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【市況】東証グロ-ス指数は大幅反発、米ハイテク株高受け買い戻し優勢/グロース市況

マザーズ指数 <日足> 「株探」多機能チャートより

東証グロース市場指数 861.91 +20.86/出来高 1億1689万株/売買代金 816億円東証マザーズ指数 679.22 +17.80/出来高 1億2291万株/売買代金 953億円

本日のグロース市場は、グロース市場指数、マザーズ指数はそろって大幅に反発、値上がり銘柄数は316、値下り銘柄数は118、変わらずは28。本日のグロース市場は堅調な展開となった。前日7日の米株式市場のNYダウは続伸。小売銘柄を中心に業績の悪化を懸念する売りが波及した。ただ、長期金利が低下するとハイテク株を中心に買い戻され、午後は堅調に推移した。ナスダック総合指数も続伸、引けにかけて上げ幅を拡げた米株市場を受けて、本日の東証グロ-ス指数は大幅に反発した。マザーズ指数やグロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は上昇してスタートした後、じりじりと上げ幅を拡げた。買い一巡後は上値の重い展開となったものの、下げ幅を縮小する動きは見られずほぼ高値引けとなった。米長期金利が3%を下回ったことで米グロース株に見直し買いが入り、国内の投資家心理の安心感につながったようで、前日軟調な展開となった東証グロース市場の中小型株に買い戻しの動きが向かった。ただ、今週末の米5月消費者物価指数(CPI)の発表を控えてこの結果を見極めたいとの思惑があるなか、出来高や売買代金は低調だった。東証グロース市場Core指数は3.32%高、東証マザーズ指数は2.69%高となった。個別では、23年1月期第1四半期が営業黒字に転換したトラースOP<6696>が23%高で値上がり率トップとなったほか、政府「骨太の方針」の課題に「社会人の学び直し」で思惑買いが向かったKIYO<7353>が14%高となった。また、連日買い優勢の展開が続いているENECHANGE<4169>が12%高となった。時価総額上位銘柄では、フリー<4478>やビジョナル<4194>が上昇した。値上がり率上位には、キャンバス<4575>、フォースタートアップス<7089>などが顔を出した。一方、前日から売り優勢の展開が続いているスポーツフィールド<7080>が10%安で値下がり率トップに。買い一服感からの利益確定売りが続いているリボミック<4591>が6%安、前日大幅に上昇したランサーズ<4484>が利食い売り優勢から5%安となった。時価総額上位銘柄では、JTOWER<4485>やメドレー<4480>などが冴えなかった。値下り率上位には、ジェイック<7073>、東京通信<7359>などが顔を出した。東証グロース市場Core指数では、ビジョナル、フリー、ウェルスナビ<7342>などが上昇した。


[東証グロース市場 上昇率・下落率上位10銘柄]

・値上がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 6696|トラースOP | 420| 80| 23.53|
2| 7353|KIYO | 774| 100| 14.84|
3| 4169|エネチェンジ | 697| 76| 12.24|
4| 4575|CANBAS | 406| 42| 11.54|
5| 7089|フォースタ | 1957| 191| 10.82|
6| 4199|ワンプラ | 1892| 168| 9.74|
7| 4180|Appier | 853| 72| 9.22|
8| 3966|ユーザベース | 897| 75| 9.12|
9| 2158|FRONTEO | 1130| 94| 9.07|
10| 7064|ハウTV | 2649| 219| 9.01|

・値下がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 7080|スポーツフィ | 2326| -264| -10.19|
2| 7073|ジェイック | 2212| -177| -7.41|
3| 4591|リボミック | 203| -15| -6.88|
4| 4484|ランサーズ | 300| -19| -5.96|
5| 7359|東京通信 | 1114| -69| -5.83|
6| 7031|インバウンド | 4275| -245| -5.42|
7| 7050|フロンティアI | 2496| -136| -5.17|
8| 9240|デリバリコンサル | 873| -44| -4.80|
9| 3815|メディア | 354| -14| -3.80|
10| 6561|HANATOUR | 1706| -64| -3.62|

《TY》

 提供:フィスコ

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