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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:レノバ、国際紙パルプ、湖北工業

レノバ <日足> 「株探」多機能チャートより
■レノバ <9519>  2,085円  +247 円 (+13.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 レノバ<9519>が急騰、13%を超える上昇でプライム市場の値上がり率トップに買われる人気となった。太陽光発電や風力、バイオマスなど再生可能エネルギーを活用した発電の開発・運営を行っている。昨年12月、秋田県由利本荘市沖の洋上風力事業者に選定されなかったことを売り材料に株価は暴落に見舞われたが、今年3月中旬以降は大底確認から徐々に出直り歩調に転じている。岸田政権では脱炭素戦略を推し進めるうえで、再生可能エネルギーと原子力を重視する姿勢を前面に押し出しており、同社にとっては値ごろ感からの見直し買いが観測されている。信用取組は買い長ながら売り残も厚く、直近データで信用倍率が1.6倍台にあるほか、日証金では貸株が融資を上回り取組妙味も浮上している。

■国際紙パルプ商事 <9274>  490円  +38 円 (+8.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 国際紙パルプ商事<9274>が大幅高、5月中旬にマドを開けて上放れて以降、5日移動平均線を絡め、ほぼ一本調子の上昇トレンドを形成、前日に目先筋の利食い急ぎの動きで大幅反落したものの、きょうはすかさず下値を拾われ体勢を立て直している。紙専門商社でM&A戦略を駆使して海外展開を加速。23年3月期は営業利益段階で前期比28%増の120億円予想と急拡大を見込むなか、PER4倍台、PBR0.6倍台と指標面で超割安圏にあり、水準訂正余地が意識されている。25年3月期に営業利益145億円の中期計画を掲げており、今期以降成長が続くことへの期待も買いを後押ししている。

■湖北工業 <6524>  7,170円  +450 円 (+6.7%)  11:30現在
 30日に発表した「東証が21日付で貸借銘柄に選定」が買い材料。
 東証が21日付で貸借銘柄に選定。

■ティーケーピー <3479>  1,697円  +98 円 (+6.1%)  11:30現在
 ティーケーピー<3479>が大幅高で3日ぶりに反発している。午前10時ごろ、シェアオフィス事業を手掛ける子会社日本リージャスホールディングスが山形県に初出店となるフレキシブルオフィス「リージャス山形駅前ビジネスセンター」をオープンしたと発表。同ビジネスセンターのオープンにより、リージャスは東北地方全6県にネットワークを広げたことが好材料視されているようだ。

■サイバーエージェント <4751>  1,283円  +74 円 (+6.1%)  11:30現在
 サイバーエージェント<4751>が3日ぶりに反発している。子会社Cygamesの人気ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」の韓国版が6月20日に配信開始されたことが好材料視されている。韓国版のパブリッシャーは韓国カカオゲームズが担当。カカオゲームズによるCygamesゲームの韓国展開は、「プリンセスコネクト re:dive」「ワールドフリッパー」に続き3本目となる。

■ユーグレナ <2931>  881円  +50 円 (+6.0%)  11:30現在
 ユーグレナ<2931>が大幅高で3日ぶりに反発している。20日の取引終了後、微細藻類ユーグレナの継続的な摂取により、加齢に伴う記憶力の低下を抑制することを示唆する研究結果を6月17~19日に開催された「第22回日本抗加齢医学会総会」で発表したとしており、これが好材料視されている。至学館大学の多田敬典教授及び福井大学の徳永暁憲准教授との共同研究の結果で、老齢マウスを用いて、ユーグレナの継続的な摂取による加齢に伴う記憶力の低下に対する影響について検討。その結果、ユーグレナの継続的な摂取が、加齢に伴う記憶力と活動量の低下を抑制することを示唆する研究結果を得たとしている。

■IHI <7013>  3,745円  +120 円 (+3.3%)  11:30現在
 IHI<7013>が9日ぶりに反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「都市ガス原料の合成メタンを燃料に使い、自動車を走らせる実証実験を年内に始める」と報じられたことが好材料視されている。記事によると、11月にも福島県相馬市で始めるとあり、市内を運行するコミュニティーバス1台の燃料を合成メタンに切り替えるという。工場などから出るCO2からメタンを作ることでCO2の排出を実質ゼロにでき、実現すれば世界初となることが注目されているようだ。

■日本郵船 <9101>  9,320円  +240 円 (+2.6%)  11:30現在
 日本郵船<9101>がリバウンド狙いの買いが優勢。世界的な景気減速に対する懸念が高まるなか、グローバル物流需要の減少に対する警戒感が海運セクターには逆風となっている。ただ、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数がここ戻り歩調を鮮明としており、前週末時点で4日続伸となり2578まで上昇、今月1日以来の水準を回復している。これが足もとで追い風材料となっている。また、大手海運株は配当利回りの高さから、株価下落局面ではインカムゲインを狙った買いも誘導しやすい。郵船の配当利回りは前日終値換算で11.6%と際立って高く、9000円大台近辺は押し目買いニーズが強い。

■あすか薬HD <4886>  988円  +19 円 (+2.0%)  11:30現在
 あすか製薬ホールディングス<4886>が3日ぶり反発。20日の取引終了後、子会社のあすか製薬が権利保有するドロスピレノンを単一の有効成分とする経口避妊薬について、あすか製薬が韓国製薬のヒュンダイ・ファームとの間で韓国における開発販売権に関するライセンス契約を締結したと発表しており、これが好感されているようだ。これにより、ヒュンダイ・ファームから契約締結時一時金のほか、開発の進捗に応じたマイルストーンを受け取るという。なお、同件による23年3月期業績への影響は軽微としている。

■東京エレクトロン <8035>  46,390円  +850 円 (+1.9%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>は久々に買い優勢の展開となり、11日ぶりに反発でスタートした。ここ世界的な半導体株安の流れにのまれる形で下値模索の動きを続け、前日までの10営業日で1万5000円以上も株価水準を切り下げる下落相場を強いられていた。前日の米国株市場は休場だったものの、欧州株市場がほぼ全面高に買われたことを受け、きょうは空売り筋の買い戻しの動きを絡め切り返しに転じている。今年の大発会(1月4日)に上場来高値をつけており、高値期日向かいの動きにあることで上値では戻り売りも表面化しやすく、買い一巡後の動きが注目される。

■トヨタ自動車 <7203>  2,124円  +34.5 円 (+1.7%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>、日産自動車<7201>が揃って続伸するなど自動車株への買いが継続している。FRBによる金融引き締め強化の動きに対し、日銀は超金融緩和政策を維持する姿勢を鮮明としており、日米金利差拡大の思惑が外国為替市場でのドル買い円売りの動きを後押ししている。足もとのドル・円相場は1ドル=135円台前半の推移と引き続き円安水準でもみ合っていることで、輸出採算改善期待が自動車セクターに買いを誘導する背景となっている。トヨタは23年3月期の通期想定為替レートが1ドル=115円と極めて厳しく設定しているほか、ホンダ、日産自も1ドル=120円と実勢よりかなり円高に設定されている。

■トリプルアイズ <5026>  1,386円  +300 円 (+27.6%) ストップ高   11:30現在
 トリプルアイズ<5026>がストップ高となっている。同社は20日、ヤマダホールディングス<9831>及びヤマダデンキと共同開発した顔認証決済アプリ「ヤマダPay顔認証決済」のサービス提供を拡大すると発表しており、これが買い手掛かりとなっているようだ。ヤマダPay顔認証決済は、顧客が顔登録用アプリを利用し、自身の顔画像を事前登録後に、ヤマダデンキの店舗で会計時に顔認証をすることで、財布もカードも持たずに手ぶらで買い物ができる決済サービス。顔認証AIにはトリプルアイズの独自開発による画像認識プラットフォーム「AIZE(アイズ)」が採用されている。このほど、ヤマダNEOBANK口座を開設した顧客も顔認証決済が可能となり、ヤマダNEOBANK口座での顔認証決済サービスの提供をスタート。先行リリースの対象店舗は1都3県のLABI13店舗となり、全店展開は2022年7月上旬を予定している。

■タメニー <6181>  140円  +24 円 (+20.7%)  11:30現在
 タメニー<6181>が4連騰し年初来高値を更新している。20日の取引終了後、和歌山県から結婚支援事業企画運営業務を受託したと発表しており、これが好材料視されている。今回受託した業務は、婚活イベントの企画・運営や婚活イベント参加者へのフォロー、独身者向け結婚支援塾の企画・運営。1回目のイベント開催は7月を予定しているという。

■キャンバス <4575>  645円  +100 円 (+18.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 キャンバス<4575>はカイ気配スタートとなっている。20日の取引終了後、米国で実施している膵臓がんを対象としたCBP501の第2相臨床試験ステージ1の3剤併用投与群の一つで投与開始から3カ月を上回る病勢安定1例が確認され、同投与群で2例目の「3カ月無増悪生存」になったと発表。これにより、同3剤併用投与群が早期無効中止とならず、ステージ2または臨床第3相試験へ進むことが確定したとしており、これが好材料視されている。

■コムシード <3739>  370円  +38 円 (+11.5%)  11:30現在
 コムシード<3739>が急伸。一時20%高の398円まで買われる場面があった。20日の取引終了後、子会社のHashLinkがNFTプロジェクト「Tokyo Mongz Hills Club(東京モンズヒルズクラブ)」のリリースを決定したと発表しており、これが材料視されているようだ。リリースは今夏を予定している。同プロジェクトは、ブロックチェーン開発企業のHashPalette(東京都港区)が手掛けるNFTマーケットプレイスで行うという。

●ストップ高銘柄
 ジィ・シィ企画 <4073>  907円  +150 円 (+19.8%) ストップ高   11:30現在
 Waqoo <4937>  1,033円  +150 円 (+17.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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