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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:エネチェンジ、ツルハHD、カルビー

エネチェンジ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ENECHANGE <4169>  1,301円  +268 円 (+25.9%)  11:30現在
 ENECHANGE<4169>が3日続伸している。岸田文雄首相が21日、物価上昇対策の一環として、節電をした家庭や企業に対して、幅広く利用できるポイントを付与する制度などを導入する方針を示したことを受けて、家庭向け電力・ガス切替サービス「エネチェンジ」や法人向け電力・ガス切替サービス「エネチェンジBiz」などを展開する同社に思惑的な買いが向かっているようだ。

■ツルハホールディングス <3391>  6,890円  +430 円 (+6.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 ツルハホールディングス<3391>が急反発している。同社は21日取引終了後に、23年5月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比5.3%増の427億円としたことや、年間配当計画を前期比66円増配の233円としていることが好感されているようだ。売上高は同5.8%増の9688億円を見込む。顧客データを活用したマーケティング施策の推進や、ドラッグストア併設型を中心とした調剤薬局の積極的な新規開局に注力するとしている。また、あわせて23年5月期を初年度とする25年5月期までの新中期経営計画も発表。最終年度の売上高目標を1兆600億円に設定し、出店精度の向上や既存店の強化などに取り組むとしている。

■カルビー <2229>  2,548円  +110 円 (+4.5%)  11:30現在
 カルビー<2229>が3日ぶりに反発している。同社はこの日、9月1日納品分から「ポテトチップス」など一部商品の値上げと内容量変更を発表しており、これが好材料視されている。値上げするのは「ポテトチップス」や「じゃがりこ」「Jagabee」など約150品で、値上げ率はスナック菓子やシリアル食品は10~20%程度、おみやげ商品が5~20%程度など。同社は今年1月にも値上げと内容量変更を実施しているが、エネルギー価格や原材料価格の高騰が続いており、自助努力のみでは吸収が極めて困難な状況にあることから、更なる値上げと内容量変更を判断したとしている。

■SBIホールディングス <8473>  2,618円  +100 円 (+4.0%)  11:30現在
 SBIホールディングス<8473>が大幅続伸。22日付の日本経済新聞は「三井住友フィナンシャルグループ(FG)が、ネット証券最大手のSBIホールディングス(HD)に1割程度出資する方向で最終調整していることが21日、わかった」と報じた。SBIが第三者割当増資を実施し、三井住友FG<8316>と証券事業で本格的に提携する、という。この報道を受け、SBIには業容拡大への期待が膨らみ買いが流入している。なおSBIでは、「三井住友フィナンシャルグループとの間で報道の内容を含む様々な提携の機会を検討していることは事実ですが、現時点で決定している事実はございません」とコメントを発表している。

■タムロン <7740>  2,614円  +94 円 (+3.7%)  11:30現在
 タムロン<7740>が続伸している。21日の取引終了後、22年12月期の配当予想について、中間配当を25円から30円へ増額修正したことが好感されている。年間配当予想は87円(従来予想82円)となり、前期実績に対して5円の増配となる。

■CCT <4371>  5,210円  +180 円 (+3.6%)  11:30現在
 コアコンセプト・テクノロジー<4371>が続伸している。21日の取引終了後、SOLIZE(東京都千代田区)の金型設計製造NAVIシステム「KATANAVI」事業を10月31日付で譲り受けると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。「KATANAVI」は、金型設計製造を対象とした業務支援/生産管理システムで、製造状況の可視化や作業順序徹底の支援、データ・情報伝達支援、ID認証・自動化による作業ミス防止の支援が主な機能。また、CCTの製造業・建設業向けDX開発基盤「Orizuru」と親和性が高く、「KATANAVI」のユーザー企業との契約を引き継ぐことで、新規顧客の獲得にもつながることから、収益性の向上や競争力の強化に資すると判断したという。譲受価額は1600万円。なお、22年12月期業績への影響は軽微としている。

■大建工業 <7905>  1,767円  +54 円 (+3.2%)  11:30現在
 大建工業<7905>は続伸。今朝9時ごろ、23年3月期の業績予想について、経常利益を130億円から140億円(前期比25.2%減)へ、純利益を58億円から100億円(同27.0%増)へ上方修正し、あわせて80円としていた年間配当予想を100円(前期100円)へ引き上げたことが好感されている。特定子会社PWT社が連結子会社から持ち分法適用関連会社となることに伴い、売上高は2320億円から2210億円(同1.1%減)へ下方修正した半面、第2四半期の業績に持ち分変動利益を特別利益として計上することが要因としている。また、米国における好調な住宅需要を背景に木材製品の市況価格が想定を上回って推移していることも寄与する。

■リログループ <8876>  2,078円  +59 円 (+2.9%)  11:30現在
 リログループ<8876>が続伸。SMBC日興証券は21日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を2800円から3000円に引き上げた。セクター内で最も買いを推奨する「トップピック」としている。22年3月期は新型コロナの影響が残るなかでも最高益を達成し、ストック事業の底堅さを再確認した。23年3月期はストック事業の貢献にリオープニング(経済再開)に伴うフロー事業の回復が加わることで業績見通しは良好とみている。海外子会社BGRSの売却もポジティブな決断と評価。今3月期の連結営業利益は従来予想の210億円から会社計画と同水準の224億円(前期比21.0%増)に見直している。

■竹内製作所 <6432>  2,306円  +63 円 (+2.8%)  11:30現在
 竹内製作所<6432>が続伸と戻り歩調をみせている。週明け20日は全体地合い悪のなか短期筋の投げが出て大陰線を引いたが、2200円近辺を底値圏とみた押し目買いでリバウンドに転じている。同社はミニショベルを主力に小型建機を製造・販売するが、欧米を中心に海外販売比率が98%という異色企業であり、外国為替市場の動向に影響を受けやすい。足もとでは円売りが加速しており、対ドルで1ドル=136円台半ば、対ユーロで1ユーロ=143円台半ばの推移といずれも大幅な円安水準にあることで、収益面で強力なフォローの風が吹いている。

■バイタルKS <3151>  703円  +17 円 (+2.5%)  11:30現在
 バイタルケーエスケー・ホールディングス<3151>が3日続伸。21日の取引終了後、上限を150万株(発行済み株式数の2.82%)または10億2900万円とする自社株を、22日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で取得すると発表しており、これを好感する買いが入っている。

■アルフレッサ <2784>  1,808円  +38 円 (+2.2%)  11:30現在
 アルフレッサ ホールディングス<2784>が反発している。同社は21日取引終了後に、7月15日付で3217万7600株(発行済み株式総数の13.7%)の自社株を消却すると発表しており、これが材料視されているもよう。なお、消却後の発行済み株式数は2億284万株となる。

■シチズン時計 <7762>  553円  +7 円 (+1.3%)  11:30現在
 シチズン時計<7762>がカイ気配スタートで続伸、500円台後半に歩を進めている。同社は21日取引終了後発行済み株式数の6.47%に相当する2035万3809株の自社株を消却することを発表(消却予定日は7月29日)しており、これが株式需給面でインパクトのある材料として投資資金を誘導している。同社は株主還元に積極的な姿勢を示しており、配当性向5割をメドに23年3月期の年間配当は前期実績比12円増配となる30円を計画している。また、足もとで急速な円安が進行していることも、海外売上高が全体の70%以上を占める同社にとって強力な追い風として意識される。

■トヨタ自動車 <7203>  2,159円  +20.5 円 (+1.0%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が3日続伸。2100円近辺で収れんする25日・75日移動平均線を足場に一段と戻り足を強めている。日米金利差を背景に外国為替市場ではドル買い・円売りの動きが加速、足もとで1ドル=136円台半ばの推移と1998年以来約24年ぶりの円安が進行している。23年3月期の想定為替レートを1ドル=115円で設定している同社株にとっては、大幅な為替メリットが生じることになる。一方、インフレを背景に米国の消費減速への警戒感が高まっており、自動車販売台数減少への懸念もくすぶっており、積極的に上値を買い進む動きも限定的となっている。

■東京エレクトロン <8035>  45,130円  -1,570 円 (-3.4%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が反落。前日は突っ込み警戒感からの買い戻しが入り、11日ぶりに反発に転じたが、戻り売りも厚く上げ幅は1100円強にとどまっていた。きょうは一時1900円安に売り込まれる場面があり、前日に上昇した分を吐き出す格好となっている。足もとの半導体需要は旺盛で、主要半導体メーカーで構成されるWSTS(世界半導体市場統計)は今月に入って、22年の世界市場について従来見通しから7.5%上方修正し6464億ドルとする予想を発表した。しかし、そうしたなかにあって世界的に半導体関連株の動きは弱い。インフレ高進を背景に各国中央銀行の金融引き締めの動きが相次ぐなか、個人消費の停滞が浮き彫りとなっている。特にパソコンやスマートフォンの出荷が急減速していることで、半導体需要の低減に対する懸念が関連銘柄の売りを誘発している。東京市場では、同社株はシンボルストックとしてマーケットの関心が高い。

■ジェイック <7073>  2,540円  +138 円 (+5.8%)  11:30現在
 ジェイック<7073>が大幅続伸している。21日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を1万株(発行済み株数の1.10%)、または3000万円としており、取得期間は6月22日から12月21日まで。経営環境に応じた機動的な資本政策の遂行及びM&Aにおける活用などを目的としているという。

●ストップ高銘柄
 ザインエレクトロニクス <6769>  896円  +150 円 (+20.1%) ストップ高   11:30現在
 ビーマップ <4316>  510円  +80 円 (+18.6%) ストップ高   11:30現在
 セイヒョー <2872>  9,960円  +1,500 円 (+17.7%) ストップ高   11:30現在
 キャンバス <4575>  745円  +100 円 (+15.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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