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【材料】フェデックスが決算受け上昇 通期1株利益の見通しが予想を上回る=米国株個別

 宅配のフェデックス<FDX>が上昇。前日引け後に3-5月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益は予想範囲内だったものの、売上高は予想を下回った。ただ、ガイダンスで通期1株利益の見通しが予想を上回ったことが好感されている。

 6月から就任した同社のサブラマニアム新CEOは「基礎的な投資により2023年度も好調に推移しそうだ。今後、収益の質を高め、サービスの提供コストを下げることに重点を置いて行く」と述べた。また、同社のレンツCFOも「収益性とリターン向上に向けた取り組みを実行することで、2023年度以降もさらなる勢いが期待できる」と述べている。

 同社は運賃引き上げの恩恵を受け、人手不足に関連したいくつかの問題を解消。パンデミック発生以来、宅配業者は荷主に対して優位に立ち、荷物の需要が急増したため、積極的に配送料金を引き上げた。燃料費高騰に関連した割増金も利益を増やしている。

 第4四半期の予想を下回る売上高については、多くの人々が娯楽や旅行に現金を使うようになっていることから、荷物の伸びが鈍化しているほか、中国のロックダウンで航空貨物に対する需要が減少したことも痛手となった。

 アナリストからも概ね前向きな評価が多く出ている。最近のネットワークの混乱、コスト面での逆風、マクロ環境の不透明性を考慮すれば、今回の2023年度の最初のガイダンスは目先の予想をクリアしているという。継続的な売り上げ改善策に支えられ、コストとネットワークに関する最近の圧力は弱まり始めると見込んでいるという。

(5-7月・第4四半期)
・1株利益(調整後):6.87ドル(予想:6.87ドル)
・売上高:244億ドル(予想:245.7億ドル)
・営業利益(調整後):22.3億ドル(予想:22.8億ドル)
・営業利益率(調整後):9.2%(予想:9.4%)

(通期見通し)
・1株利益(調整後)(事業再編に関連する推定費用を除く):22.50~24.50ドル(予想:22.36ドル)
・1株利益(調整後):22.45~24.45ドル

(NY時間09:39)
フェデックス<FDX> 241.61(+14.63 +6.45%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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