており、これも好材料視された。「FTSE Blossom Japan Sector Relative Index」は、世界最大の公的年金である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が選定しているESGパッシブ運用ベンチマークに採用されており、サステナブル投資のファンドや他の金融商品の作成・評価に広く利用されている。

■クラレ <3405>  1,129円 (+20円、+1.8%)

 クラレ <3405> [東証P]が4日ぶりに反発。同社は24日、人口皮革「クラリーノ」がレノボ・ジャパン(東京都千代田区)の、ノートブックパソコン「ThinkPad Z13」の天板に採用されたと発表しており、これが好材料視された。「クラリーノ」は、ベースとなるマイクロファイバー不織布に回収したペットボトルを原料とする再生PET樹脂を使用しており、環境への意識も高いユーザーに向けた新しいThinkPadの製品開発を進めるレノボの商品企画コンセプトとマッチしたという。なお、「クラリーノ」が、レノボのノートブックパソコンに採用されるのは初めてとしている。

■アライドアキ <6081>  790円 (+13円、+1.7%)

 アライドアーキテクツ <6081> [東証G]が続伸。24日の取引終了後、保有する投資有価証券1銘柄を売却したのに伴い、投資有価証券売却益3990万円を第2四半期の業績に特別利益として計上する予定と発表しており、これが好感された。保有資産の有効活用を図るためという。なお、22年12月期通期業績予想への影響は軽微としている。

■インフォMT <2492>  374円 (+6円、+1.6%)

 インフォマート <2492> [東証P]が続伸。27日午前11時ごろ、同社が提供する「BtoBプラットフォーム 請求書」が兵庫県神戸市に導入されたと発表しており、これが好感された。神戸市では、20年12月から「BtoBプラットフォーム 請求書」を試験的に導入し請求書の業務プロセス改革を目的とした実証実験を実施していた。請求書の発行側企業だけでなく、受取側の神戸市にもペーパーレス化と事務効率化のメリットがあることから、神戸市と取り引きのある企業においてもDXのきっかけとなることを期待し、今回正式に同サービスを導入したとしている。

■昭文社HD <9475>  375円 (+5円、+1.4%)

 昭文社ホールディングス <9475> [東証S]が続伸。前週末24日の取引終了後、新型コロナウイルス感染症に係る雇用調整助成金の決定通知などを受けて、23年3月期第1四半期業績に助成金収入2200万円を営業外収益として計上すると発表しており、これが好材料視された。

※27日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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