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【市況】ダウ平均は続落 明日の米CPIを待ちたい雰囲気=米国株序盤

NY株式9日(NY時間10:15)
ダウ平均   32797.23(-113.67 -0.34%)
ナスダック   12061.88(-24.39 -0.20%)
CME日経平均先物 28260(大証終比:+70 +0.25%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は続落。取引開始直後は売り先行で始まり、ダウ平均は198ドル安まで下げ幅を拡大した。しかし、売りが一巡すると押し目買いも入り、プラスに転じる場面も見られた。ただ、上値は依然として重いようだ

 全体的に方向感のない展開が見られており、明日の米消費者物価指数(CPI)の数字を待ちたい雰囲気のようだ。FRBの積極利上げを追認する高インフレが見込まれている。その数字に株式市場がどう反応するか注目されそうだ。

 FRBがパンデミック時代の緩和政策を打ち切り、成長とインフレのバランスをどう取るのかを市場は注目している。今回の米CPIが想定以上に強い数字であれば、今年に入ってからの急速な下落で底を打ったかどうかを議論している市場が動揺するリスクも指摘されている。

 市場からは、「インフレ圧力が緩和されるまでは、市場が力強い回復を見せることはない。市場はレンジ取引を続けているが、買い、売り、どちらのシナリオでも商いは薄く、コミットメントのない様子を示している」とのコメントも聞かれる。

 テスラ<TSLA>が上昇。中国での生産が急回復している。中国の全国乗用車市場情報連合会(乗連会)が発表したデータによると、テスラの上海工場の5月の生産台数は3万3544台と4月の1万757台から拡大した。上海工場はロックダウン措置で生産がほぼ停止の状態だったが、そこから5月の生産は前月の3倍超に拡大した格好。

 中国のアリババ<BABA>がNY市場で下落。中国の金融規制当局が傘下のフィンテック企業アント・グループのIPO計画を復活させる可能性について、初期段階の協議を開始したと報じられた。この報道が伝わった直後は時間外でアリババ株も買いを強めていたものの、その後は下げに転じている。中国当局がアントのIPO復活について再検討や調査を行っている事実はないと報道を否定したことで下げに転じている。

アリババ<BABA> 117.56(-2.07 -1.73%)

アップル<AAPL> 146.85(-1.11 -0.75%)
マイクロソフト<MSFT> 271.89(+1.48 +0.55%)
アマゾン<AMZN> 120.45(-0.74 -0.61%)
アルファベットC<GOOG> 2348.04(+3.28 +0.14%)
テスラ<TSLA> 757.41(+31.81 +4.38%)
メタ・プラットフォームズ<META> 195.45(-1.19 -0.61%)
AMD<AMD> 103.47(+1.57 +1.54%)
エヌビディア<NVDA> 187.88(+1.40 +0.75%)
ツイッター<TWTR> 40.50(+0.06 +0.15%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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