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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 エヌビディアの決算を控え、戻り待ちのショートに向かいやすい


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 26690 -50 (-0.18%)
TOPIX先物 1878.0 -0.5 (-0.02%)
シカゴ日経平均先物 26675 -65
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 24日の米国市場はNYダウが上昇する一方で、 S&P500、ナスダックは下落。5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値の低下や4月の新築住宅販売が2年ぶりの低水準に落ち込むなか、景気後退懸念が高まり売り先行で始まった。また、マクロ経済環境の悪化を理由に4-6月期業績を下方修正した写真・動画共有アプリ「スナップチャット」運営のスナップ<SNAP>が43%を超える下落となり、メタプラットフォームズ<FB>やアルファベット<GOOGL>、ツイッター<TWTR>などに売りが広がった。NYダウの下落幅は一時500ドルを超えたものの、その後、値ごろ感からディフェンシブ株の一角が買い戻されてプラスに転じた。S&P500業種別指数は食品・飲料・タバコ、電気通信サービス、家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方、自動車・同部品、メディア、半導体・同製造装置が下落。

 シカゴ日経225先物(6月限)清算値は、日中大阪比65円安の2万6675円で取引を終えた。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比変わらずの2万6740円で始まり、2万6840円まで買われる場面もあった。ただし、その後は軟化し下落に転じると、米国市場の取引開始後には一時2万6520円まで売られた。終盤にかけては下げ渋り、2万6690円で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。スナップの下落影響については前日の下げで織り込まれていると見られる。一方、決算発表を控えるエヌビディア<NVDA>については、マクロ経済環境の悪化により採用活動を鈍化させていると会社側が認めたと伝えられており、戻り待ちのショートの動きに向かわせやすいだろう。

 日経225先物はナイトセッションで一時2万6520円まで売られたが、終盤にかけての下げ渋りにより25日、75日移動平均線水準で終えている。同線での底堅さを見せてくるかが注目されるなか、昨日は久しぶりにクレディスイス経由からショートの動きが目立っていた。短期的な商いが中心ではあるものの、25日、75日線水準からの戻りの鈍さが意識されてくるようだと、ショートを仕掛けてくる動きには警戒しておきたい。

 一方で、NYダウはプラスに転じているほか、S&P500は寄り付き水準までの下げ渋りを見せており、年初来安値水準ながらも底堅さが見られてきた。VIX指数は上昇したが、29.45と30.00を下回っている。楽観視はできないが、米国では月末の年金のリバランスに伴う買い需要の観測もあるなか、日経225先物はオプション権利行使価格の2万6500円、2万6375円辺りに接近する局面では、押し目狙いのロングの動きを想定しておきたい。

 また、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.23倍に低下した。25日線が支持線として機能しているチャート形状であり、本日はNT倍率の低下が見込まれるものの、25日線が位置する14.19倍、75日線の14.14倍辺りに接近する局面においては、その後のリバランスを想定したNTロングに向かいそうだ。

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