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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

INPEX <日足> 「株探」多機能チャートより

■INPEX <1605>  1,486円 (-61円、-3.9%)

 INPEX <1605> [東証P]が大幅反落。そのほか、石油資源開発 <1662> [東証P]は朝高後に値を消す展開となった。21日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の7月限が前営業日比1.09ドル高の1バレル=110.65ドルと反発した。米国などの急激な利上げによる景気減速が警戒され、先週末に原油価格は下落したが、原油相場の需給逼迫は続くとの観測は強く値頃感からの買いで原油相場は上昇した。ただ、INPEXや石油資源への戻り売り圧力も強く上値は抑えられた。

■東エレク <8035>  44,900円 (-1,800円、-3.9%)

 東京エレクトロン <8035> [東証P]が大幅反落。前日21日は突っ込み警戒感からの買い戻しが入り、11日ぶりに反発に転じたが、戻り売りも厚く上げ幅は1100円強にとどまっていた。22日は一時2100円安以上に売り込まれる場面があり、21日に上昇した分を吐き出す格好となった。足もとの半導体需要は旺盛で、主要半導体メーカーで構成されるWSTS(世界半導体市場統計)は今月に入って、22年の世界市場について従来見通しから7.5%上方修正し6464億ドルとする予想を発表した。しかし、そうしたなかにあって世界的に半導体関連株の動きは弱い。インフレ高進を背景に各国中央銀行の金融引き締めの動きが相次ぐなか、個人消費の停滞が浮き彫りとなっている。特にパソコンやスマートフォンの出荷が急減速していることで、半導体需要の低減に対する懸念が関連銘柄の売りを誘発した。東京市場では、同社株はシンボルストックとしてマーケットの関心が高い。

■西松屋チェ <7545>  1,366円 (-26円、-1.9%)

 西松屋チェーン <7545> [東証P]が反落。21日の取引終了後に発表した6月度(5月21日~6月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比2.1%減と2ヵ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。水着やビーチバッグなどプール用品の売り上げが前年を大きく上回ったほか、育児・服飾雑貨の売り上げは月度を通じて好調に推移したが、月度中ごろに気温が低下したことで、夏物衣料の売上高が前年を下回った。なお、全店売上高は同1.3%増だった。

■チェンジ <3962>  1,732円 (-28円、-1.6%)

 チェンジ <3962> [東証P]が反落。21日の取引終了後、スタートアップが公共ビジネスに参入し、国や自治体向けの事業を強化するための支援プログラムを展開すると発表したが、好反応の動きは限定的となったようだ。これまで培ってきた公共調達に関するノウハウをスタートアップに展開することで、公共向けデジタルトランスフォーメーション(DX)事業を加速させるという。具体的には、マーケット調査・参入戦略立案からプロダクト開発・マーケットフィット及びマーケティング・販売手法の確立というバリューチェーンを網羅した支援プログラムを展開するという。

※22日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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