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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

トリプルアイ <日足> 「株探」多機能チャートより

■トリプルアイ <5026>  1,386円 (+300円、+27.6%) ストップ高

 トリプルアイズ <5026> [東証G]がストップ高。同社は20日、ヤマダホールディングス <9831> [東証P]及びヤマダデンキと共同開発した顔認証決済アプリ「ヤマダPay顔認証決済」のサービス提供を拡大すると発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。ヤマダPay顔認証決済は、顧客が顔登録用アプリを利用し、自身の顔画像を事前登録後に、ヤマダデンキの店舗で会計時に顔認証をすることで、財布もカードも持たずに手ぶらで買い物ができる決済サービス。顔認証AIにはトリプルアイズの独自開発による画像認識プラットフォーム「AIZE(アイズ)」が採用されている。このほど、ヤマダNEOBANK口座を開設した顧客も顔認証決済が可能となり、ヤマダNEOBANK口座での顔認証決済サービスの提供をスタート。先行リリースの対象店舗は1都3県のLABI13店舗となり、全店展開は2022年7月上旬を予定している。

■コムシード <3739>  397円 (+65円、+19.6%)

 コムシード <3739> [名証N]が続急騰。20日の取引終了後、子会社のHashLinkが NFTプロジェクト「Tokyo Mongz Hills Club(東京モンズヒルズクラブ)」のリリースを決定したと発表しており、これが材料視されたようだ。リリースは今夏を予定している。同プロジェクトは、ブロックチェーン開発企業のHashPalette(東京都港区)が手掛けるNFTマーケットプレイスで行うという。

■CANBAS <4575>  645円 (+100円、+18.4%) ストップ高

 キャンバス <4575> [東証G]がストップ高。20日の取引終了後、米国で実施している膵臓がんを対象としたCBP501の第2相臨床試験ステージ1の3剤併用投与群の一つで投与開始から3ヵ月を上回る病勢安定1例が確認され、同投与群で2例目の「3ヵ月無増悪生存」になったと発表。これにより、同3剤併用投与群が早期無効中止とならず、ステージ2または臨床第3相試験へ進むことが確定したとしており、これが好材料視された。

■セルシード <7776>  150円 (+23円、+18.1%)

 セルシード <7776> [東証G]が7日ぶりに急反騰。同社は21日、北海道大学大学院医学研究院と、細胞シート工学を用いた中枢神経損傷関連疾患の新規治療方法に関する共同研究を開始したと発表。これが材料視されたようだ。この研究で、北海道大学は保有する自家骨髄由来細胞などを提供するとともに、同社の技術協力のもと同疾患に関する治療の品質、安全性及び有効性に係る非臨床試験を実施する。同大学は間葉系幹細胞をヒト骨髄液から高純度に精製分離・培養する方法を有しており、この研究では同社が提供する再生医療基盤技術「細胞シート工学」を用いて、同方法により精製した骨髄由来間葉系幹細胞から細胞シートを作製する 再生医療の実用化を目指すとしている。

■シンワワイズ <2437>  967円 (+133円、+16.0%) 一時ストップ高

 Shinwa Wise Holdings <2437> [東証S]が続急騰。時価は2013年5月につけた高値940円を大きく上回り、2008年4月以来14年2ヵ月ぶりの高値圏に浮上した。美術品公開オークションの企画・運営で業界トップに位置し、投資サロンやアートファンドの組成にも注力する姿勢をみせている。また、 メタバースやNFT関連の一角としても注目され、NFTアートオークションを開催し成功を収めるなどマーケットの視線をさらった経緯がある。同社は子会社を通じ仮想空間に江戸の町を開発するエドバース事業を推し進めているが、20日にはGameFiによるゲームを構築しているEdoverse Foundation(登記申請中)が、Edoverseイメージ画像を発表、事業化に向けた着実な進展を材料視する形で投資資金が改めて攻勢をかけたようだ。

■レノバ <9519>  2,125円 (+287円、+15.6%)

 東証プライムの上昇率トップ。レノバ <9519> [東証P]が4日ぶりに急反騰。太陽光発電や風力、バイオマスなど再生可能エネルギーを活用した発電の開発・運営を行っている。昨年12月、秋田県由利本荘市沖の洋上風力事業者に選定されなかったことを売り材料に株価は暴落に見舞われたが、今年3月中旬以降は大底確認から徐々に出直り歩調に転じている。岸田政権では脱炭素戦略を推し進めるうえで、 再生可能エネルギーと原子力を重視する姿勢を前面に押し出しており、同社にとっては値ごろ感からの見直し買いが観測された。信用取組は買い長ながら売り残も厚く、直近データで信用倍率が1.6倍台にあるほか、日証金では貸株が融資を上回り取組妙味も浮上している。

■タメニー <6181>  134円 (+18円、+15.5%)

 タメニー <6181> [東証G]が4日続急騰、年初来高値を更新。20日の取引終了後、和歌山県から結婚支援事業企画運営業務を受託したと発表しており、これが好材料視された。今回受託した業務は、婚活イベントの企画・運営や婚活イベント参加者へのフォロー、独身者向け結婚支援塾の企画・運営。1回目のイベント開催は7月を予定しているという。

■国際紙パルプ <9274>  495円 (+43円、+9.5%)

 東証プライムの上昇率9位。国際紙パルプ商事 <9274> [東証P]が急反発。5月中旬にマドを開けて上放れて以降、5日移動平均線を絡め、ほぼ一本調子の上昇トレンドを形成、前日20日に目先筋の利食い急ぎの動きで大幅反落したものの、21日はすかさず下値を拾われ体勢を立て直した。紙専門商社でM&A戦略を駆使して海外展開を加速。23年3月期は営業利益段階で前期比28%増の120億円予想と急拡大を見込むなか、PER4倍台、PBR0.6倍台と指標面で超割安圏にあり、水準訂正余地が意識されている。25年3月期に営業利益145億円の中期計画を掲げており、今期以降成長が続くことへの期待も買いを後押しした。

■エニーカラー <5032>  7,500円 (+620円、+9.0%)

 ANYCOLOR <5032> [東証G]が3日ぶりに急反発。同社が運営するVチューバーグループ「にじさんじ」が20日、「New Project Teaser #1」と題した動画を公式YouTubeチャンネルに公開。具体的な内容は公開されていないものの、他の人気YouTubeチャンネルと似たイメージであることから、新たに歌に焦点を当てた企画が始まるのではないかとの期待が高まったようだ。

■ワンプラ <4199>  1,989円 (+161円、+8.8%)

 ワンダープラネット <4199> [東証G]が3日ぶりに急反発。同社は21日、今夏に全世界同時配信リリースを予定している新作スマートフォン向けゲーム「アリスフィクション」の事前登録者数が50万人を突破したと発表しており、期待感が高まるかたちとなったようだ。同ゲームは、かんたん爽快なハイスピードパズルバトルが楽しめる「ヤミツキ光速パズルRPG」で、今月3日から事前登録を開始。7日には事前登録者数が30万人を突破したと発表していた。

■マクビープラ <7095>  6,140円 (+470円、+8.3%)

 Macbee Planet <7095> [東証G]が続急伸。20日の取引終了後、日本デジタル空間経済連盟に加盟したと発表しており、これを材料視した買いが入ったようだ。同連盟はWeb3.0時代の日本経済発展に向けて、メタバース領域における政策提言やガイドライン策定に関する協業、勉強会やセミナー、イベント開催などでの協働を行っていく団体。同社では、デジタル空間における経済活動の活性化を目的とする同連盟の趣旨に賛同し、参画するに至ったとしている。

■湖北工業 <6524>  7,230円 (+510円、+7.6%)

 湖北工業 <6524> [東証S]が3日ぶりに急反発。東京証券取引所が20日の取引終了後、同社株を21日付で貸借銘柄に選定すると発表しており、株式流動性の向上などによる売買活性化への期待から買われたようだ。また、日本証券金融も21日約定分から同社株を貸借銘柄に追加している。

■博展 <2173>  750円 (+52円、+7.5%)

 博展 <2173> [東証G]が急反発。前週末につけた高値721円を払拭、2020年1月以来約2年5ヵ月ぶりの高値をつけた。今月1日に大陽線で上放れて以降、継続的に投資資金の流入が観測されている。同社はディスプレー制作などをはじめ、企業のイベントや販促支援ビジネスを展開している。新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかかるなか、政府の景気刺激策を背景としたリオープン関連の一角として人気化素地を開花させている。22年3月期に営業損益を大幅黒字化させたが、23年3月期は伸びが加速し同利益が前期比31%増の7億円と過去最高利益更新を見込んでいる。株式需給面では、個人投資家好みの中低位小型株ながら信用買い残が少なく、上値の軽さが意識されたようだ。

■JTOWER <4485>  5,980円 (+390円、+7.0%)

 JTOWER <4485> [東証G]が3日続急伸。21日午後2時ごろ、沖縄県糸満市における屋外5G電波環境整備が、21年度補正予算「携帯電話等エリア整備事業」の補助事業に決定したと発表しており、これが好感された。総務省では、地理的に条件不利な地域(過疎地、辺地、離島、半島など)において携帯電話などを利用可能とするための支援を行っており、また高度化無線通信を行うため5G などの携帯電話の基地局を設置する場合の整備費を補助している。今回、同社への補助金交付が決定したが、同事業においてインフラシェアリングを活用したネットワーク整備への補助金交付は全国初となるという。

■サイバー <4751>  1,285円 (+76円、+6.3%)

 サイバーエージェント <4751> [東証P]が3日ぶりに急反発。子会社Cygamesの人気ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」の韓国版が6月20日に配信開始されたことが好材料視された。韓国版のパブリッシャーは韓国カカオゲームズが担当。カカオゲームズによるCygamesゲームの韓国展開は、「プリンセスコネクト re:dive」「ワールドフリッパー」に続き3本目となる。

※21日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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