市場ニュース

戻る
 

【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 オプション権利行使価格の2万6875円~2万7000円のレンジを想定


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 26930 +320 (+1.20%)
TOPIX先物 1895.5 +17.5 (+0.93%)
シカゴ日経平均先物 26960 +350
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 26日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。予想を上回る決算を発表した百貨店のメーシーズ<M>が19%を超える上昇、ディスカウントストアを展開するダラー・ツリー<DLTR>の上昇率は21%を超えた。小売企業の良好な決算を受けて、米国景気の底堅さが維持されるとの見方から、消費関連株を中心に買い優勢の展開。また、前日の時間外で急落したエヌビディア<NVDA>が、朝安後に切り返し5%を超える上昇となったことで、半導体株を見直す動きにつながった。S&P500業種別指数は自動車・同部品、小売、耐久消費財・アパレル、半導体・同製造装置が上昇する一方で、不動産のみ下落。

 シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、日中大阪比350円高の2万6960円で取引を終えた。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比30円高の2万6640円で始まり、開始直後には2万6590円と下落に転じる場面もあった。2万6590円~2万6750円と日中終値を挟んだ保ち合いを継続するなか、米国市場の取引開始後にレンジを切り上げると、一時2万7020円まで上昇。終盤にかけて2万7000円水準では上値を抑えられる格好になったものの、2万6930円とこの日の高値圏で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好で、ギャップアップで始まることになりそうだ。小売企業の良好な決算を受けてNYダウは5営業日続伸とリバウンドを強めてきており、センチメントは改善傾向にあると考えられる。また、警戒されていたエヌビディアの反応については5%を超す上昇で終えていることから、昨日の日経平均株価の重荷だった東京エレクトロン <8035> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。

 なお、カジュアル衣料のギャップ<GPS>は通期業績見通しを下方修正し、時間外取引で13%程度下落している。週末の米国市場では反動安が警戒されやすく、ギャップスタート後はこう着感が強まりそうである。また、2万6900円~2万7000円は累積出来高が積み上がっている水準であり、2万7000円を捉える局面では戻り待ちの売り圧力も警戒されやすいだろう。

 VIX指数は27.50に低下し、支持線として意識されている75日移動平均線水準まで調整を見せてきた。リスク選好に向かわせやすいものの、テクニカル的にはリバウンドも意識されやすく、ロングの動きは強まりづらいところだ。なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.16倍に下落し、25日線を割り込み75日線水準まで下げてきた。本日は日経平均型優位の展開が見込まれることから、75日線を支持線とした上昇が予想されるため、NTロングに向かわせよう。

 日経225先物は2万7000円接近では短期的なショートを警戒しつつ、戻り売りに押される局面では、5日線が位置する2万6800円辺りをサポートとした押し目狙いのスタンスになろう。オプション権利行使価格の2万6875円~2万7000円のレンジを想定しておきたい。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均