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【市況】3日の株式相場見通し=反発、米株大幅高を受けリスクオン

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 3日の東京株式市場は、主力株中心に幅広くリスクオンの流れとなり日経平均株価は反発する公算が大きい。前日の米国株市場では投資家心理が強気に傾き、NYダウが400ドルを超える上昇となった。また、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は300ポイントを超える上げ足をみせ、NYダウを上昇率で大きく上回った。発表された5月のADP全米雇用リポートは非農業部門の雇用者数の伸びが市場コンセンサスを大幅に下回ったことで、FRBによる金融引き締め強化に対する動きが抑制されるとの見方が強まった。また、業績見通しの下方修正を示したマイクロソフト<MSFT>が、朝安後にプラス圏に切り返したことも市場のセンチメント改善につながった。東京市場では日経平均が今週に入って大きく水準を切り上げているが、目先一段と買いに厚みが加わり、2万7000円台後半に浮上する場面が見込まれる。きょうは、中国や香港株市場などアジアで休場となる市場が多く、それだけに取引時間中は米株先物の動向に対する注目度合いが高まりそうだ。日本時間今晩に発表される5月の米雇用統計を控え、買い一巡後は手仕舞い売りで日経平均は上げ幅を縮小する可能性もある。

 2日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比435ドル05セント高の3万3248ドル28セントと3日ぶり大幅反発。ナスダック総合株価指数は同322.438ポイント高の1万2316.898だった。

 日程面では、きょうは6月の日銀当座預金増減要因見込み、3カ月物国庫短期証券の入札など。海外では、4月のユーロ圏小売売上高、5月の米雇用統計、5月の米ISM非製造業景況感指数など。なお、中国、香港、台湾、タイ、英国市場は休場。

出所:MINKABU PRESS

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