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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:フロンテオ、神戸物産、エムアップ

エムアップ <日足> 「株探」多機能チャートより
■FRONTEO <2158>  1,087円  +104 円 (+10.6%)  11:30現在
 FRONTEO<2158>が4日ぶりに急反発している。25日の取引終了後、医学論文探索AIシステム「Amanogawa」が科研製薬<4521>で導入されたと発表しており、これが好感されているようだ。Amanogawaは独自のAIエンジン「Concept Encoder」を搭載した論文探索AIシステム。科研薬は本社と京都・静岡の新薬創生センターで使用し、創薬研究の加速を図る。

■神戸物産 <3038>  2,980円  +176 円 (+6.3%)  11:30現在
 神戸物産<3038>が急伸。25日の取引終了後に発表した4月度単体業績は、売上高が367億2900万円(前年同月比10.9%増)、営業利益が24億5800万円(同15.3%増)となったことが好感されている。4月末まで開催していたセールが好調だったことに加え、引き続きテレビ番組をはじめとする各種メディアやSNSなどの影響で来店客数が増加したことが牽引した。また、商品別では引き続き利便性の高い冷凍野菜や冷凍果物などが伸長したほか、セール対象商品も好調に推移したという。

■エムアップ <3661>  1,157円  +63 円 (+5.8%)  11:30現在
 エムアップホールディングス<3661>が急反発し、年初来高値を更新している。25日の取引終了後、福岡ソフトバンクホークス初のオリジナルNFTサービス「タカコレ NEXT」を提供開始すると発表しており、これが好材料視されている。「タカコレ NEXT」は、福岡ソフトバンクホークスの選手肖像を活用した公式NFTコンテンツ販売サービス。3DViewerでどの方向からも楽しめる実物のようなNFTカードなどを販売する予定だ。連結子会社で電子チケット事業を展開するTixplusと共同で運営し、6月10日からサービス提供を始めるとしている。

■ラウンドワン <4680>  1,586円  +68 円 (+4.5%)  11:30現在
 ラウンドワン<4680>が4日ぶり大幅高、一時7%を超える上昇で1627円まで上値を伸ばした。新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかかるなか、岸田政権は6月から入国規制の緩和などに前向きな姿勢を示しており、東京株式市場ではインバウンドが見込まれるレジャー関連などに物色の矛先が向いている。そうしたなか、市場関係者は「同社の23年3月期の業績予想はトップライン、利益ともにかなりの急回復を見込んでおり、これが投資資金の食指を動かす背景にある。直近では三菱UFJモルガンが目標株価を大幅に引き上げたことなどが株価上昇を後押ししているもようだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。

■日本航空 <9201>  2,335円  +61 円 (+2.7%)  11:30現在
 日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>が揃って上昇、業種別騰落では33業種中で「空運」が上昇率トップとなっている。政府が6月にも外国人観光客の新規受け入れを再開する方針が伝えられていることで、国際線需要の回復への期待が株価を押し上げる材料となっている。JAL、ANAHDともに22年3月期は2期連続の大幅最終赤字となったが、いずれも23年3月期は黒字転換が見込まれている。また、株式需給面では両銘柄とも直近データで信用買い残が減少しており、これも上値の軽さにつながっている。

■パソナグループ <2168>  2,013円  +48 円 (+2.4%)  11:30現在
 パソナグループ<2168>が買いを集め、フシ目の2000円台を寄り付き時点で回復した。人材派遣大手でワクチン接種関連特需も加わり業績は引き続き好調に推移している。25日取引終了後に22年5月期の配当計画について従来計画の30円(前期実績も30円)から35円に増額することを発表、これが株価を刺激する格好となっている。なお、同社の今期業績予想は営業利益段階で前期比10%増の220億円を見込んでいる。PER9倍と株価指標面から割安感があるほか、株価位置的にも時価は年初来安値近辺にあることで、値ごろ感からの買いも誘導されやすい。

■アサヒ <2502>  4,283円  +100 円 (+2.4%)  11:30現在
 アサヒグループホールディングス<2502>、キリンホールディングス<2503>、サッポロホールディングス<2501>などビール株が揃って上昇している。原料価格や輸送コストの上昇を受けビールや清涼飲料水の値上げの動きが顕在化してきた。25日、アサヒ傘下のアサヒ飲料はペットボトル入り清涼飲料水などを10月1日から値上げすることを発表した。これに先立ってサントリー食品インターナショナル<2587>が値上げを表明しており、業界全体が値上げで足並みを揃える方向となってきた。また、キリンHDも25日にビールや缶酎ハイなど酒類278品目を10月1日から値上げすることを発表しており、こうした各社の製品価格引き上げの動きが本格化することで、収益押し上げ効果につながるとの思惑が投資資金を誘導している。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,177円  +75 円 (+1.5%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が3日ぶり反発。5000円台前半は強弱観が対立するなかも、今週は米ハイテク株安などを受け上値の重い展開を強いられていたが、きょうは押し目買いの動きが優勢となっている。前日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が反発したことで、風向きは順風に変わっている。直近データで信用買い残が大幅に減少する一方、売り残が増加しており、株式需給面の改善もポジティブ材料。また、同社が出資する中国電子商取引大手アリババ集団<BABA>のADRの株価動向は、ここ再び下値模索の動きとなっているが下げ幅は限定的で、きょうの決算発表に市場の注目が集まっている。

■レーザーテック <6920>  17,140円  -85 円 (-0.5%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など大手半導体製造装置メーカーの株価が総じて冴えない動きをみせている。前日の米国株市場ではハイテク系グロース株に買い戻される銘柄が目立ち、そのなかフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も2%近い上昇で切り返した。ただ、同日にエヌビディア<NVDA>が発表した決算では、5~7月期の業績見通しについて市場コンセンサスを下回る弱い予想を示したことで、同社株は時間外取引で売られており、これが東京市場の半導体関連株の上値を重くしている。

■ULSグループ <3798>  3,395円  +390 円 (+13.0%)  11:30現在
 ULSグループ<3798>は急伸。25日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視されている。上限を20万株(発行済み株数の3.6%)、または6億円としており、取得期間は6月1日から7月31日まで。機動的な資本政策を行うためとしている。

■ガーラ <4777>  307円  +29 円 (+10.4%)  11:30現在
 ガーラ<4777>が大幅高となっている。同社は25日取引終了後に、定款の一部を変更すると発表。事業目的に暗号資産交換業やブロックチェーンなどに関する項目を追加するとしており、これが材料視されているようだ。追加するのは、「資金決済に関する法律に規定された暗号資産交換業」「暗号資産、トークン又はそれらに類似するものに係る取引所運営に関するシステムの研究、企画、開発、販売、保守、運用及びコンサルティング」「暗号資産、トークンまたはそれらに類似するものの取得、保有、運用及び売買」「ブロックチェーンに関するシステムの研究、企画、開発、販売、保守、運用及びコンサルティング」「ブロックチェーン技術を利用した商品及びサービスの研究、企画、開発、販売及びコンサルティング」など。今後の事業展開に対応することが主な目的で、定款変更のための株主総会開催日は6月25日を予定している。

■富士古河E&C <1775>  2,865円  +258 円 (+9.9%)  11:30現在
 富士古河E&C<1775>はカイ気配で始まり3連騰と気を吐いている。同社は富士電機系のプラント・空調工事会社だが、資材価格の上昇もITを活用した合理化で利益率を維持、足もとの業績に反映させている。25日取引終了後に発表した22年3月期決算は営業利益が前の期比10%増の65億9200万円と2ケタ伸長を達成。続く23年3月期は前期比微増の66億5000万円を見込んでいる。同社は株主還元に積極的な姿勢をみせており、前期は21年3月期実績から40円の大幅増配となる130円を実施する。これは従来計画に30円も上乗せされた。更に今期は20円増配の150円を計画、配当性向は30%に達する見通し。これを評価する形で投資資金が流入している。

■ODKソリューションズ <3839>  583円  +40 円 (+7.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 ODKソリューションズ<3839>が買われている。25日の取引終了後にベクトル<6058>との業務提携を発表しており、これを好感した買いが入っているようだ。ODKが運営する大学受験ポータルサイト「UCARO」や大学生向けSNS「cataro」、ベクトルが手掛ける新卒採用支援サービス「JOBTV」といった両社のサービスを連携させ、進路検討やキャリア形成を支援するコンテンツの提供などを行っていく。あわせて、クシム<2345>が手掛ける学習管理システムとEラーニング事業を譲り受けることも発表、これも好感されている。譲受価格は1億8000万円。会社側では、今回の事業譲受を通じてクシムとの連携を深め、自社サービス上のデータにクシムが持つブロックチェーン技術を活用するきっかけとするとしている。

■FFRIセキュリティ <3692>  1,027円  +70 円 (+7.3%)  11:30現在
 FFRIセキュリティ<3692>が急動意、一気に4ケタ大台回復を果たした。企業や国家関連組織を狙ったサイバー攻撃による被害が増勢一途となるなか、岸田政権では防衛省のサイバー関連能力強化予算の増額や、サイバー防衛隊の能力拡充など対処能力を高めることに積極的に取り組んでおり、高度なIT人材育成などにも力を入れている。サイバーセキュリティーは国家的軍事案件として重要性が高まっているが、そうしたなか、同社は同分野のプロフェッショナル集団として防衛省など安全保障関連に傾注している。近年急増中の標的型攻撃への対応で優位性を持ち、「先読み防御」技術を徹底追求した次世代エンドポイントセキュリティー「ヤライ」に注目が集まっている。

■ハナツアーJ <6561>  1,222円  +79 円 (+6.9%)  11:30現在
 インバウンド関連株が高い。HANATOUR JAPAN<6561>が一時、前日に比べ10%高と急伸して年初来高値を更新したほか、アドベンチャー<6030>やエアトリ<6191>、オープンドア<3926>、旅工房<6548>といった銘柄が値を上げている。複数のメディアは、政府は新型コロナウイルスの水際対策に絡み6月から訪日外国人観光客の受け入れを再開する検討に入った、と報じた。きょうにも岸田首相が表明するという。観光客は上限2万人の枠のなかで受け入れ、添乗員付きツアー客などに限定する案が検討されているもよう。観光目的の入国が再開されれば、約2年ぶりになるとみられている。

●ストップ高銘柄
 MITホールディングス <4016>  1,007円  +150 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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