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【市況】東京株式(大引け)=379円高、欧米株高好感し2週間ぶり高値圏浮上

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 27日の東京株式市場は、前週末の欧米株高を受けリスク選好の流れが継続、日経平均は高く始まった後も上値を追い、一時は2万6900円台まで上値を伸ばした。

 大引けの日経平均株価は前営業日比379円30銭高の2万6871円27銭と3日続伸。プライム市場の売買高概算は11億957万株、売買代金概算は2兆6990億円。値上がり銘柄数は1297、対して値下がり銘柄数は462、変わらずは79銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前週末の地合いを引き継ぎ主力輸出株中心にリスクオンに傾いた。前週末の欧州株市場がほぼ全面高に買われたほか、米国株市場ではNYダウが800ドルを超える上昇を示すなど投資資金の流入が加速、これを受けて市場のセンチメントが改善した。米国では発表された景気指標が、個人の期待インフレ率の低下を示唆、これを受けてFRBによる過度な引き締め懸念が後退したことから、東京市場でも幅広く買い戻しを誘発した。取引時間中はアジア株が総じて堅調だったほか、米株価指数先物も朝安後に切り返すなど、頑強な値動きを示したことが追い風となった。日経平均は6月13日以来2週間ぶりの高値圏に浮上している。値上がり銘柄数は1300弱に及び、プライム市場全体の7割にあたる銘柄が上昇した。

 個別では、売買代金首位のレーザーテック<6920>、同3位の東京エレクトロン<8035>の半導体製造装置主力2銘柄が揃って上昇したほか、ソフトバンクグループ<9984>も買いが優勢だった。日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>など海運株も買い戻された。ソニーグループ<6758>、任天堂<7974>も堅調、キーエンス<6861>も値を上げた。ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>が急騰、ダブル・スコープ<6619>は商いを伴い大幅高。東京電力ホールディングス<9501>も物色人気を集めた。

 半面、レノバ<9519>が軟調、KDDI<9433>、NTT<9432>などが値を下げ、三井住友フィナンシャルグループ<8316>も冴えない。広済堂ホールディングス<7868>、エムアップホールディングス<3661>が大きく売り込まれ、ラクーンホールディングス<3031>、RPAホールディングス<6572>も急落、Gunosy<6047>の下げも目立った。

出所:MINKABU PRESS

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