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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 エヌビディア・ショック通過後は、日経225先物およびNTロング狙いに向かう可能性も


大阪6月限
日経225先物 26610 -70 (-0.26%)
TOPIX先物 1878.0 +0.5 (+0.02%)

 日経225先物(6月限)は前日比70円安の2万6610円で取引を終了。寄り付きは2万6780円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万6790円)にサヤ寄せする格好から買い先行で始まった。米エヌビディア<NVDA>の時間外取引での急落の影響が警戒されたものの、朝方は米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨発表後の米国市場の強い動きを受けてリバランスに伴う買いが入ったようだ。オプション権利行使価格の2万6750円から2万6875円への切り上がりが意識されるなか、現物の取引開始直後には一時2万6900円まで買われた。

 ただし、東京エレクトロン <8035> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の弱い値動きが日経平均株価の重荷となるなか、日経225先物は前引けにかけて下落に転じた。後場はオプション権利行使価格の2万6625円~2万6750円水準でのこう着感の強い値動きを継続する動きから、引けにかけてポジション調整に伴う売りによって、一時2万6590円まで売られた。

 東証プライム銘柄の騰落数は値上がり銘柄が全体の過半数を占めたが、東京エレクロトンのほかアドバンテスト <6857> [東証P]、ファナック <6954> [東証P]の3銘柄で日経平均を約87円弱下押す格好だった。エヌビディアの時間外の急落の影響により、26日の米国市場で他の半導体株への連鎖安が警戒されるなか、TOPIX優位の動きだった。NT倍率は先物中心限月で14.16倍となり、19日につけた直近安値まで低下してきた。75日移動平均線が14.14倍辺りに位置しており、同線を支持線にリバランスの動きを見せるかが注目される。

 米国市場でのエヌビディアの急落は織り込んでおり、グローベックスの米株先物ではNYダウ、S&P500は小幅ながらプラス圏で推移しているほか、ナスダック100先物は前日比変わらずの水準で推移している。楽観視するわけではないが、東京エレクトロンも支持線として意識される75日線水準まで下げたことで、テクニカル的にはリバランスが入りやすい水準であろう。

 そのため、米半導体株の動向次第ではあるものの、週末要因からのポジション調整のほか、月末には米国で年金のリバランスに伴う買い需要が観測されていることから、エヌビディア・ショックを通過後は、日経225先物のロング、およびNTロングに向かう可能性もありそうだ。

 手口面では日経225先物はBNPパリバが1280枚、シティが1090枚、ゴールドマンが740枚程度の売り越しに対して、大和が1910枚、UBSが650枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はゴールドマンが950枚、ABNアムロが560枚程度の売り越しに対して、ソジェンが1340枚、JPモルガンが1120枚程度の買い越しだった。

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